月: 2009年3月

3月18日

 仕事で使っているノートパソコンの、160ギガのハードディスクの残り容量が残り少なくなってきた。仕事で使うデジカメデータが2年ぐらいたまり込んでいるし、音声ファイルもたまっている。同業他社の人は、写真や音声はいちいち消しているみたいだけれど、やはり消してはいけないものを消してしまうかもしれないし、当時は意味がなくても後から意味が出てくるデータがあるかもしれないので、ハードディスクに、ほぼすべて移動している。日付を名前にしたフォルダを作ってそこに移動するだけだから、消す手間もないし、管理も楽。

 ハードディスクの空きを増やすため、古いデータをDVD-Rに移動することにした。DVDドライブを県庁に持ち込んで、仕事をしながら時間のあるときに徐々に移していく作戦。1枚焼くのに15分強。光ディスクはあまり信頼していないので、同じデータを2枚ずつ焼くのだ。

 が、なぜか知らないが焼くのに失敗。ソフトが悪いのかと思ってフリーソフトを使ってみたりするものの、一生使うことのないコースターが量産されていくだけ。こりゃ、ドライブがだめだ(再生はできるのに)と見切りを付けて、仕事の合間に上冨居のパソコンの館へ。

 ポータブルのDVDドライブを物色。安いブランドで6000円強、メルコやIOデータで8000円弱と微妙なプライス。じゃ、ブルーレイでも、と思うけれど、まだドライブもメディアもちょっと高い。

 う〜ん、と悩んでふと、ポータブルHDDコーナーが目に入った。500GBで1万5000円、320GBで1万円弱。

 HDDに300ギガぐらいのデーターが入り、DVDに1枚平均4ギガのデータを焼いたとして、75枚分だ。DVDは同じものを2枚作るから、300ギガのデータを保存しようと思うと150枚いる。50枚のDVD-Rが2500円として、150枚で7500円。2枚同じものを作るという僕の特殊な使い方だと、驚いたことにあまりコストが変わらない。

 150枚のDVDディスクとハードディスク1つなら、スペース効率もハードディスクが勝ち(2.5インチね)。たくさんのディスクの中から目的のデータを見つけ出す手間もない。

 そのうち、ハードディスクのバックアップも欲しくなるかもしれないから、コストはもう少しかかるかもしれないけれど、焼くのに失敗したり、よく壊れたりするDVD-Rに見切りを付けて、おとなしく320ギガのHDDを購入した。

 そうしたら、一定額以上を買った人は決算セールで、本日限り2000円以上の購入で1500円値引きするという訳の分からないクーポンをもらったので、16ギガのUSBフラッシュメモリも購入。3200円ぐらいで売っていたのが1700円ぐらいで購入できた。

 SSDも安くなってきたし、どのメディアでコンピュータを動かして、どのメディアにデータを保存するのか、というのが難しくなってきた。DVDはすでに時代遅れだ。

 ブルーレイももう少し早く安くしていかないと、意外と普及するころには陳腐化しているかもしれない。今回は勢いで外付け品を買ったが、HDD単体ならば500ギガが1万円を切っている。一方のブルーレイは25ギガの20枚組が5000円。はっきり言って、コスト的にはHDDの約半分でしかない。スペース効率がどちらが優れているかは、いわずもがな。

 ブルーレイはもしかすると、映画を配布するだけのメディアになってしまうかもしれない。個人レベルで映像を持ち運びたいとき、そのうちに64ギガバイトとかのUSBフラッシュメモリが出てくるだろうから、わざわざディスクに焼く必要なんかない。ま、著作権がある映像は、コピー10回までとかの制約はあるけれど。

 いや、ブロードバンドは光が当たり前になったので、映像版iチューンみたいな仕組みが出てきて、ダウンロード購入が当たり前の時代も1、2年で来るのかも。映像専用機はまた別の話だけれど、少なくともパソコンで光ディスクを使う機会ってだんだん減っていくに違いない。

 とりあえず、HDDでしのいでメディアの趨勢を見極めるのだ。

3月17日

 珍しく早めに仕事が終わったので、忙しそうにしているみなさんをさしおいて、午後7時半ぐらいにロードスターに乗り込んだ。

 黄砂でどろどろに汚れているけれど、そんなことはあまり関係ない。んが、リアスクリーンが汚れたままだと、開幌状態にしたときにキズキズになってしまうので、ガラス窓拭きを使ってまずはリアスクリーンの砂を拭き取り、ガラス窓すべてもきゅきゅっと拭き取る。

