10月3日まで海外逃亡してきますっ。
月: 2010年9月
レースが近づくにつれて、何となく高まる緊張感。徐々に仕事に手が着かなくなる中、何とか仕事は片付けた。明日、富山入りして車を整備して間瀬に向かっておっかけっこするだけ。車載映像を見比べたりしたいんだけれど、さすがに会社では難しい。
で、実はレースのほかに、大きな懸案があったりする。23日から10月3日まで、イタリアに行ってくるのだ。
実はイタリアフリークな僕。さかのぼれば、2005年の愛知万博だ。多くの人は忘却の彼方だろうイベント。名古屋オリンピック誘致失敗に始まる開催の経緯は、もろに高度成長時代の幻想を引きずっているのに、「環境」をテーマにして何となくうさんくさいイベントになってしまった。そんなイベントにイタリアは本物の文化財「踊るサテュロス」を持って来てくれる力の入れようで、さらに感激したのが文化講座みたいなのを開いていたことだ。
そこで、スローフード発祥の地として、第一人者がオリーブオイルについて語ったセミナーを見学したのだけれども、イタリア料理の奥深さに触れることができ、それ以来、自分でもパスタを作るようになったりして、イタリアびいきになったというわけ。
で、いつかは現地に行って本物のイタリア料理を食べたいと思っていた。もしかしたら自分で作ったパスタの方がおいしいかもしれないけれども、それはそれで現地に行ったからこそ分かることだ。
普段仕事があったり、休みがあれば富山に行っていたりと、まったく旅行慣れしていないので、どうしたらよいのかしばし悩む。せっかく行くならば、せわしなく都市を移動して「見たつもり」になるより、ローマ辺りに数日間滞在して、狂ったように歩き回りたい。が、そんなツアーはない。
良く分からないから、友人のいとこが旅行会社に勤めているというので、連絡してみる。ローマに滞在して、せっかくだから、愛知万博で感動させてくれたシェフのレストランに行ってみたい、と注文を付けた。レストランに近い主要都市のナポリにも宿泊、とも。
が、出てきた回答はなんとなく残念な内容だった上、お願いした日があまりにも旅行日程に迫っていたので、飛行機が取れなかったとのこと。前後1日ずつ短縮した日程になってしまっていた。さらに、レストランの予約までは取ってくれないんだって。
う〜む、使えないなあと思いつつ、ネットで調べてみる。まず飛行機を調べてみると、楽天にてキャセイパシフィック便が希望の日程で押えられた。ぎりぎり3席余っているだけだったけれども、やればできるんじゃん。
次はレストラン。調べてみると、南イタリアでは超有名なレストランらしく、たぶん値段も相当張るだろうことが分かったのだが、まあ、せっかく行くんだし、ということでネット予約してみた。英語で予約受け付けました、って返信が届いたから、たぶん大丈夫なはず。ついでに宿泊もしよう。2人で宿泊400ユーロ…。食事代は出てないから分からない。
結局、旅行会社にはローマとナポリのホテルの予約だけ任せた。本当ならば、空港まで迎えに来てくれたり、レストランまで案内してくれるガイドを雇うところなんだろうけれども、かなりお値段も張りそうなので、行き当たりばったりで行ってみる。「地球の歩き方」があれば大丈夫でしょう。イタリア語どころか、英語も話せないんですが。
実は出国まで1週間を切っていたりして、準備をしなければならないのだけれど、やっぱりクーマックカップのことで頭がいっぱいなので、イタリアそっちのけで間瀬サーキットを思い浮かべて脳内イメージトレーニングに励んでいる僕なのであった。
9月19日(日)は間瀬サーキットにて、クーマック杯Nゼロ耐久レースが開かれます!(応援してね)
9月19日(日)は間瀬サーキットにて、クーマック杯Nゼロ耐久レースが開かれます!
