2009シーズン開幕ってことで、雅久号でおわらサーキットへ。
昨年のクリスマスから駐車場で宙に浮いていた雅久号。足回りの仕様変更を出していたので、今日まで宙に浮いていた。ナンバーが付いているのに、何ともったいない。
オーバーホールしたブレーキはばっちり組み上げてあったので、届いた足回りを組み付けて車高調整をして、トー調整だけしてサーキット入り。とりあえず、足回りの仕様変更の変化を確かめるために、ハードトップと助手席を取り付けたまま、14インチ07ネオバで走る。
DIXCELのホームページによると、新品のローターは突然、熱を入れるとゆがんでしまうんだって。これまで、何回かローターをゆがめてそのたびに研磨してきているので、今回は慎重に熱入れをする。ヒーテッドローターを買えば良いじゃん、という声もあるかもしれないが、去年の耐久第1戦でヒーテッドローターが1発でゆがんだので、高いのに、それはナシということで、フツーのローターにしたのだ。
50%の踏力で熱を軽く入れて、5分ぐらい休ませて、次は70%ぐらいで走ってまた冷やして完了らしい。どうせ間瀬耐久を走れば、またゆがむんだろうけれど、気休めで。
まだ100%で走っていないのだけれど、おおとろ監督が走るということでバトンタッチ。速攻でタイムを塗り替えられてへこむ。
ショックの減衰をいろいろ変えたりして、僕のおわらベストに近いタイムも出た。まだまだ行ける、といろいろ変えようと思ったけれど、ふと「どうせタイヤ変えるんだから、マニアックな領域をいじっても、意味ないじゃんね」と気付いてピットイン。15インチ08ネオバに変える。同時に、ハードトップと助手席も外してクーマックカップ09仕様に変更。
どこら辺が最適な空気圧かも分からないから、とりあえず皮むきコースイン。慎重に走り出して、最初の左ヘアピンはざーっとリアが流れた。左右にローリングしても何となく喰わない感じだったのが、次の右コーナーでは意外と喰う。コース後半にはもう14インチ並みのグリップは出ていて、2周目からばんばんにアタックできるぐらいのグリップが出ていた。すごいぜ、ニューネオバ。
アタック1周目ですでに強力グリップを実感。今までのブレーキングしたら、止まり過ぎちゃうの。でも逆に、グリップしすぎなのかアンダー気味。荷重をかけて慎重にステアリングを入れないとプッシングアンダーのような挙動で思うようにコントロールできない。さらに、リアも出ない。
なんなんだ、と4周アタックしてピットインしたら、なんと、コンマ7秒も更新。おわらでのベストが出ていた。確かに、グリップはあるけれど、違和感がありすぎ。ショックの仕様変更をしてもらったからかもしれないが、ステアの切り始めの反応が悪すぎる。
足も違うし、軽いしで、何もかも違うから何が良いのか悪いのかも分からない。こういうときは、やっぱりタイムを出せる人に走ってもらうのに限る(笑)。
そしたら、またさくっとコンマ3秒ちぎられてへこむ。やっぱり変なアンダー気味だということで、バネのプリロードを付けてみたり、空気圧を変えたり、といろいろ工夫。ちょっとずつ良くなっていく。
なんか、しっくり来ない感じが続く。確かにグリップは良いのだけれど、失敗するとコーナー後半でアンダー気味になったりして、リズム良く走れない。ただ、グリップが上がった割にはパワーが喰われなくてメインストレートのシフトアップポイントも変わらないのには驚いた。
意図的にリアを出す感じで走ってもタイムはいまいちだし、どうしようかと思っているうちに夕方に。だめもとで空気圧を大きく変えておおとろ監督がコースイン。帰ってきて満面の笑みで「めちゃくちゃおもしろいから乗ってみろ」と。
そうなの?と乗ってみると、やっぱりおもしろい。ブレーキングからステアを入れると、くいっと車が反応してリアステアもいい感じで使えてすっごく良い感じ。これぞ、ネオバ、という感じの動き方。縦と横のグリップのバランスがちょうどよい感じ。14インチのときの空気圧とかなり違うけれど、これは15インチになったことや、タイヤのケース剛性も上がっているから、こんな感じの空気圧がロードスターではスイートスポットなんだろう。
小さいコーナ時の舵角が大きい、とか、まだまだ問題(いや走り方が悪いこともあるのだけれど)だらけだけれど、最終的にはかなりまともなセットを出すことができた。
70周ぐらい走ったが、減り方も納得できる感じ。このタイヤなら少々高くても5周目ぐらいでたれてグリップが落ちてあっという間に減ってしまうタイヤよりは納得できる。
15インチになって、ステアリングは少し重くなったけれど、間瀬では問題ない感じ。ブレーキングは間違いなく短くなった。コーナーは14インチと変わらないぐらいのイメージで曲がれるようになったけれど、タイヤが良くなっているのだから、もうコーナリングスピードを上げたい感じ。空気圧で性格がものすごく変わるタイヤなので、使い道にあった空気圧のスイートスポットを探すことがまずは大切だ。