 開幌にしてぶーんと走り出すだけで幸せ。まったくスピードを出していないけれど、のろのろと走っていても楽しいのがロードスター。何となく、海側に行きたかったので、五福から呉羽山を登って四方方面へ曲がる。

 堤防があるから海沿いを走っている感じにはならないけれど、風景が海に近い集落なので、海沿いを走っている気分に浸らせてくれる。新湊の市街地に入り、海王丸パークに寄る。独りで走っているだけだから、おもしろい場所に着こうが素通り。パークのロータリーを一周して、伏木方面へ。

 新湊とか伏木とか、海近くの街並みって味があって雰囲気が良いよね。

 高岡に入り、万葉ラインの看板があったので曲がったのだけれど、冬季閉鎖中だった。仕方がないので、そのまま国道を北上し、KRC荘の横を通って、氷見市街。さすがに寒くなってきたので、海沿いに曲がって、海鮮館でちょこっと休んで、再び伏木。高岡市街を通って、大門とか通って、旧8号に戻る。呉羽のアルビスで刺身を買う。駐車場に開幌状態のまま止まっている愛車を見て「おっ、かっこいい」と思った僕は車馬鹿。

 ロードスターがある生活ってやっぱりいいよ。

3月16日

 28日から始まる「地方の高速道路1000円(ただしETC買ってね)キャンペーン」。土日限定ながら、1回1000円という分かりやすく使いやすい料金になるのは大歓迎なのだが、わかりにくいのが東京や大阪などは別料金という例外の地域があることだ。

 愛知出身ということもあり、愛知県内の高速道路がどうなるのか調べてみた。東名阪の500円区間と名古屋高速の利用には注意が必要だ。

 ちょうど28日に鈴鹿サーキットに行くので、富山から鈴鹿に行くルートを例に注意喚起をしてみましょう。

 高速道路をフルに使って鈴鹿に行く場合、一番の近道は富山インターから東海北陸道に乗り、一宮インターで名古屋高速に乗り継ぎ、清洲ジャンクションから東名阪の500円区間へ。そして、名古屋西から鈴鹿へ行くというルート。

 が、名古屋高速や東名阪に乗り継ぐ、というのが今回の1000円キャンペーンではまずいのだ。

 準備が間に合わなかった影響で、4月29日まで、地方の高速から首都圏や阪神圏に入った場合、もう1度地方の高速道路に出たときに再び1000円を課金されるのはニュースでやっている通り。4月29日にはシステムが更新されて、一度、首都圏に入っても2度目の1000円は徴収しない「つなぎ措置」が始まる。利用者は首都圏や阪神圏だけ別料金を追加して払えば良い。

 これは東名阪の500円と名古屋高速でも同じで、3月28日にこのルートを通った場合、富山→一宮で1000円。一宮→清洲ジャンクション(名古屋高速)で350円(休日だと確かもう少し安かった)。清洲ジャンクション→名古屋西で250円(500円区間だが休日なので半額)。名古屋西→鈴鹿で1000円の計2600円ぐらいかかる。

 じゃ、名古屋高速を通らねば良いだろうと、3月28日に40キロばかり遠回りして、一宮をスルーして名古屋インターから東名阪の500円区間に入ったとする。が、この500円区間は4月29日まで「つなぎ措置」がない関係で一度降りたとみなされて、富山→名古屋の1000円、東名阪の250円、鈴鹿までの1000円の計2250円かかってしまう。

 ところが、最短ルートよりも65キロ弱ぐらい遠回りして、名古屋もスルーして豊田から伊勢湾岸道経由で鈴鹿に行くとなんと1000円。差額1600円だから、ガソリン5リットルぐらいと時間を余分に使うにしても、急いでいなければこのルートを選びたくなる。でも、30分使って1000円稼ぐぐらいの計算か。

