月: 2009年5月

5月29日

 間瀬会員になると送られてくる走行券1万円分の期限が5月31日だったので、これは使わねばなるまい、と昨日、急きょ仕事を休んで間瀬に行ってきた。会員走行は1枠3000円の消費税だから3枠分。3枠目にちょこっとつかんだものがあったので4枠分を追加して計77周。何も考えずに思いっきり走ることができるのは、耐久向けに作った車ならでは。

 9時のゲートオープン前に到着し、前の駐車場でジャッキアップしていつもの作業。ゲートに入ってちゃちゃっと準備して9時半からの走行。もう、慣れたものである。だーれも来ていなくて1台の貸し切り状態。

 バネレートを変更したこともあって、コースインから不可解な動きに悩む。右コーナーで全然、曲がっていかない。クリップに付けない。タイムも14秒台で13秒台に入るか入らないかぐらい。「やばい、外したかも」と思ったけれど、いくら何でもセッティングが変なんだとピットインしてショックの減衰を変更。ちょっとはマシになったけれど、これはもう、減衰がどうのこうのという問題ではないでしょう、と1枠目が終わってジャッキアップし、車高をいじる。前後バランスがおかしいに違いない。

 左フロントを思い切って5ミリ下げて、右フロントをジャッキアップ。車高調整をしようと物差しで寸法を測ってみると…。なぜか、調整後の左フロントと同じ寸法だった。左側だけ車高が高かったわけで、右コーナーが曲がりにくい理由が良く分かった。サーキット走行は車高や減衰、空気圧などなど、きちんと把握してからにしましょうorz。

 1枠分を無駄にしてしまい、2枠目。ハンドリングも戻ったけれど、タイムはいまいちで焦る。5月3日の路面状況と比べたら、少し温度が高いはずだから、タイムダウンは仕方がないかもしれないが、なんだか乗れている感じもない。風間塾で学んだのになにやっているんだ、と思いつつ終了。

 3枠目は、おおとろ氏の走行のムービーを確認してから最終コーナーのイメージを膨らませてコースイン。ハンドリングが変わらないかと、ちょこっと減衰をいじったらまったくの失敗だったので、すぐにピットインして減衰を元に戻す。最終コーナーはかなりツボにはまったイメージができて調子が良い。いままでちょこっと小さく回っていた感じ。シケインも2速を駆使して横を向きながら進入する練習とか。一番苦手なソックスもちょこっと改善。あちこちにある縁石にタイヤを引っかけながら走ったりと、トリッキーなことも試しまくる。レースじゃできないから。

 かなり乗れてきて3枠目の最後のラップでベストタイムが出た。レース時のコンマ2秒落ちぐらい。路面も違って正午近いことを考えれば上出来とする。

 せっかくつかんだイメージを忘れないようにしようと、お金を払って4枠目にチャレンジ。午後1時半からの走行になるはずが「待っているの大変でしょ。零時半から走って良いよ」とありがたい配慮で零時半にコースイン。

 朝から薄曇りだったので路面温度もそれほど高くなっていなかったと思われたのだが、3枠目ぐらいから天気が良くなりだした。暑いと思いつつ走る。平均タイムは3枠目よりも良い感じ。目標には届いていないけれど、絶不調な状態から自分1人だけでいけている感じに持っていけたので気分は良い。縁石を使いまくってあらゆる手段を駆使してアタックしたけれど、目標には届かず。結局、3枠目より100分の6秒だけ向上して終了した。

 帰り道、真っ直ぐ走らないことに気がつく。縁石は乗っても良いけれど、ひっかけない方が良いみたい。

 そのままRS Factory STAGEへ。月曜日の日常を読んだT氏が「へー、いいよね」と意味不明な電話を掛けてきたので襲撃してみる(笑)。足回り交換の作業を見学しながら、あーでもない、こーでもないとお話。スタースペックの裏組みは「ありえねーでしょ」と言われてしまった。確かに、ショルダーが減る傾向が強いタイヤなので、裏組みすると、接地面積が減る感じになっちゃうよね。第2戦に向けてタイヤ選択に悩みそう。

