火曜日、夜に体育会系後輩が生ぬるい殺気を後ろから投げかけてきたので、仕方がないので近くの居酒屋に。ばきばき飲みまくる、そのペースに合わせて飲んでいたら、あっという間に限界を超えた大量のビールを飲み、翌日は激二日酔いで昼過ぎまで体調が悪かった。
水曜日、別の後輩が「今日、ちょっと行きますか」と誘ってきた。乱れた生活を改めて、品行方正な生活をしたいと希求している僕としては、軽めの夕食とともに翌日の朝ご飯を買ってきちんと朝に起きるように準備をしたかったのだが、体育会系後輩と違って馬鹿みたいに飲まないから「ああ、いいよ」と気軽に返事をしてしまった。
この後輩が僕を誘ってきたのは、体育会系後輩に誘われたから2人で飲むのは不安だから僕を道連れにしたからであったことは、後で悟った。不覚にも2日連続で体育会系後輩も合わせて3人で飲む羽目になったのである。
総曲輪フェリオ近くの沖縄料理屋へ。ここは何を頼んでも本当においしい。オリオンビールの生をがぶ飲みして、かなり控えめにセーブしておいた。なにせ、木曜日は祝日だが他の2人と違って僕は仕事なのだ。
このお店の閉店は12時。11時半の食べ物ラストオーダーから体育会系後輩が信じられない行動に。「明日は休みだから、酔わないともったいない」と、泡盛を次々と飲み干して、おかわりしていく。60度の泡盛ロックを含め、短時間に4、5杯は飲んだか。飲み物のラストオーダーぎりぎりに「もう1杯ビール飲みたい」と注文をねじ込む。このメンタリティーはちょっと理解できない。
二次曲線的にラストスパートで飲みまくったそのお代を払ったのは先輩2人。やれやれ、と引き上げようと思ったら案の定「次、行きましょう」と。
引きずられるようにして桜木町のスナックへ。ビールにウイスキーと順調に飲み、ご機嫌な体育会系後輩なのであった。
午前2時前になってやれやれと城址公園前を引き上げていたら、体育会系後輩「もう1軒行きませんか?」。さすがに、翌日の仕事に差し障るので聞こえないふりをして青信号が点滅した横断歩道を足早に渡って難を逃れた。体育会系後輩に引きずられるように夜の街に消えていくもう一人の後輩の後ろ姿を哀れみの目で見送りながら。
木曜日。何とか、朝に起き出して、あわただしく昼過ぎまで働いて、工場へ向かう。オレンジ耐久号がリフトに上がっていた。ちゃちゃっと仕事を片付けて、エンジンパーツの清掃を。液体ガスケットに苦戦。で、夜は宿直。
結局、この夜も正しい酔っぱらいの上司と飲む羽目になった。