月: 2009年6月

6月16日

 再び夜にロードスターを駆り、ホタルを探して富山をさまよった。

 富山市周辺でホタルが生息していそうな場所はどこか、と頭を巡らせて、旧大山町の福沢地区へ向かう。平野から外れて里山がある感じの土地。VEGAというアートスペースに先日訪れたときの風景が頭をよぎったので、ふらふらっと向かう。

 川沿いの道を上がり、時々ヘッドライトを消しながら走ると、山手の田んぼの上空に淡い光が横切るのが目に入ったので車を止める。田んぼの土手を上がると、田んぼと山との境付近に5、6匹発見。勘で走ってきたわりにはあっけなく発見できた。

 あそこ辺りにもいそう、と考えて、旧大沢野町の寺家方面に向けて走ると、あちこちでちらほらと発見。広大な田んぼがあるけれど、どこにでもいる、という感じではなくて、どちらかといえば平地の、民家に近い用水近くにいることが多かった。

 笹津方面に下山して国道41号を少し走り、神通川を渡って山沿いの県道を八尾に向かう。愛知からおわらサーキットに来ていたときに通ったおきまりコース。

 ホタルがいそうな田んぼが広がっているけれど、なかなか見あたらない。しばらく走って、集落の中の水路を渡ったので車を止めてみると、いた。水路沿いの草むらに10数匹。4、5匹が同時に飛んでいて、「乱舞」とまでは行かないけれども、ほぼ同じ周期で明滅する様がとても美しかった。

 八尾方面へ。山の中をうろうろ走り、途中で川の護岸に数匹見つけることができたけれど、物足りない感じ。最後は国道472号沿いにある「仁歩ほたるの里農村公園」へ。真っ暗の中、携帯電話の光を頼りに歩いただけでも遊歩道とか水路が立派に整備された公園であることが分かる。

 一度に見えたホタルの数は最も多かったのだけれど、どこか「牧場」のようで、里山の何気ない水路に風景にとけ込んでゆらゆらと飛ぶホタルみたいに美しい、とは思わなかった。

6月15日

 フロント16キロ、リア12キロのバネレートと聞くと、恐ろしい乗り心地だと思われるかもしれない。マンホールのふたを踏んだだけで脳みそがシェイクされる、みたいな。走りながら会話したら舌をかみ切る、みたいな。

 が、意外や意外、乗り心地はけっこう良いのだ。高速の橋の継ぎ目レベルなら、「たん、たん」と軽く乗り越える。路面がうねっているような場合で、ちょこっと飛ばし気味だとさすがに、トランク内の工具やらガソリンタンクやらが「がっしゃん」と音を立てるけれど、路面の凹凸に注意を払いながら運転しなくても、普通に運転していればOK。注意するとすれば、コンビニやガソリンスタンドの入り口でフロントバンパーを引っかけないようにするぐらい。

 NA6CEの純正ビルシュタインを借りて付けたことがあるけれど、ショックの異常に固い初期の減衰やエブリタイム底付き状態のリアのバンプラバーのせいで、それこそ、マンホールの段差で脳みそシェイキング。継ぎ目に注意を払ってのろのろ運転しなければいけないほどだった(NB2のビルシュタインは良いよね)。雅久号の足は、バネなりの固さはあるけれど、伝わってくる衝撃みたいなものはそれほどきつくない。

 足がENDLESSのFUNCTION Xだとは前も書いた。ノーマルだとフロント10キロ、リア9キロのバネなんだけれど、12キロ10キロでオーダーして雅久号に取り付けた。シェイクダウンのおわらサーキットでは、ブレーキで自由自在に車が動かせる感じで、ものすごく良いフィーリング。すっごく満足して使っていた。

ENDLESSのFUNCTION X

 乗り心地が良いのはバネ「X COILS」の良さがある。初期の段階からかなりつぶれた段階まで表示レート通りのつぶれ方をするというのが売り文句で、その通り、16キロでも間瀬の高い縁石に乗ってもけっこう普通に乗り越える。バネの売り文句を見ると、別のアメリカ産バネの売り文句と似ていることは内緒(笑)。

