日曜日だろうが問答無用で出勤しなければならず、朝、ぐずぐずしながらもスーツを着て出かけた。2時から東京、四ッ谷に行かねばならなかったのだが、出発したのが午前11時前。バス、地下鉄と乗り継いで、とりあえず携帯電話で何時の新幹線があるのかを調べた。最近、携帯でネットにつなげる便利さを知って手放せなくなってしまったのである。
昨年8月に携帯電話を新しくして、iモードも使えるようになっていたのだが、携帯メールと同じくあまり必要性を感じないでほとんど使っていなかった。外出先でこのサイトの掲示板が更新されているかをチェックするぐらい。
ところが、この前の九州行きから見方が変わってしまった。名古屋に帰ることができないことが判明し、博多に泊まることになったのだが、さてホテルを確保しなければならない。昔なら、駅で情報を仕入れたり、電話帳を当たったりして調べていたんだろう。
どうしようかな、と不知火海を望む水俣病資料館の庭先を歩きながら考えていたとき、携帯電話でネットにアクセスできることに気が付いた。そして、目から鱗が落ちたのである。
ビジネスホテルもちょちょいのちょいで調べられる。電話番号も出るから、メモも必要なくそのまま電話が掛けられる。非常に便利。しかも、何時の特急に乗れば、具合の良い時間帯に博多に到着するのかも簡単に調べられる。ベンチに座って海を眺めながら、携帯でホテルの予約と電車の時間を知ることができたのである。いやあ、本当に便利。
で、昨日、地下鉄の中で新幹線の時間を調べた。すると、11時51分に発車するひかりがある、と出てきた。地下鉄が名古屋に到着するのが、11時45分ぐらい。少し、時間が厳しい。新幹線切符の自販機だと、座席指定をするには、その電車が発車する5分前までに買わないといけないのだ。次は12時20分ののぞみだから、東京、四ッ谷に2時すぎに到着するには、このひかりに乗るしかない。別に自由席に乗れば良いのだけれど、日曜日の昼前の時間帯。込んでいて座れない可能性がある。そんなのは、いやだ。
新幹線乗り場までは少し距離がある。地下鉄の地下鉄のドアが開いて、ダッシュ。階段を駆け上り改札を出て、再び階段を駆け上り、通路をダッシュ。心臓をばくばくさせながら自販機にたどり着くと、何とか指定席が取れた。数十秒前に何とか滑り込んだ形だ。
もたもたしていては、ひかりが発車してしまうので、再び新幹線改札を駆け抜けて、階段を上ってホームへ。ちょうど、ひかりがホームに滑り込んできたタイミングであった。息切れしてぶっ倒れる寸前である。情報化で便利になると、人は忙しくなるものらしい。
仕事を終え、とんぼ返りして、ちょいと残務整理し、そのままある人との飲みに突入。ビールを大量に摂取し、その人の家になだれ込んで再びビール2本、午前2時すぎ、就寝。今日の出勤は午後3時前であった。