 これが4月29日になると、東名阪の500円区間も1000円定額の区間に仲間入りするので、1000円定額で気にせず使えば良い。

 気をつけなければならないのが名古屋高速。阪神高速もそうだけれど、この2つの高速を使ってしまうと「つなぎ措置」は現状では4月29日以降も適用されないのだ。だから、名古屋高速と阪神高速で別料金を取られた上に、余分に1000円かかってしまうことになる。

 基本的に「1000円」は道路公団を民営化したNEXCO3社の道路が原則になる。名古屋高速や阪神高速は公団と別の株式会社の経営だから、こんなちぐはぐな感じになってしまう。首都高はつなぎ措置があるのに、なんだか釈然としない設定ではある。

3月15日

 休日の出勤ははっきり言って休みの延長みたいなものだ。何かあったときの警戒のために出勤しているようなものだから。出席していますという証拠を提出して、あとは自由。電話があったり、やばいことを目撃したりしたら、即、ばたばたと動けばいい。

 と、言い訳を書いておいて、要するに仕事をちゃちゃっと終わらせて工場へ行ったのだ。車の下にオイルをぶちまけたわけで、せっかく「普通の」ロードスターにしたのに、またオイル汚れがついてしまったから、洗うのだ。

 つなぎに着替えて、とりあえずスチームでオイルを吹っ飛ばす。リフトに載せて、オイルクーラーはとりあえず、撤去。ガソリンスタンドで入れてもらったオイルは10W-30で油圧が低くてちょっと不安なので、T.O.Racing Factory特製10W-40を入れる。油圧のかかり方がぜんぜん違うぜ。

T.O.Racing Factory

 ステーとかを残らず撤去して軽量化に努める。下からのぞいていたら、なにやらラジエーターの付近に不要な配線がはっていることに気がついた。たどっていくと、後付のリレーがあり、さらにそこから運転席に向かって配線されていた。そういえば、雅号は中古で買ったときからフォグランプのスイッチが付いていた。中古で売り出されたとき、フォグだけ撤去して配線は残したんだろう。10年以上乗っているのに、不要な配線があることすら気づかなかった。撤去して軽量化。

 オイルクーラーを観察。フィッティングがぱっくり割れている。割れてしまっているフィッティングは2カ所で、ほかのものはきれいなもの。なぜ、この2カ所だけ? と不思議に思う。

 オイルクーラーの配管は、アタッチメントをオイルフィルターの場所に取り付けて、送りと戻しの2本のホースがまずは移設したオイルフィルターのブロックに向かう。ブロックは、車体右側(前から見ると左側ね)の牽引フックのボルトを利用して固定してある。タイヤの前にオイルフィルターブロックがある感じ。ここまでのフィッティングはきれい。

 で、問題のひび割れたフィッティングは、ブロックからクーラーに送って戻すための配管。取り付け方の関係で、一番路面に近いところに来る。

 問題ないフィッティングと何が違うかを考えると、水がかかることぐらい。オイルで80度ちょっとに温められたフィッティングに水がかかってさめたり温まったりを何年も繰り返しているうち、膨張したり縮んだりしてそのうち、ひびが入って割れてしまったのではないだろうか。あとは、曲げのパイプが噛んでいる部分ということか。振動が厳しいのかも。いずれにせよ、オイルクーラーを付けている人は気がついたらフィッティングをチェックするようにした方が、旅先でのトラブルもなくなる。

3月14日

 気持ちよく山道を走っていたら、突然エンジンが「へごへご」と妙な回り方をしたので「んっ!」と思ってメーターを見たら油圧が0。やばい、と、とっさにクラッチを切ったら、ぷすんとそのままエンストした。

油圧が0

 トラブルが起こると、一瞬の間にいろいろ考えるものだ。ごろごろっと車を滑走させながら、とりあえずキーをオフにして、いろんな考えが頭を巡った。

 クラッチを切ったらエンストしたところを見ると、油圧センサーではなく、本当に油圧がなくなったみたい。いくら、リッター500キロのオイル食いエンジンとはいえ、いつもより多く減ったとしてもまだ2.5リッターは残っているはずだ。オイルがなくなった、ということではないから、考えられるのはエンジンブロー。普通のツーリング走行だったので、信じられなかったが、ただならぬ事態がエンジンに起こったことは確か。