 昨年1年間戦い、アンダーっぽい車の動きが気になり、バネは14キロ12キロに変更。さらに、減衰の問題もある、ということでこのシーズンオフにショックの減衰変更もした。けっこうご機嫌な感じにはなったのだが、まだアンダーぽいのと15インチ化でタイヤがホイルハウスに天突きしてしまったので、ストロークを規制する意味で16キロ化にして今の仕様となる。

 もう一つ、重要な変更がアッパーマウントで、つるしではショックの軸をゴムブッシュで受けているのを、わざわざ他社のピロアッパーを購入して組み込んだ。12キロ程度のバネレートならゴムでもあまり問題なかったけれど、14キロにした途端、乗り心地がとても悪化した。間瀬サーキットの行き帰りの高速が苦痛になるぐらい。

 アッパーマウントのゴムブッシュが悪いとうすうす分かっていたので、アッパーマウントをピロ化。ステアリングの切り始めのフィーリングが劇的に向上し、段差でのショックがウソみたいになくなった。その変化は、最初の交差点で分かるぐらいなもので、にやにやと笑みがこぼれるほど。

 要するに、ダンパーの軸をゴムで受けているものだから、ストロークが発生したときに、ゴムがつぶれないとダンパーの減衰がまともにでない形になるのだ。減衰は30段調整できるのだが、ノーマルアッパーマウントでは2、3段ずつ調整しないと変化あいまいで良く分からなかったぐらいだが、ピロ化してからは1段調整ではっきり分かるようになった。

 あれこれ書いているけれど、要するに、つるしの状態のままの場所ってケースの寸法ぐらいなの。それも切ろうとしたぐらい(これは間瀬耐久の特殊な場合)。こうやって書いていると、僕がすべて仕様を変えたみたいだけれど、基本的におおとろ監督が「こうしたら」というのを「うん、分かった」とすべてそのまま実行してきただけの話なんだけれどね。

 ということで、間瀬耐久を通じてガソリンとタイヤと部品代と減衰変更工賃を惜しみなく注ぎ込んで磨いてきた足も、T.O.Racing
Factory
であっけなくそのまま買うことができます(笑)。間瀬耐久参戦車でおわらサーキット1番時計! 2009年シーズン間瀬耐久第1戦、ロードスターで1番!(去年から継続参戦しているの雅久号だけじゃん、という突っ込みはここでは聞かなかったことにしておく)。

T.O.Racing
Factory

 車高を下げたい人でなるべく乗り心地を良くしたい人なら、つるしのバネの10キロ9キロを。サーキットと日常使用も考えている人は12キロ10キロ(TORFではこれがノーマル)を。間瀬耐久に出るなら16キロ12キロのスペシャルを! 雅久号も置いてあるので試乗もできますよ。

 足回りは個人で悩んでいるよりもショップとかで相談しながら仕様を決めて、走りのアドバイスももらう方がずっと早いと思うので、足回りの新調を考えているのならお近くのショップに出掛けることをお薦めします。富山・石川・岐阜の飛騨地方のロードスター乗りならTORFへ。

6月14日

 間瀬で会員以外もそれなりのコストで走ることができる枠が午前中にあったので、雅久号を持ち込んでセッティングと練習。僕は5月末に散々走りまくったので、確認程度に走ることにして、練習はチームのドライバー2人がメーン。

 ドライバーが2人?と思った人もいるかもしれないが、なんと第2戦は長岡のT氏がマッサGOGOで参戦するのだ。昨シーズンまで、最大最強のライバルチームの監督が仲間になるなんて、なんか、ドラゴンボールみたいな展開なのだが、「走りたいよね。シビックに勝ちたいよね」という純粋な気持ちで電話がかかってきたので、喜んでお願いした。ショップとか関係なく純粋にロードスター乗りとして。