RS Factory STAGE

 何をすることもなく、結局、夕方遅くまで仕事のじゃまをして帰ってきた。

5月26日

 31日は軽井沢ミーティング。事前申し込みが始まっているのに気がつくのが遅くて、先日届いたチケットに駐車券は入っていなかった…。

 去年は雅久号を持ち込んだけれど、今年は車検を取った雅号で行く。昨年、カーステもエアコンもない雅久号でのドライブはけっこうつらいものがあった(先日、フロント16キロを入れたのだが、ピロアッパー化で乗り心地は同じ感じだと思う。余談)。なにがつらかったってハードトップだから極上ワインディングロードを走っているのに開幌走行できなかった。

 今年はスーパーチョコバナナでエアコン&カーステ付きで、燃費も良く、開幌できる雅号で行くのだ。日曜早朝に出て、国道41、471、158号と走って松本入り。標高2000メートルと通って、千曲川ビューラインにて佐久市へ。御代田町を通って裏口から軽井沢入りする形で。どうせ遠いところに駐車するのだから、10時ぐらいに到着すれば良いかしら。

 6月1日も休みを取ったので、群馬辺りに転進する予定。

5月25日

 気がついたら、今月17日から次の土曜日まで休みがないことに気がついた。先週、平日休みがあったのだけれど、案の定つぶれたので、連続12日勤務。しかも、土曜日夜勤で日曜日宿直というわけのわからない働き方。すべて、勤務のローテーションを組んでいる自分が悪いので、責めるとしたら自分なのだけれど。

 ま、毎日が日曜気分で働いているので、精神的にきつい、ということはまったくない。5月は3日の間瀬耐久と5日の風間道場、31日の軽井沢ミーティングに行ければOK。あ、こんなにイベントを詰め込んでいるから、こんな感じの勤務になっちゃうのか。納得した。

 そして今、来月の勤務ローテーションを作っている。自由に自分の休みが決められるので、まず調べるのが車関係の日取り。間瀬耐久はいつだっけ?と調べていたら、なんと7月5日だった。もう1カ月しかないじゃん。

 間瀬サーキットの日程を調べてみる。僕は間瀬会員だから発作的に平日に休んででも練習やセッティングに行けるのだけれど、問題はチームメイト。べいべは土日しか休めないというので、発作的練習はできない。非会員でも比較的割安に走ることができる間瀬サーキットの「もっと走ろう練習会」が平日以外は6月14日にしかないので、この日のみということになる。梅雨なので、雨の可能性が高い。

 おおとろ監督はあまり走らないって言っているし、もう一人のドライバーを確保しなくてはならないのだけれど、なかなか条件に合う人はいない。上位2台のシビックとレースしたいので、最低でも僕のコンマ5秒落ちで安定して周回できる人で、できたら休日に時間を分けてもらってオイル交換ぐらいしてくれる人を希望。僕より速かったらベスト(笑)。

5月22日

 高岡市の二上万葉ラインの途中にあるカントリーレストハウス二上のタケノコ定食を食べに行く。二上山は8年前、僕と富山を結びつけてくれた大切な場所。今、こうして富山に住んでいて、仕事が終わってからタケノコ料理を食べに行くなんてシチュエーションはちょっと前までは考えられなかった。二上山がなければ、僕はたぶん富山に異動になることもなかったし、異動になったとしてもロードスター仲間とは出会わなかった。改めて「ご縁」という言葉に思いをはせる今日この頃。

 タケノコの刺し身に天ぷら、タケノコご飯などなど何から何までタケノコと山菜づくしの定食。タケノコってこんなにやさしい味だったんだ、と本来の味を再発見する。タケノコアイスまで出てきて、もうこりゃ参ったなと、月並みな言葉しか出てこないぐらいの、味覚の連続攻撃にやられっぱなし。5月中ならまだ食べられるみたいなので、興味のある人はぜひ。

 雨だったので、高岡までの往復にはインプレッサを使う。県庁との往復ぐらいにしか使っていないので、ようやく長距離を乗った感じなのだけれど、感じるのはデミオに比べたら高級車だってこと。POWERスイッチ(オートマだから備わっている)を押すとちょっとしたアクセル操作で高回転まで回す感じの制御に変わるし、音も静かだし、カーナビ付いているし。あ、カーナビは前オーナーが付けただけなのか。

 帰り道、思いがけず限界コントロールをすることに。片側2車線の道で左側を走っていたとき、ちょっと前の右側を走っていたRV車が右折レーンへ曲がっていった。こちらは車線キープで左側から追い抜く形。何も問題ないはずだったのだが、RV車、右折レーンから突然左折を始めやがった。たぶん、酔っぱらいだ。けっこうスピードが出る道路である。