 ごろごろ転がりながら「このまま転がって富山に戻れるか」とふと思うが、場所は岐阜の山の中。まだ太平洋側だ。無理だ、というか、早く車を路肩に止めろよと気がついてちょうど止められるスペースがあったので、駐車した。文章にすると長いが、3、4秒、100メートル程度の滑走である。

 車から降りると、エンジンからかすかにオイルっぽいミストが立ち上っていた。ああ、エンジンブローだな、とふと大穴が貫通したブロックを想像したが、ホイールを見たら、オイルまみれでどろどろに汚れていた。「え?」と思ううちに、だらだらっと車の下からオイルが流れ出してきた。

 あっと、気がついて車を前からのぞいて原因を察知。オイルクーラーの配管がすっぽ抜けたのだ。

 HKSの大きめのオイルクーラーを付けている。オイルフィルターは移設するタイプ。で、最近、いろいろいじったときに、アルミ製のフィッティングがぱっくり割れてほとんど真っ二つになりそうだったのを発見した。とりあえず、今は大丈夫だけれど、早く交換しなきゃね、ともう少し配管の取り回しが良くなるように角度の違うやつを注文しなければ、と思っていた矢先のすっぽ抜け。甘く見ててはいけませんな。

 鈴鹿サーキットに講習を受けに行って、その帰り道。東海北陸道はチェーン規制がかかっていたので、国道306号を北上し、関ヶ原から高速に乗ろうとしていた。が、調べてみるとチェーン規制が解除されている。じゃ、やっぱり東海北陸道から帰ろうと思ったが、微妙に西にずれていて、そのまま高速に乗るのも馬鹿馬鹿しかったので、下道を郡上八幡に向かって走っていたのだ。

 池田町とか大野町とか街中のごちゃごちゃしたところを走って国道256号へ。山の中に入って洞戸村を快調に通過中のトラブル。

 富山から積載車で来てもらったら、片道2時間半はかかる。夜、用事もあったし、ここで何とかしたい。オイルクーラーはオイルフィルターが付いている位置にアタッチメントを取り付けて配管してあるので、アタッチメントを外し、代わりにオイルフィルターを付けて、オイルさえ入れれば走ることができる。

 工具もないし、山の中なのでやばいと思ったが、あたりは集落のただ中だった。回りを見渡すと、500メートルぐらい戻ったところにガソリンスタンドを発見。てくてくと歩いて向かう。

 路面に派手にオイルが飛び散っていないかと心配したが、オイル染みはほとんどなく、胸をなで下ろす。車を止めた場所にちびびびっとお漏らししただけですんだみたい。

 ガソリンスタンドのおじいちゃんに「マツダのオイルフィルターありますか」と聞く。在庫を見せてもらってロードスター用を発見。とりあえず、応急処置はできそうだ。

 事情を話したら、オイルを片付ける準備もしてくれて、軽トラで現場に戻る。車を動かして、とりあえずオイルの処理をしていたら、「何事か」と思ったのか、ほかのおじいちゃんと小学生が応援に来てくれた。ここら辺が田舎の良いところ。

 ぼろ布でオイルを吸っている間、僕は作業を進めることに。モンキレンチでとりあえず配管は外し、アタッチメントを固定しているオイルの取り出し口を外さねばならないことに気がついた。さすがにモンキレンチでは無理そう。「ソケット工具ある?」とおじいちゃんに聞いたら、もう一人のおじいちゃんがセットを取ってきてくれた。

 12.7sqのソケットセットで適当にあてがってみると、一番大きな27ミリのソケットがぴったりあった。狭い場所だし、工具が微妙に短い。とっても固く締まっていて、手を傷だらけにしながらかなり苦労して、ようやくゆるめることができた。オイルフィルターを取り付けて、外した配管は針金で固定し、オイルも入れた。

 焼き付いていたらエンジン回らないな、とちょっと緊張したが、オイル交換をしたときのように普通にエンジンが始動し、油圧もかかった。油圧がゼロになってがくがくっと症状が出て、2秒ぐらいでエンジンが止まったと思うので、ほぼダメージはなかったに違いない(そういうことにしておきたい)。

 中和剤をまいたり、デッキブラシでこすったりと、かなり丁寧にオイル処理をしてくれたおじいちゃん。本当に助かった。支払いをして、お礼を言ってガソリンスタンドを後にする。