去年までは年3回シリーズだったのだが、今年はなぜか2回のみ。2回だけ開催でもシリーズ。「2回でシリーズ?」という声が噴出しようがシリーズ(笑)。
レースレポートを書いていないけれども、完敗したレースのレポートなんてだれも書きたくないよねっ。いや、本当は、書きたかったのだけれども、レース後に保護者が配偶者になったりした変化があったりして、忙しかったのだ。
富山に飛ばされて異動して、雅久号をとりあえず作って参戦したのが2007年最終戦。2008年シリーズは長岡ロードスター軍団(2台)が参戦していて、タイムで1秒以上速いシビックは置いておき(遅いのになぜかハンデもあったしねー)、ロードスター同士がやりあっていたシーズン。2009年シリーズは、長岡勢が抜けてしまって、当初は激しくモチベーションを失ったけれども、ハンデがなくなったこともあって、シビック勢とやりあうスピードが引き出せるようになって、超強力スペシャル助っ人ドライバーのT氏をチームに引き入れたこともあって、後半は超燃えた。おかげさまで、ロードスターで年間チャンプをもらえました。幸運もあったけれど。
飛ばされて遅いのになぜかハンデもあったしねー超強力スペシャル助っ人ドライバーのT氏
で、今年のモチベーションの源は、新たにドライバーK氏を迎えたこと。昨年まで同じレースをTORFスターレットで走っていて、1300ccの非力だけれども軽いマシンを操ってロードスターですらぶち抜く腕の持ち主だ。テクニックもさることながら、車載映像などからドライバーの欠点や車の動きを分析する能力はぴかいち。というか、車載映像さえ見ていれば、徹夜で出勤しても平気な感じの、ある意味超人。10歳ぐらい年上だけれど、それを感じさせないエネルギー。そのK氏のノウハウと腕をぱくりまくるのだ。
で、レース上の目標は、シリーズでぶっちぎりの速さを見せる「スノコKEW μ ADVAN Vtiシビック」とバトルをすることだ。2008年シーズンの最終戦で出現したときには、なんでそんなに速いのか、意味が分からなかったのだが、速いのには裏付けされた腕であったり、何度もサーキットに足を運んだ車づくりがあることが徐々に分かってきて、目標となった。
第1戦前に名古屋に転勤したハンデはあったけれども、毎週のように富山と間瀬に通ってセッティング&練習に励んだ。万全で臨んだ第1戦だが、結果は全ヒートでスノコシビックの後塵を拝してしまった。こちらのペースに合わせてペースを決める余裕の走りで、リーダーはたぶん居眠りしながら走っていたに違いない(笑)。
で、人間、同じことを2度続けるのは芸がないわけで、第1戦後に戦闘力の向上に着手した。といっても、エンジンとかには手を付けられないわけで、できることと言えば軽量化。本当に時間をかけて、必要な部品まで外してグラム単位で削っていった。といっても、すでにサーキット走行以外で不要な部品はほとんど外してしまっていたわけで、本当に微妙な差かもしれない。あとは、ラジエーターを交換したりとか、部品をマイナーチェンジ。
で、8月8日、真夏に始めたシェイクダウン。足回りのセッティングをあれこれ。高い気温もあって、タイムが伸び悩んだものの、とがった方向性にしたら、K氏が目標に近いタイムを出してくれた。
これが悩みの始まりで、K氏以外の2人(僕とべいべね)のドライバーの腕では、そのとがった特性の車を上手に乗りこなせない。なにせ、ノーマルエンジンなのに、1分12秒台の戦いになってきた。ホームストレートで150キロオーバー、裏ストレートでも150キロぐらい出てしまう(そのスピードでブレーキ遅らせてZコーナーに進入すると臨死体験できるよ笑)。縁石に乗りすぎるだとか、コーナー出口でちょっとカウンターを当てたとか、些細なミスでコンマ3秒とかを失うぐらいシビアな世界になってきた。
僕とべいべねそのスピードでブレーキ遅らせてZコーナーに進入すると臨死体験できるよ笑
8月28日、9月5日、9月11日とテスト走行をして、出した結論は保守的な方向。予選や第1ヒートを走って、太刀打ちできないようであれば、とがった方向にするという選択肢が増えたことは確か。
昨日、オイル全交換して足回りのセットをして、タイヤを新品にしてと、レース準備をした。8月8日に新品を入れたネオバは、猛暑の4回の走行であと1割ぐらいしか残ってない。
時間と金を使ってできるところまではやった。あとは、楽しくレースするだけだ。
明日、間瀬に行こうと思っていたら、どうも雲行きが怪しい。サーキット主催の練習会が午後からなのだが、まさしく午後から雨な感じの天気予報。こまった。
間瀬に電話すると、午前中は通常走行枠が3枠あるという。会員でなくなったので1枠25分7350円と超高い(間瀬だし)料金設定なのだが、午後から雨となれば走らざるを得ない。じゃあ、午前中走って、あわよくば午後の練習会も走るかと決めたのが夕方。
1枠目の走行開始が午前9時半なので、富山を午前6時には出たい。すると、愛知を出るのはさらにその3時間前なわけで、実はこんなくだらない文章を書いている場合ではなくて、すぐさま寝なければならないぐらいの時間になっているのである。
意識喪失に向けて、アルコールを注入中。
なぜか更新頻度が低くなってしまったけれども、元気で生息しています。
相変わらず、毎週末の富山通いが続いている。いや、最近は毎週末の間瀬通いか。なにせ、雅久号バージョンアップ作業が終わった8月以降、すでに3回間瀬で走っていたりする。今週末も行くから、再来週のレース出場も考えると、4週連続で間瀬に行くことになる。だいぶ、頭がおかしい。
車のバージョンアップに3回もの間瀬通いと聞けば、確実にタイムアップしているだろ!と誰もが思うかもしれないけれども、それほど変わらないタイムでうろうろしている自分がいるorz。けれども、車載映像にGPSロガーの活用で確実に走りに対しての理解は進んでいる(はず)。
とにかく、エンジンとタイヤというタイムを決める大部分の要素はレギュレーションで決まっているわけで、そういう条件でタイムを向上させる作業は、宝探しに似ている。各コーナーでどこが詰められるか、いや最近は各コーナーを3つぐらいに分けて、どの部分でおいしいセットなのかを、バネを変えたり、車高を変えたり、減衰を変えたりでねちねちやっている。少しの変化が大きくタイムに影響したりしておもしろい。
腕の方はといえば、まだまだな感じ。車載動画にGPSに基づくデータを重ねちゃっているものだから、もう丸わかり。改めて、まだまだ自分の腕が序の口だって分かって、さらにドライビングの世界が広がっていることを知って、うれしくなってしまったり。
成長するという意味で、他の車と追っかけっこをするというのは、これ以上良い舞台はない。