 目の前を突然RV車が横切る形。左足ブレーキでABSを作動させながら、ぎゅっと左にハンドルを切ったが、「ぶつかるかも」というタイミング。やばい、と身構えたところで、RV車側が気付いたみたいで左側車線まで来る直前で止まった。車検取ったばかりの車が廃車になるところだった。

 インプレッサはきゅきゅっとタイヤがないたけれど、けっこうクイックに反応してくれた。さすがスポーツワゴン。

5月21日

 雅号のエンジンは2003年に組んだもの。もう組んでから6年もたっていて、5万キロ以上は使っている。ピストンリングとか、バルブシートとかの劣化ですかすかになっていそうだけれども、まだまだ使えそうな回り方をする。ただ、オイルは減る。

 ツーリング仕様(車検に通る仕様)にするために、4連スロットルは外してNBのインマニを取り付けて、TODAの256度のカムシャフトに交換した。車検に通る仕様ということは何よりもバルブタイミングでオーバーラップが大きいとだめなので、256度カムへと交換になるのだけれど、そうなると4連スロットルも付いている意味がなくなって外すことになるのだ。

 当初、圧縮比11台後半ぐらいで組んだので、圧縮がばっちりの場合は256度のカムだとノッキングがちょっとキツイ感じ。けれども、5万キロも使って圧縮も抜け抜けなので、大丈夫でしょうとオーバーラップがノーマル並みのバルブタイミングで組んでみた。で、やっぱりハイオクガソリンを入れてもノッキングが出る。出ないくらいまで点火時期を遅らせると、もうそれはそれは情けない感じの数値になる。でも、だからといって情けない回り方をするか、と言えばそうではなくてちゃんと回る。最近、気温が高くなってノッキングが出るようになったので、再び点火時期を遅らせた。

 点火時期は、数値が一人歩きしてネット上でいろいろな情報が出回っているけれど、進めすぎで乗っていると本当にエンジンが壊れるので注意してほしい。ただでさえ、Freedomのデフォルトは進みすぎだ。NA8CなんかはFreedomを付けてブローしたという話を良く聞く。

 バルブタイミングもアイドリングや低中速回転時にトルクが出るようなバルタイにしたため、より圧縮的に厳しい雅号。高回転まで回さなくてもトルクフルで走るのだけれど、時々、高回転まで回したくなる。サーキットであれば全開にするんだけれど、街乗りでは軽くアクセルを踏んだまま、高回転まで回すってシチュエーションは良くある。たとえば、高速道路に乗るとき加速して、合流のためにバックミラーをちらりと見ているときのアクセル操作とか。雅号はそんな状態のとき、時々きっついノッキングが出ていた。

 回転数でいえば5000回転以上。そんなときのハーフスロットルというか開け始めの負圧の出方が、やっぱりシングルスロットル化やバルブタイミングの変化でだいぶ変わってくるらしい。やばい感じのノックが出たところの点火時期をみたら、アクセル全閉を想定したマップを読んでいた。どうりで、やばい音がするわけだ。ということで、ぱちぱちと点火時期を修正したら、高回転の負圧が高いところのマップがかなり変わった。

 ばっちり詰めたと思ったセッティングも、季節が変わるとまたやり直しになったりする。パソコンは手放せない。何となく不便だから、B63Hに戻そうかしら。ついでにフライホイールもノーマルに戻したりして。

5月20日

 富山は水田の県だ。富山平野で言えば、暴れ川だった常願寺川を治めるために明治以降、立山砂防や農業用水の整備に取り組んで、昔は災害続きだった平野を安定した農業ができる土地へと作り替えた。どの水田もきちっと整備されていて、機械が入りやすいように直線的に区切られて幾何学模様を形作っている。

 水をコントロールできたから、今度はその水を生かして電気を作った。安い電気を売りにして、アルミや機械の産業を興した。他県の人が富山といってイメージするものといえば、田んぼとチューリップ、ブリぐらいだろうけれど、実は工業が盛んなものづくり県なのだ。

 働く場所がたくさんでき、富山の人は田んぼを耕しながら、働きに出るライフスタイルになった。富山の会社では「田んぼをせにゃならんから休む」というのが当たり前。県民を挙げて田んぼを作っているから、野菜の自給率は全国最低という笑えない事実もある。水が良いのでがんばっている農家の米は抜群にうまいはずだけれど、宣伝下手と農協で混ぜてしまうからあまりブランドになっていない。