 2時間を無駄にして、郡上八幡はあきらめて、美濃インターから東海北陸道に乗る。小矢部で始まっていたチェーン規制が飛騨清見まで進行していた。たぶん、呉西だけで呉東はあまり降らないパターンだ、と予想して、飛騨清見まで急いで走る。エンジンは普通に回っていた。

 予想はどんぴしゃに当たって、雪は降っていたけれど、路面に積もるほどじゃない。県境あたりまでは快適に走り、夕方は大沢野とか、掛尾あたりが込むので、神通川左岸を通って帰宅。ぎりぎり用事に間に合った。

3月13日

 ロードスターで愛知の実家に帰るとき、だいたい夜中に到着することが多かったので、最後の曲がり角を曲がってからは3速アイドリング(笑)。20メートル前にはエンジンを切ってごろごろ転がし、よいしょと車を押して駐車していた。2寸管だったときは、それはもう、夜エンジンを掛けるのは無理でしょうというぐらいの音質で、ノーマルマフラーにしてからも、やっぱり夜はエンジンを切って縦列駐車をするのにかなり苦労して車を収めていた。やはり、ご近所さんとの関係があるから、夜中にがおがお言わせて駐車するわけにはいかない。

 4連スロットルというよりは、ハイカムがそういう音質を演出していたんだろうと思う。

 ぷちカム、シングルスロットルにした雅号は、意外なぐらいに静か。圧縮比が高い分、排気の音圧が高くなるかとも思ったが、それほどでもない。そうか、うるさいのはハイカム、というかバルブタイミングのせいだったのか、と感心する今日この頃。アパートの駐車場で夜にエンジンを掛けても、あまり迷惑がかからないレベル。

 で、今が良いのか、と言えば、音が乗用車っぽくてすっごく物足りない(笑)。ちょこっとスポーティーな音が出て、3000回転あたりでも音がこもらないマフラーが欲しい。知っている範囲では、RS
Factory STAGE
のステ管音(鉄管音のステンバージョンが1度だけ製作されたのだ)が一番理想のマフラー。早くマフラー発売してください。>T氏

RS
Factory STAGE

3月12日

 仕事をさぼってロードスターに乗り換えて工場へ。大量にオイルを喰うエンジンに高価な空燃比センサーを取り付けているわけにはいかない。きちんとした環境で使ってやらないと、あっという間に壊れてしまうのだ。

 手持ちのセンサーに取り替えて、エンジンを掛けると「UPEr」の表示(涙)。まあ、仕方があるまい。セッティングは取れているので、空燃比計がなくてもきちんとスムーズに動く。

 雅久号(もう2台あるとだんだんこんがらがってくる)の足回りもアップデート。足回りは、ショックを減衰変更に出したのだけれど、戻ってきて「?」の連続だった。最初に路上で転がしたとき、ステアリングを45度まで切らないとまったく反応がなかったし、おわらサーキットでも、アンダーが強くていまいち。いろいろセットして、ようやくまともに走るセッティングが取れた(と思っていた)。

 おおとろ氏が紙に細かく図面を書いてあれこれ妄想をしていた。よし、ということになって、さっそくフロントの足回りを外してアップデートを施す。が、ここで素晴らしく笑えるエラーに気がついた!

素晴らしく笑えるエラー

 フロントのナックルとロアアームをつなぐボールジョイント。アームとは、前後方向のボルト・ナットに加えて、ショックの根本の隠しボルトでつながっている。右側の足回りを外していたおおとろ氏が事務所に戻ってきて曰く「良いこと教えてやろうか」。こうやって切り出されて良いことだったためしがない。

良いこと教えてやろうか

 なんと、隠しボルトがまったく外れて袋状になったところに転がっていた上、前後方向のボルト・ナットも仮止めしてあるだけ。しかも、左側に至っては、隠しボルトがどこかへ飛んで行ってしまってなくなった状態。いちおう、ナックルは前後方向のボルトのおかげで外れないものの、隠しボルトで接合されていないものだから、ぐらいついてトー方向のアライメントはぐちゃぐちゃじゃんね。

