出勤でロードスターに乗ったら、アイドリングが1700回転。設定してあるのは950回転。全然下がらない。Freedomの画面を見ても、各センサーからの情報に異常はなさそうである。
前日、スロポジセンサーの配線が一つ外れかかっていたから、まだ配線が完璧じゃないんだろう、と信号待ちでおもむろに車の外に出て、ボンネットを開けてスロポジの配線をチェック。3車線の道路の真ん中でそんなことをやっているのだから、周りの車からの視線が突き刺さるようであった。
別に悪そうなところはない。アイドルは1700回転。スロットルを少し開けてやるとぶぉんと大変調子よく回る。解せない。
さすがに1700回転アイドリング。普段は400mmHg程度しかない負圧が、520mmHgでぴたりと安定して、ノーマルエンジン並みである。音は少しうるさいが、震動もなくて実に快適。良いかも。
が、信号待ちしていると、この季節なのに水温、油温が上昇していく。夏以外は80度に張り付いている油温が90度を超えた。夏なら110度ぐらい行っている感じだ。さすが1700回転アイドリング。
会社近くに車を止めて、おもむろにマイナスドライバーを取り出し、スロポジセンサーのカバーを開ける。NA6CEの場合、センサーとはいえ、ただの接点が入っている単純な構造だから、目視で異常が確認できるのだ。異常なし。おかしい。愛車はまだ1700回転アイドリング。客待ちをしているタクシーの運ちゃんの視線を感じる。
これはFreedom側の設定がおかしいのだろう、とあれこれ見てみる。やはり、そうであった。ISCVをコントロールする設定の数値である「ベースカウント値」。これが水温80度と100度の数値がなぜか「0」になっていた。通常は80〜90あたりの数値が入る。暖機した途端にISCVの作動が止まってしまう設定になっていた。
いじったわけでないのに、なぜ勝手にこんな数字になってしまったか。Freedomのバグ? たぶん、前日にスロポジセンサーの配線が外れかかっておかしくなったとき、変な信号がFreedomに入力され、訳の分からない学習をしてしまったんだろう。
Freedomを付けたら、パソコンは常時車載にしておかねばならない。