長岡のT氏

 この日の課題は、T氏に車に慣れてもらうことと、AD08ネオバとスタースペックのどちらでいくかを見極めること。まずは僕が乗って1周だけタイムアタックして、フィーリングをチェック。特に問題がないので、T氏に乗ってもらう。

 「乗れるかな〜」なーんて言っていたT氏だが、さくっとタイムを出してくるあたりは地元でもありさすが。本人はハードトップと助手席がなくなって軽量化し、15インチ化してかなり変化したブレーキングポイントとタイヤのグリップにとまどっている様子。いろいろ試しながらの走行なのだけれど、それでもタイムを出してくる。速い人って素敵(笑)。

 1本目はT氏から借りたスタースペック、2、3本目は持ち込んだネオバ、4本目は再びスタースペックで走行。結論から言えば、やはりスタースペックで行くことにした。あくまで、間瀬の舗装とコースにマッチしているということであって、ネオバの方が良いサーキットもあるとは思うのだけれどね。事実、おおとろ監督にお願いしたおわらテストでは、ネオバでベストタイムが出た。間瀬で何も考えずに安定して速いタイムで走るなら、スタースペックかなと。

 1点、15インチホイールはたまたま持っていたRP-F1を使っていたのだが、オフセットがノーマル用。5ミリのスペーサーで外に出しているけれど、まだまだ引っ込んでいる感じ。バネレートが16キロ12キロのハイレートになっているぐらい、詰めてきた足回りなので、ミリ単位のトレッドの幅がけっこう効いてくる。タイムにどれくらい違いがあるか、と言われれば、ラップ平均コンマ2、3秒かもしれない。ヘタをするとコンマ1秒。それでも、47、8周する耐久レースでは4秒の差となるのだ。やっていることは、耐久レースではなくて、1時間続くスプリントレース。

 ということでスタースペックとともに、オフセット20のホイールも新調することにする。「気合いが入っていない」なーんて言っているわりには、今シーズン、タイヤ3セット目。

6月13日

 「アドセンス、やってみたらどうですか?」

 富山市で革製品を作っているアリノハネさんに会って、なんでまた富山で工房を持っているのかを聞いていたときのこと。ネットショップでけっこう食べていけるそうで、自宅を借りてさらに工房も借りるぐらいは何とかなるという。へえ、と感心しながらお話を聞いていたら「ブログ、やっていなんですか?」と。ええ、車のマニアックなページをやっているんですよ、ってな話で盛り上がったら、冒頭の言葉が飛び出してきた。

革製品を作っているアリノハネさん

 アドセンス? なんのことかまったくピンとこなかったが、どうやらGoogleがやっている広告のことらしい。

 マニアックで極めて狭い範囲の人たち向けのこのページでも、時々「広告出しませんか」とメールが来ることがある。小銭をちょっと稼いだって仕方がないし、なによりも「お金でやっているわけじゃない」というところが一つのポリシーであったので、どんなお誘いも無視していた。

 ネットで自立している人の言葉がちょっと気になったので、さっそくアカウントを取ってタイトルページと日常の2カ所にぺたぺたと張ってみる。

 もともと、広告収入が僕の給料の一部になっているのだし、仕事の人脈を駆使して広告を取ったこともある。別に広告自体が嫌いなわけでなく、僕が個人でやっているメディアの片隅に載っていたって、イヤじゃない。非営利というところがポリシーなだけ。

 この10年で一気にネット社会になって、うちの会社もかなり影響を受けている。ここのところの不況で売り上げもがた落ちだ。ネットで収益を上げる仕組みづくりを考えないとじり貧になることは目に見えているのだけれど、うちの会社の商品はなぜかネットでほとんどただで流通してしまっている。一度、ただにしてしまったものをもう一度有料にしたってだれもお金を払ってくれないわけで、本業が調子よくないのに、商品だけネットに流通してしまうというこの悲劇的な状況は、すぐには変えられそうもない。

