仕事で使っているノートパソコンの、160ギガのハードディスクの残り容量が残り少なくなってきた。仕事で使うデジカメデータが2年ぐらいたまり込んでいるし、音声ファイルもたまっている。同業他社の人は、写真や音声はいちいち消しているみたいだけれど、やはり消してはいけないものを消してしまうかもしれないし、当時は意味がなくても後から意味が出てくるデータがあるかもしれないので、ハードディスクに、ほぼすべて移動している。日付を名前にしたフォルダを作ってそこに移動するだけだから、消す手間もないし、管理も楽。
ハードディスクの空きを増やすため、古いデータをDVD-Rに移動することにした。DVDドライブを県庁に持ち込んで、仕事をしながら時間のあるときに徐々に移していく作戦。1枚焼くのに15分強。光ディスクはあまり信頼していないので、同じデータを2枚ずつ焼くのだ。
が、なぜか知らないが焼くのに失敗。ソフトが悪いのかと思ってフリーソフトを使ってみたりするものの、一生使うことのないコースターが量産されていくだけ。こりゃ、ドライブがだめだ(再生はできるのに)と見切りを付けて、仕事の合間に上冨居のパソコンの館へ。
ポータブルのDVDドライブを物色。安いブランドで6000円強、メルコやIOデータで8000円弱と微妙なプライス。じゃ、ブルーレイでも、と思うけれど、まだドライブもメディアもちょっと高い。
う〜ん、と悩んでふと、ポータブルHDDコーナーが目に入った。500GBで1万5000円、320GBで1万円弱。
HDDに300ギガぐらいのデーターが入り、DVDに1枚平均4ギガのデータを焼いたとして、75枚分だ。DVDは同じものを2枚作るから、300ギガのデータを保存しようと思うと150枚いる。50枚のDVD-Rが2500円として、150枚で7500円。2枚同じものを作るという僕の特殊な使い方だと、驚いたことにあまりコストが変わらない。
150枚のDVDディスクとハードディスク1つなら、スペース効率もハードディスクが勝ち(2.5インチね)。たくさんのディスクの中から目的のデータを見つけ出す手間もない。
そのうち、ハードディスクのバックアップも欲しくなるかもしれないから、コストはもう少しかかるかもしれないけれど、焼くのに失敗したり、よく壊れたりするDVD-Rに見切りを付けて、おとなしく320ギガのHDDを購入した。
そうしたら、一定額以上を買った人は決算セールで、本日限り2000円以上の購入で1500円値引きするという訳の分からないクーポンをもらったので、16ギガのUSBフラッシュメモリも購入。3200円ぐらいで売っていたのが1700円ぐらいで購入できた。
SSDも安くなってきたし、どのメディアでコンピュータを動かして、どのメディアにデータを保存するのか、というのが難しくなってきた。DVDはすでに時代遅れだ。
ブルーレイももう少し早く安くしていかないと、意外と普及するころには陳腐化しているかもしれない。今回は勢いで外付け品を買ったが、HDD単体ならば500ギガが1万円を切っている。一方のブルーレイは25ギガの20枚組が5000円。はっきり言って、コスト的にはHDDの約半分でしかない。スペース効率がどちらが優れているかは、いわずもがな。
ブルーレイはもしかすると、映画を配布するだけのメディアになってしまうかもしれない。個人レベルで映像を持ち運びたいとき、そのうちに64ギガバイトとかのUSBフラッシュメモリが出てくるだろうから、わざわざディスクに焼く必要なんかない。ま、著作権がある映像は、コピー10回までとかの制約はあるけれど。
いや、ブロードバンドは光が当たり前になったので、映像版iチューンみたいな仕組みが出てきて、ダウンロード購入が当たり前の時代も1、2年で来るのかも。映像専用機はまた別の話だけれど、少なくともパソコンで光ディスクを使う機会ってだんだん減っていくに違いない。
とりあえず、HDDでしのいでメディアの趨勢を見極めるのだ。