 そんな米づくり県の富山は、水田に水が張られるこの時期が、一年のうちでもっとも美しい。ゴールデンウイーク前後に水田に水が入った時期から、苗が成長して倍ぐらいに伸びるまでの期間だ。

 数年前のゴールデンウイークの夕方、愛知県から国道41号を通っておおとろ亭に向かい、大沢野方面から大山町方面へオープンで走っていたときのことが忘れられない。日が暮れて空の夕焼け色がそろそろ紫色っぽくなった時間帯、水を張ったばかりの水田が空の色を反射して、一面が同じ色になって、まるで空の色に浮かんだ道の上を走っている錯覚に陥った。屋敷林を備えた大きな家は、影絵みたいに空の色の中を流れていった。昼間でも、風がなくて鏡のようになった水田に景色が映り込んでこれまた美しい。

 ぜひ、見ておきたいと思っていたのが、この時期の砺波平野の夕暮れ時の風景。大沢野や大山あたりの風景もきれいだけれど、「散居村」といえば砺波平野。夕焼け色になった水田と点在する家を小高い丘から見ることができる。写真で毎年のように紹介されているから良く知られた風景ではあるのだけれど、自分の目で見てみたい。

 仕事を早めに切り上げて、庄川町の閑乗寺公園へ。少しだけ到着が遅く、太陽が雲に隠れてしまっていたのと、少しもやがかかっていたので最高の状態ではなかったけれど、徐々に色が変わっていく砺波野の光景はやっぱり美しかった。

5月19日

 宿直明けの午前9時すぎに仕事場を出て、新庄町の富山運輸支局へ。昨日で任意保険がインプレッサに切り替わったので乗り替えて、デミオは正式にお払い箱。ナンバーは外してあったので、あとは抹消登録のみ。OCRシートを30円で購入し、350円の収入印紙を買って、ナンバープレートを返納してちゃちゃっと書類を書く。素人が突然行くとなかなか分かりにくい書類の書き方だったりするけれど、大量の申請をさばくために役所に都合の良いように作ってある、ということさえ分かれば、そんなに難しくはない。書き方の見本もあるし、素人にはかなり親切にやり方を教えてくれる。

 書類を出してもらって同じ建物内の自動車税センターで2カ月分の税金5750円を払って手続き上は完了。T.O.R.F.に行き、デミオの車内に忘れ物がないかをチェック。カーペット下からストロボ用に使っていた単三乾電池が10数本出てきた。MDカーステとCDチェンジャーが付いているけれど、いまやUSBの時代でがちゃがちゃCDを出し入れしている時代でもなかろうと、そのままにする。

 1998年式を、2005年2月に松本時代の友人Kから95000キロで購入。自分でタイミングベルトを交換して、ブレーキ整備やキズの補修なんかもやってきてお金をかけずに手間をかけてきたので、それなりに愛着はあるのだけれど、やはりロードスターと違ってお金との天秤にかけると、インプレッサが安く手に入ることが分かった以上、乗り続けるという選択肢はなかった。デスビをリフレッシュして、スピードメーターの不具合を直し、エンジンマウントなどのゴム類さえ替えれば、まだ10万キロは走りそうなんだけれどね。B型エンジンは強い。メーターでは158148キロだったけれど、メーターがちょっと調子悪かったので、これよりもう少し少ないかもしれない。

 夕方には業者に引き取られて行っちゃった。

5月18日

 新型インフルエンザでニュースは大変な騒ぎになっている。騒ぎすぎ、という声もあるかもしれないが、仕方がないかな、という感じもある。

 国内では冬の季節性インフルエンザに毎年1500万人ぐらいが感染し、お年寄りを中心に死者が1万5000人出ている。壮健な成人ならば、39度の高熱が出ても2、3日寝ていれば回復するけれど、体力がなくなっているお年寄りには致命的。肺炎などを併発して亡くなってしまう人がいる。老人ホームなんかで集団発生した場合などは、何人も亡くなってしまうような悲惨な結果になることもしばしば。乳幼児もインフルエンザ脳症などで死んでしまうことがある。

