花粉症が国民病と言われ出したらしい。
昔、花粉症だった。だった、というのは、今はへっちゃらだからである。それって花粉症だったの?と言われたら、もしかしたら違うかも知れないけれど、耳鼻科でアレルギー性鼻炎という病名をちょうだいした。小学1年ぐらいのことである。
小学校低学年の頃は週に1度ぐらい午前中の授業をさぼって、大学病院の耳鼻科に通い、鼻に吸入器を突っ込んで吸入していた覚えがある。いつも鼻が詰まっている鼻垂れ小僧で、そででぬぐっちゃうものだから、そで口がものすごいことになっていた。がびがび。
高校のころも、アレルギーは残っていた。一番記憶が残っているのは、友人の部屋に遊びに行ったら、突然目がかゆくなり、鼻水が止まらなくなったことがある。「猫がいたでしょ」と聞くと、直前に飼い始めたことを知る。猫がいた部屋に入っただけでひどい目に遭っていたのだ。
ところが、最近はアレルギー症状が出ない。猫だらけの家に行っても平気。体質が変わったのかしら。アレルギー性鼻炎って直るのかしら。子どもの頃はことがあるごとにくしゃみをしたり、目がかゆくなったりしたから、苦しみは知っているのだ。
また症状が出ないだろうか、と鼻水が少し出たり、目に異物感を感じたりするたびに冷や冷やしている今日この頃である。