 そうなのだ。ショックを外しただけなのでアライメントがそれほど狂っているはずではないのに、おわらサーキットに行く前に調整したとき、トーが滅茶苦茶にアウト方向にずれていた。「作手の走行でタイロッドが伸びたのか」などと頭の上に「?」マークを抱えながら恐ろしい量を調整してようやく基準値に入り、そのままサーキット入り。たぶん、ハンドルを切っただけでトーがずれる「可変トー」な状態だったわけで、こんな状態ではハンドリング云々が分かるはずもない。前回のおわらサーキットのテストは「まったくの無駄」だったということになる。

可変トーまったくの無駄

 ショックを外したのがクリスマスのことだったので、なぜそこが外れているのかまったくもって覚えがない。記憶をたどってさっき「あ”…」って思い出した。

あ”…

 足回りを外したとき、うまに上げて宙に浮いたままにしておくのはいかがなものか、と思ったので、そこら辺に転がっていた足回りを付けようとしたんだった。今使っている足回りは、スタビライザーさえ切り離せば簡単に装着できるのだが、ノーマル形状に近い長さがあったので、なかなか足回りを入れることができない。ブッシュが1Gの状態で締め込んであるから、アームがそこまで動かないのだ。

 で、隠しボルトなんかを外してロアアームとナックルを切り離したけれど、やっぱり無理。もし入れたかったら、アームの付け根のボルトをゆるめる必要がある。せっかく合わせてあるアライメントがずれてしまうわけで、またアライメントを取り直すのも面倒だから、仮の足回りを付けるのはやめて、宙に浮かしておくことにしたのだ。

 当日は雪も降ってきたので、仮止めだけして、そそくさと片付けた覚えがある。で、その当時は外れていたブレーキなんかもその後、装着されて外した部分が陰に隠れる形になって、そんなボルトを外したことも忘れて仕様変更した足回りを装着してしまったのだ。トーが大きくずれている時点で気付くべきだった。orz

 ま、そんな状態で間瀬に行かなくて良かったとか、そんな状態でもそこそこのタイムが出たからあとコンマ5秒は行ける、ということで、ポジティブにとらえておこう。でも、ベストだと思った減衰だとか、タイヤの空気圧とか、すべて疑ってかからないといけないから、もう1度最初からセッティングしなくてはならないことは仕方がない。

3月11日

 鈴鹿クラブマンレースで新たに始まるスーパーツーリングクラス。鈴鹿でパンフレットを見たけれど、どうもNC以外のロードスターの出る幕はないみたい。

 ざっとパンフレットを見た印象では、これまであまたあったN1レースですでにレースがなくて眠っている車両に再び脚光を当てて、車種混合で走らせてしまおう、というそういうコンセプトみたい。

 てっきり、ナンバー付きのNゼロのレースかと思ったのだけれど、違った。箱のレースカーのリサイクルみたいなカテゴリーだ。

 で、クラス分けが1500cc以下と2000cc以下の2つ。排気量に応じた最低重量はあるけれど、1600ccのNA6CEはまったく勝負にならない感じで、たぶんNA8Cもレースは無理。残るは2000ccのNCだけなのだけれど、S2000が相手とあってはまず、勝ち目がない。

 というころで、クラブマンレースを箱車で出るという野望はがらがらと瓦解したのであった。あとは、FJ1600で走るぐらいか。

3月9日

 シングルスロットル、ぷちカムのおかげで燃費が良くなった雅号。高速道路で急いでいるときの燃費がとっても向上した。

 NA6CEの場合、高速巡航で燃費を稼ごうと思うと、中回転、中負荷でO2センサーからのフィードバックで理論空燃比で運転する領域に抑えてやらないといけない。フィードバック領域の範囲内で走っていれば、スピードもそれほど出ていないし、リッター12キロぐらいは出る。

 今回のセッティングでは、そこよりちょっと回転が上の領域でも理論空燃比ぐらいで回すようにセット。今回は、下道で飛騨清見インターに向かい、そこから鈴鹿へ。後から書く事情で時間が食われたので、急ぎ気味で。ROMチューンをしている人ならフィードバック領域から外れている、ファイナル4.1と言えば何キロぐらいで走っているのかばれてしまうかもしれない。ま、片側1車線区間はゆっくり走るのだけれど。

