3月22日

 木曜日。宿直勤務だったけれど、同業他社の3人の送別会だったので締め切り時間が過ぎてから、電話とファクスを転送にして、パソコンを抱えて中央道りの洋食居酒屋へ。酔っぱらうと英語でしゃべり出すちょっと怖いお姉さんや県職員らと、がやがややりながら、午前2時の閉店までいて、2次会ということで、総曲輪のいつものショットバーになだれ込んだ。いつの間にやら午前4時。何をしゃべっていたのか、記憶があやふやだ。

 宿直なのに職場にも戻らず、自宅に帰ってファクスだけチェックして意識を失う。起きたら午前8時半。やばいと、他の人が出勤する前に仕事場に戻る。休みはみなさん、出る時間が遅いので、ばれずに済んだ。

 午前10時半から富山駅南口で仕事があったのだけれど、明け方まで全開で飲んでいたので、何となく残っていそうで運転はやばい。駅での仕事ということで、路面電車で向かう。

 古い車体ががたぴし走って、信号で停車中には古いコンプレッサーの「ごごごごご」という音も鳴り出して、決して快適というわけではないけれど、街中をちょっと高い目線で移動するのってけっこう楽しい。富山駅で高岡開町400周年の「利長くん」を写真に収めて、再び路面電車へ。今度は西町へ行って、総曲輪通りの一角を撮影。無性にラーメンが食べたくなったので、にぎわい横町に行って、豚骨ラーメンを喰らう。うまい。

 歩いて国際会議場に行き、きき酒イベントに顔を出す。さすがにこの頃には完全に血中アルコールも抜けていてしらふで仕事。歩いて仕事場に戻る。

 午前中でちゃちゃっと仕事が片付いたので、午後からは工場へ「出勤」。土曜日に雅久号のおわらテストをするのだ。貸していたENKEIのRP-F1が返ってきたので、借りていたホイールに付いていたニューネオバを組み替える。

 が、RP-F1には2003年に筑波サーキットを走った048が付いていた。タイヤチェンジャーにセットして、いくらタイヤを外そうとタイヤレバーでこじっても固すぎて外れない。いや、たぶんフルパワーを掛ければ外れるのだけれど、チェンジャーが壊れそうで、素人にはちょっと怖い。素直にやってもらう。ニューネオバを外し、組み込むのはけっこう簡単だった。

 足回りもバージョンアップ。つるしの状態からは中身も外見も違う。ちなみに、雅久号にはENDLESSのFUNCTION
X
を使っている。乗り心地とスポーツ性が両立されているし、車高もちゃんと下がるしで、つるしの状態でもほとんどの人は不満を感じないに違いない。が、やっぱりタイヤの限界でがんばって走っていると不満も出てくるもので、かなり手が加わった状態になった。間瀬耐久レース1年間の経験が注ぎ込まれた足が欲しい人は、T.O.Racing
Factory
へ(笑)。レース前には必ずセッティングを取りに行っていたし、おわらサーキットでのテストは数知れず。

ENDLESSのFUNCTION
X
T.O.Racing
Factory

 減衰も細かく指定してメーカーにオーダー。購入時に付いてくる「仕様変更無料券」が付いてこなくなるため注意が必要(購入時に券を使った形になる)で、値段も他の足回りに比べてちょっと高めだけれど、それだけの良さがあります。

 で、その開発の最先端の雅久号「FUNCTION X」エボリューションモデルとも言える足を組み立てて取り付ける。もうね、ちょっとした買い物をしに、直線を走っただけでその違いが分かるぐらいフィーリングが良くなった。これでタイムが激変するわけじゃないけれど、確実に走りの質が向上するはず。レースも楽になると思う。

 そのままおおとろ亭になだれ込んでビールを大量摂取して意識を失い、土曜日。飲み過ぎてちょこっと遅れたけれど、おわらサーキット入り。実は、間瀬に行くつもりだったので、ガソリンが20リットル以上余分に入っていたことや、足を組み替えたら車高にちょこっと変化が出て、その影響も出たりして、朝一番のタイムはいまいち。車高を調整して、がんばって走る。15インチネオバのおかげで、今までよりも明らかにコーナーリングが早いのだけれど、それがなかなかタイムに現れない。結局、朝一番のタイムと変わらない感じで終了してしまう。タイムはそろっていて乗りやすいことは間違いないのだけれど、タイムを出すというセットではないみたい。ここら辺は、経験の多い人のアドバイスでちょこっとずつ改善していくしかない。

 間瀬耐久に参戦しているスタ久号(スターレットEP82)に乗せてもらう。1300ccの排気量だけれど、その車重の軽さでロードスターをも抜いてしまう驚異の車。今まで乗ったことがない。いや、FF車でサーキットを走るのも初めて。

 何を隠そう、この日のおわらで走っていた車の中で、一番レーシーな音をとどろかせているのがこの車。音量が滅茶苦茶大きいということではなくて、音質がやる気にさせる。

 FF車ってアンダーじゃん、となめてコースインして、ステアリングを切ったら、ウルトラクイックに曲がったのでびっくり。で、もっとびっくりしたのがその剛性のなさ。ダッシュボードやステアリング、ドライバー、フロントガラス、屋根とかすべてがばらばらに動いている感じで、回転中の洗濯機の中で運転しているみたい。「ボディーが段ボールでできているのでは?」と思った。

 軽いから加速もいいし、音もとてもレーシー。ちょっと足回りが決まっていなくて立ち上がりでびょんびょん跳ねてしまうのが残念だったけれど「軽く2周回って来よう」と思っていたのが、音を始めとするレーシーさにだんだんと気合いが入ってくる。1周回ってすべて2速で回れることが分かったので、左足ブレーキ。アクセルとブレーキを交互に踏んで運転すると楽しいっす。

 タイヤのグリップなりに4周走っただけだったのだけれど、58秒台が出ていてびっくり。すっごく速いじゃん。15インチの強力グリップと非力エンジンなので、振り回す感じでは運転できない雰囲気だが、もうちょっとグリップがなくても車を振り回せるイメージで乗れるのが僕の好み。

 車を降りて「これで間瀬走るか?」と言われて「無理!!」と即答してしまった。この車で150キロも出して走るんだから、洗濯機どころか脱水機で回っているような、相当恐ろしい事態になるに違いない。でも、なぜ、ロードスターが抜けたのか、その片鱗がちょこっと分かった気がした。

 別の車を経験するっていうのも良い経験になる。28日は鈴鹿で別の車に乗ったりして。