 今回の新型インフルエンザは症状的には季節性インフルエンザと大差はないらしい。体力がある成人ならば、タミフルという薬もあるので、それほど恐れることはない。が、健康な成人では大丈夫でも、お年寄りや赤ちゃんとか、呼吸器の病気や糖尿病などで持病がある人にとっては命取りになってしまうかもしれない。さらに、季節性と違うのは、免疫がないので広がりやすく、重症化もしやすいかもしれないところ。せめてワクチンが行き渡るまで国内侵入がなければ良いな、と思っていたけれど、現実はそんなに甘いものじゃなかった。インフルエンザは学校や幼稚園が感染拡大装置になってしまうので、休校措置も対応としてはやむを得ないところ。

 「熱もあまり出ないぐらい軽い症状みたいだからから大丈夫」などと、軽い気持ちでいて感染し、自分は大した症状がなかったとしても、無責任にまきちらしたウイルスで他人の命が奪われるのかもしれないのだ。

 せき、くしゃみは遠慮しながらしましょう。

5月17日

 氷見でいろいろ遊んで、神通川上流方面へ転進していたときのこと。北陸道・小杉インターから国道359号に向かう道を走っていた。この道、走ったことがある人なら分かると思うけれど、クルマ好きなら何となくやんちゃに走ってみたくなる感じの道なのだ。デミオで走っていたとき、直線区間で爆音シビックがぬふわキロぐらいで抜いていったこともある。

 軽自動車で走っていたので、道幅をきっちり使ってなるべくスムーズに走行する感じで走る。雨だったので路面はウエット。まもなく国道359号というぐらいのワインディングな上り坂に差し掛かったところで、対向車線(下り側)にけっこうなスピードの赤いランエボが。絶妙なスリップアングルでヘアピンカーブを曲がっていき「おお、うまいじゃん」という思いと「けっこう交通量のある道でそんな走りするなよ」という思いが一瞬交錯する。

 すれ違ってドアミラーで見ていると、軽くスキール音を鳴らしながら、そのままイン側にスライドしていき、スピンモードに入っていくランエボ。うまいんじゃなくて、オーバースピードで進入して思いがけず4輪ドリフトになってしまい、そのままハンドル操作やアクセルコントロールでつじつまを合わせれば何も起こらないのに、びっくらこいてアクセルを抜いてしまってイン巻きして、そのままスピンモードに入っていったらしい。

 こっち側の車線にまではみ出して止まったのかは定かではなかったけれど、もし、こちらがあと100メートル手前を走っていたとしたら。ヘアピンカーブの対向車線からこちらのラインをふさぐ形でランエボが横向きに滑ってきたことになり、避けようがなかったかもしれない。

 タイヤの限界付近の運転は、サーキットか山奥で(笑)。

5月16日

 昨日の夜は、高岡・伏木神社のけんか山祭り。山車と書いて「やま」と呼んだり「だし」と呼んだり。松本市里山辺では「おふね」と呼んでいて、山の真ん中なのにふねだなんてなかなかおもしろかった。

 これは、愛知県岩倉市の山車(だし)。夜になるとちょうちんで飾るのは同じだが、主役として競うのは最上部のからくり人形。いくつもからくりが用意されていて、源平合戦で「那須与一」が扇を矢で射る様子など、優雅なからくりが競演される。

 こちらは伏木のやま。ぶつかっているところは人込みで撮影できなかった。岩倉の山車と違うのは、けんか山の名の通り、祭りの醍醐味は夜、ちょうちんで飾ったやま同士をぶつけ合う「かっちゃ」
。昼は豪華な飾り付けがしてあるのだが、夜になると400個ほどのちょうちんと取り付けて衣替え。やま本体はぶつけ合うために頑丈な感じで作ってあり、前側にある付け長手はまさしくぶつけ合うために使うためにごっつくできている。半面、提灯をぶら下げる骨組みは竹で軽くできていて、戦闘のために合理的な構造になっているのだ。

 時間になるとかっちゃがある沿道は人垣になってしまい、1時間ぐらい前から場所取りをしていないと、前では見られない。それでも、陣太鼓が鳴る中、勢いを付けてやま同士が「ばかーん」とぶつかり合うのは迫力満点。提灯全部が一斉に振り回され、何かが飛び散る。6町の山車があり、交代でかっちゃをやっていく。相性があるみたいで、不発ばかり繰り返す町同士もあれば、地響きがするぐらい豪快に「どしーん」と当たる町同士もあって、やっぱり音がでかいと沿道からの歓声というか、悲鳴も大きくなって興奮する。

 祭りって良いよ。