 会社の立場でみると、ネットでまったく儲かっていないのに、商品を2次利用したGoogleだとかYahoo!は儲かっている。なんだ、この構造は、ということになるのかもしれない。

 そんな状況もあるので、食わず嫌いでは相手を知ることができないから、まずは試してみるという意味もある。

 Google先生がどんな風に僕のサイトを解析するのかも興味深かったが「チタンエキマニ」だとか「ロードスター」だとか、ちゃんと関連する広告が載っていて、これはこれで楽しくなって良い。出会い系サイトみたいな広告が載るようだったら一発で消すけれど。

 アリノハネさんがわざわざメールをくれて「自分や友達がクリックしたら追放されますよ! 監視されてますよ!」と注意してくれた。なので、僕をよく知っている人は決してクリックしないでください(笑)。

6月12日

 ハイカムをプチカムに交換し、4連スロットルを外してNB6のシングルスロットルを付けたのが現在のエンジンの仕様。圧縮比が高すぎてかなり点火時期を遅らせないとノッキングが出るけれど、3000回転も回せば十分なトルクが出て燃費も良くて、すっごく気に入っている。

 が、一つだけ気に入らないのがスロットルポジションセンサーなのだ。NB6はリニアスロポジで電圧でスロットル開度が分かる仕掛けになっている。問題なのは、アイドル接点がないこと。電圧レベルからアイドリングを自動的に検出できるように学習するのだけれど、このプログラムがまったくもってだめだめらしく、勝手に変な学習をしてしまって、アイドリングが検出できなくなる現象が出てしまう。

 Freedomの電源が入ったときの電圧レベルを学習しているみたいなのだが、電源が入る=クランキングをしていて電圧が低くなっている、というときなので、どうも変なレベルを学習してしまう。アクセル踏んでないのに、アクセル開度が2%〜5%みたいな。その都度、全閉レベルを手打ちすると調子が良くなるのだが、しばらく調子が良くても、そのうちに再びアイドリングを検出しなくなってしまう。

 アイドリングモードに入らなくても、エンジンが止まりそうになるのだけれど、アイドリングはする。困るのは、エンジン始動時にアイドリング検出をしていないとエンストしてしまうことだ。始動後5秒ぐらいアクセルをふかせばなんとか大丈夫なのだけれど、鬱陶しい。アイドリングモードに入らないと、普通に車庫入れをするときもエンストしやすくなってしまう。アイドリングの調子が悪い車って、はっきり言って捨てたくなる。

 いろいろ試してみた。学習方法の選択だとか、全閉レベルの学習中止とか。が、Google先生に聞いてみたところ、学習停止フラグはFreedomのバージョン6.30以降に有効で6.18な僕のFreedomでは意味がないらしい。

 Dジェトロで動かしているから、スロポジなんてアイドル検出と非同期噴射、加減速補正ぐらいにしか使っていない。まったくもって無駄な苦労をしているのが、本当にばかばかしい。

 NA8Cの吸気管や水回りを組み合わせるなどして、手間をかけて付けたNB6インマニなのだけれど、NA6CEノーマルに戻してしまおうと企んでいる今日この頃なのだ。

6月11日

 一日中、会議を聞いてがんがんと仕事をして、へとへとになってしまったのだけれど、ホタルが飛んでいるかもしれない、ということで、ロードスターに乗り換えて南砺市へと出掛けた。

 ホタルってなかなか見に行く機会がない。富山ならば、山側に行けばどこでも見られそうなものだけれど、富山に越して来て最初のシーズンの昨年は見ることはなかった。

 隠れたホタルスポットの小川に行くと、いた。真っ暗な水辺の草に捕まって、2、3の光が。川沿いに歩くと、ゆっくりと飛び回るホタルもいて、数は少ないけれど、想像よりも幻想的な光景。午後10時すぎと、時間がちょっと遅かったこともあって、飛んでいるよりは草にとまっているホタルの方が多かった。

