3月15日

 休日の出勤ははっきり言って休みの延長みたいなものだ。何かあったときの警戒のために出勤しているようなものだから。出席していますという証拠を提出して、あとは自由。電話があったり、やばいことを目撃したりしたら、即、ばたばたと動けばいい。

 と、言い訳を書いておいて、要するに仕事をちゃちゃっと終わらせて工場へ行ったのだ。車の下にオイルをぶちまけたわけで、せっかく「普通の」ロードスターにしたのに、またオイル汚れがついてしまったから、洗うのだ。

 つなぎに着替えて、とりあえずスチームでオイルを吹っ飛ばす。リフトに載せて、オイルクーラーはとりあえず、撤去。ガソリンスタンドで入れてもらったオイルは10W-30で油圧が低くてちょっと不安なので、T.O.Racing Factory特製10W-40を入れる。油圧のかかり方がぜんぜん違うぜ。

T.O.Racing Factory

 ステーとかを残らず撤去して軽量化に努める。下からのぞいていたら、なにやらラジエーターの付近に不要な配線がはっていることに気がついた。たどっていくと、後付のリレーがあり、さらにそこから運転席に向かって配線されていた。そういえば、雅号は中古で買ったときからフォグランプのスイッチが付いていた。中古で売り出されたとき、フォグだけ撤去して配線は残したんだろう。10年以上乗っているのに、不要な配線があることすら気づかなかった。撤去して軽量化。

 オイルクーラーを観察。フィッティングがぱっくり割れている。割れてしまっているフィッティングは2カ所で、ほかのものはきれいなもの。なぜ、この2カ所だけ? と不思議に思う。

 オイルクーラーの配管は、アタッチメントをオイルフィルターの場所に取り付けて、送りと戻しの2本のホースがまずは移設したオイルフィルターのブロックに向かう。ブロックは、車体右側(前から見ると左側ね)の牽引フックのボルトを利用して固定してある。タイヤの前にオイルフィルターブロックがある感じ。ここまでのフィッティングはきれい。

 で、問題のひび割れたフィッティングは、ブロックからクーラーに送って戻すための配管。取り付け方の関係で、一番路面に近いところに来る。

 問題ないフィッティングと何が違うかを考えると、水がかかることぐらい。オイルで80度ちょっとに温められたフィッティングに水がかかってさめたり温まったりを何年も繰り返しているうち、膨張したり縮んだりしてそのうち、ひびが入って割れてしまったのではないだろうか。あとは、曲げのパイプが噛んでいる部分ということか。振動が厳しいのかも。いずれにせよ、オイルクーラーを付けている人は気がついたらフィッティングをチェックするようにした方が、旅先でのトラブルもなくなる。