深夜までの仕事の後、すぐに早朝の仕事があったので、さすがにこれは仕事をしすぎだ、良くないな、と思い立った。だから、早朝の仕事をちゃちゃっと片づけてから、仕事をさぼって運転免許の更新に行ってきた。さぼるときには大胆にさぼることが重要なのである。最初から派手にさぼるつもりであったので、スーツなど着ずに、ジーパンをはいた、休日の格好で出かけた。
名古屋の平針という地に運転免許試験場がある。桜がちらほら咲き出したようきなのであるから、当然、ロードスターで開幌状態で出かけたいところであるが、まだエンジンを作っていないので、仕方なく家のジムニーを奪ってやった。
住所をまだ変更していなくて松本の住所のままだったから少し面倒かなと思ったが、まったく関係がなかった。書類を買って記入して、視力検査。眼鏡を掛けているから余裕でパスするかと思っていたら、まったく見えなくて焦った。目を酷使する仕事であるので、やはり視力低下が著しい。「見えません」などと言って自己申告したところで、眼鏡を買ってくる羽目になってしまうのだから、目を凝らしてじっとにらみつけ、なんとなく「左」「下」「上」と答えていたら、「視力0.7以上」という判を押されてパスした。いい加減なものである。
「次、4番の窓口へ行って」と言われるがままに4番の数字を目指して部屋に入っていくと、なんとそこは顔写真の撮影部屋であった。あと2つぐらいは窓口を経るものだと思いこんでいたので、不意を付かれた感じ。髪の毛や服をきちんとする暇もなく座らされて、はいパチリ。頭がぼさぼさのままで撮影されてしまった。ま、いつもぼさぼさなのだから、こっちの方が正しいのかもしれない。
妙に丁寧な言葉遣いの人に講習を受けてビデオを見て、免許証をもらう。寝不足と頭のぼさぼさで、まるで精気のない顔に写っていた。いや、いつもこんな感じなのかしら。
午後3時すぎ、ラフな服装でぼさぼさ頭のまま、出社した。「何をしていた」とすら聞かれない、いい加減な職場なのである。