 一面田んぼと農業用水だらけの南砺市だけれど、農薬を使うのでそんなにたくさんはいないらしい。あてどもなく開幌のロードスターを走らせる。目的もないドライブって素敵。上を見上げれば、満天の星。山沿いを走ってホタルがいそうなところはヘッドライトを消してのろのろ走る。普通の畑や田んぼに1、2匹発見できた。

 走っていると、強く光りながら元気よく上空めがけて飛んでいったホタルが見えたので、車を止める。畑の中に5、6匹のホタルが明滅していて、広い土地にちらほらといるだけだけれど、それもまた良かった。

 城端方面は時間が遅くなったためか、はたまた畑が多いからか、ホタルは発見できず。遅い夕食のため、福光の小矢部川沿いの店に寄ってオムライスを食べて帰宅した。

6月9日

 兄貴の初の子ども、僕から見るとおい、が4月末に誕生した。五月はレースやら軽井沢やらで忙しい月であったのと、兄貴の奥さんが実家に戻っていたということもあって、顔を出さないまま1カ月が過ぎ、兄貴の家に母子が戻ってきたというので、最初の休日の月曜日に顔を出してきた。

 日曜日夜に実家入りして、月曜日の夕方に瀬戸市の兄貴の家に行くというスケジュールだったので、朝から名古屋・栄へ。百貨店なんぞをぐるぐると回る。よさげなソファセットなんか50万円とかしている。転勤族な僕には高級家具なんてもったいなくて買えないので、本当に見るだけ。やっぱりそんじょそこらの量販店と違って良い品が並んでいるのは分かるのだが、たぶん今は百貨店店頭で品定めをして、ネットで買っちゃうんだろう。

 お昼すぎから中央卸売市場へ行き、魚屋さんに顔を出す。良く来た、元気かということでそのまま市場の定食屋に入り、中トロ刺し身にたこの煮たのに、イカげその炒め物にウナギの白焼きに、穴子の天ぷらにご飯に貝汁に塩からにオムレツにと冗談みたいな品数が机の上に並んだので、わしわしと全部平らげた。

 夕方、兄貴のマンションへ。やっぱり子どもはかわいい。

6月6日

 先日、平日なのにお昼前に県庁を抜け出して、神通川の左岸の道をぶっ飛ばして大沢野へ。なんか、おいしいラーメン屋ができたらしい、という情報を元に、国道41号沿いのお店に出掛けた。

 「ラーメン たつや」というお店で、大沢野小学校のちょっと北。「博多長浜ラーメン」をうたっているだけのこともあって、正しい豚骨ラーメンが食べられる。席に座って、注文すると、ぱっとラーメンが出てくるのも好印象。普段、大盛りとかは食べない人なんだけれど、勢い余って替え玉を注文してしまった。こちらも、ぱっと出てくる。

 富山というと、大喜を始めとする「富山ブラック系」と、まるたかやや九頭竜、せんりゅうといった醤油豚ベースのすっきり系、豚豚炉やバグジーの醤油豚骨のまったり系といろいろあるのだけれど、正真正銘の豚骨ラーメンが食べたければ、ここをお薦め。富山にはなかった感じのラーメンが食べられる。

 笹津の近くでかなり山よりなので、ちょっと遠いけれど、足を運ぶ価値はあるかも。豚骨ラーメンといってもすっきり系で、本当の豚臭い豚骨好きだとちょっと物足りないかもしれないが、まあ、富山ではほかに食べられない味なので、ラーメン好きなら近くに寄ったときに食べてみても損はないはず。

6月4日

 「新鮮な山菜がある」という情報を聞きつけて、再び高岡市の二上山にあるカントリーレストハウス二上へ。店へ入るなり、県境の標高1500メートルの山奥で採ってきたばかりという箱いっぱいのススタケ(ネマガリタケ)が出迎えてくれた。