 200キロ以上走って、明らかに燃料の減る量が少なかった。これは富山と鈴鹿往復1タンクもできるのではと、チャレンジしようかと思ったのだけれど、鈴鹿サーキット近くのガソリンスタンドがハイオク111円だったので、満タンに。計算すると、12.7km/Lぐらいだった。急ぎ気味で走ったにしては上出来の燃費。これがぼちぼちと走っていけば14km/Lぐらいは行きそう。フルコンをリニア空燃比計でセットしてやれば、チューンの内容によっては古いロードスターのエンジンでも、それぐらいは行くのだ。

 でも、忘れていた問題を一つ思い出した。それはオイル食い。オイル交換をしてから、すでに1000キロちょっと。セッティングのために6000回転キープで走ったりとか、けっこう減りそうな運転をしていた。めいっぱい入れておいたけれど、もしかすると、レベルゲージのLぐらいまでになっているかもしれない、と思っていた。

 オイルチェックをころっと忘れて、鈴鹿に向かう道中。油圧計が相変わらず壊れているな、2キロぐらいしか指さないじゃん、などと思いながらオープンで鼻歌交じりに走っていた。が、なんとなく様子がおかしい。ちょっと強めのブレーキングで止まったら、油圧計の針が左に傾いて1度0を指したじゃないですか。

 これはもう、ストレーナーからオイル吸ってないゾ、と危機的状況であることを把握し、岐阜・神岡の安いガソリンスタンドで給油ついでにオイルチェック。レベルゲージを布でぬぐって、差し込んでみたら…、。ゲージにオイルがまったく付かなかった。

 これはやばいと、神岡のコメリに寄って、モービルの10W-40半合成オイルを購入。2リットル継ぎ足して再出発。

 オイル燃費が500km/Lですか。ま、走り方にもよるけれど、とりあえず、オイルをつぎ足さなくても良いまともな車にしたかったら、エンジンオーバーホールは必須みたいだ。

3月8日

 この重心の高さが「くせ」になってドライビングに影響を与える。

 昨年鈴鹿クラブマンレースFJ1600年間2位のDさんがスーパーFJに参戦。初レースということで、鈴鹿に行ってきた。富山を9時前に出発し、昼過ぎに到着。

 スバルEA71水平対向エンジンの在庫がなくなった事情で、HONDA・フィットのVTEC1.5リットルエンジンを使うようになったスーパーFJ。どうせなら、またスバルのエンジンを使えば良いのに、と思ったのだが、どうもいろいろなメーカーに話を持って行ったのだけれど、一番協力的だったのだが、HONDAだったというのが採用の背景らしい。

 一番のネックがコストを下げるために市販車のエンジンを使うので、直列4気筒だとオイルパンもあるのでこれまでの水平対向よりも重心がものすごく上がること。写真を見てもらえれば分かるが、エンジンに組み合わされるTODA製の5速ドグミッションの位置も高くなってしまう。最低地上高が5センチというレギュレーションができたこともあって、上からタイヤにつながるドライブシャフトが何となく悲しい。FJ1600は地面にはいつくばるようにエンジンとミッションが搭載されているから、ドライブシャフトが逆に下から上に向かってタイヤにつながっている。

 重心の高さは車の挙動にも大きく影響を与えて、コーナリング中にヨーモーメントがなかなか消えない感じになるらしい。レース屋さん曰く、ステアリングを戻す仕草をしながら「こうやって逃がせば良いだろう」とのこと。FJ1600も忙しくステアリングを戻してジグザグコーナーリングをするドライバーもいたけれど、スーパーFJだとそんなドライビングがデフォルトになるのだろうか。まだ乗り換えたばかりのDさんはまだ何となく違和感があって、しっくり来ないみたい。

 レースと言えば、東京R&Dが最近発売した2代目のスーパーFJ、FV /202がぶっちぎりでトップチェッカーを受けた。なんだかね、先頭グループを走っている車の排気音と、中段以下のグループの排気音が微妙に違うの。やっぱり先頭グループの方が良い音がしているし、ぶっちぎりトップの車は若干、音質が違うような気がした。Dさんの排気音もいまいち。エンジンはワンメークで、同じECUで回しているといえど、セットの仕方とかでかなり変わるみたい。

 フルコン野郎のちゃけぞえ氏も観戦に来た。こっそり僕のFreedomと彼のモーテックを交換しちゃおうと思ったけれど、お互いに帰れなくなるので、あきらめた。