 おもむろに炭火を用意したマスター、網の上で土が付いたままのススタケをごろごろっと並べて焼き始めた。皮が焦げて良い香りが漂うぐらいでアツアツのススタケを手にとって、ばりばりっと皮をむく。塩を軽くかけてそのままぱくり。柔らかくてみずみずしくて何とも言えない味。行者ニンニクも一緒に焼いて、ぱりぱりになった葉っぱに塩やたれを付けて食べるとこれもうまかった。

 フキノトウとコシアブラも出てきて、こちらは天ぷらに。ススタケも天ぷらで出されてきて、こちらはさらにみずみずしくて絶品だった。残雪の中から顔を出していたというフキノトウも柔らかくて味よし。

 鶏肉を焼いて焼きおにぎりをしておなかいっぱい。リーズナブルなお値段でおなかいっぱい山菜を味わうことができた。

 本当はそばがメーンだとのことなので、今度はそばを食べに行かねば。

6月2日

 昨年に続き「快晴になる」という軽井沢マジックが実現しないようだったので、下道で松本入りし、標高2000メートルを通って軽井沢入り、というルートはあきらめた。だって高速1000円なんだもの。がんばって下道を走っていくというモチベーションは、少なくとも土日はわかなくなってしまった。

 雨の軽井沢は悲惨な感じなことが分かっていたので、やる気なく午前7時すぎに出発。朝マックをドライブスルーして富山インター。雨の中、安全運転でのろのろ走っていたのだけれど、長野市あたりに至るころには飽きてしまってやっぱりいつもみたいにぶっ飛ばした。

 ミーティング会場に到着したのは10時半ぐらい。もちろん、第3駐車場だ。雨だということが分かっていたのに、去年と同じぐらいの台数は集まっているということは、やっぱり高速1000円が効いているのだろうか。ショップのブースをぐるりと一周して、すぐさまアウトレットモールに向かう。

 アウトレットに行ったって欲しいものがあるわけじゃなし、ただ広大なモールをうろうろと歩くだけなのだけれど、何が楽しいかといえば、集まっている人たちを観察することだったりする。少なくとも新型インフルエンザを警戒してマスクをしている人はいなかった。

 昼食券で食べられるのにモールで食べることにして、昼飯にカレーを食べて再び会場入りし、20周年記念車にサインしてまたモールへ。スタバでお茶をして午後2時半の早々に会場を後にする。

 5月30、31日は軽井沢ミーティングに備えて休みにしてあったのだけれど、土曜日は仕事が入ってしまった。事前に仕事があるのが分かったので、勤務表を作るときに土曜日の休みを月曜日にずらす感じで6月1日を休みにしておいた。月単位で作る勤務表上は連休に見えないという裏技を駆使。遊びまくっていることが分からないように粉飾する暮らしの知恵である。

 ようするに、ミーティング翌日も休みにしてあったので、群馬で遊ぶことにしたのだ。四万温泉に宿を確保してあったので、早めにチェックイン。1日は榛名山、赤城山周辺で遊ぶ。

 榛名山に向かう道ではBNR32が反対車線をぶっ飛ばしていた。そのうち、バックミラーに同じ車が映ったので、おとなしく抜かれた後に追いかけてみる。いくらボアアップ雅号でも付いていくことはできなかったけれど、雅久号なら追いついたかもしれない。

 榛名富士登山をして、水沢うどんの田丸屋で昼食。赤城山を上る。赤城神社に寄って、北面道路を転がるように下って、吹割の滝へ。散策路をぐるりと回るころには夕暮れ時になっていた。

 沼田インターから通勤割りを使って水上インター。温泉施設に沈んだ後、関越トンネルを抜けて湯沢インター。長岡回りで高速を使うと、けっこう料金がかさむので下道を選択。土日1000円ならば、迷うことなく高速を使うのだけれど。

 国道353号から国道253号を通って上越まで至るルート。距離を測ってみたら、高速回りの半分の距離だった。道はといえば、ロードスターにぴったりのワインディングロード。ちょこっとだけスピードが出やすい走りやすい道だった。

 上越で飯を喰らって高速で富山インター。午後11時に戻ってきた。群馬を満喫。