月: 2009年2月

2月28日

 土日休み。とりあえず、復活した雅号に乗るしかあるまい。これまで雅号はご厚意に甘えまくって富山に来てからの1年半、T.O.Racing Factoryに置きっぱなしにしていた(雅久号はいまでも置きっぱなしだ)。てなわけで、デミオはアパートの駐車場に置いて、電車で大山町に向かう。

 西町まで歩いていって、路面電車に乗り、南富山から富山電鉄の上滝線に乗り換える。路面電車は一律、200円という料金設定はこんなものか、と思うのだが、南富山から大庄駅まで400円。高い。

 距離にして8キロぐらいだから、JRの倍ぐらいの料金設定。車社会の富山で乗る人がいないから路線維持のためには仕方がないのだろうけれど、それにしても高すぎる。「コンパクトシティー」とか言って、脱車社会の先進地のような宣伝をしている富山市だけれど、まずは公共交通の値下げをしないと何ともならない気がする。

 いつも大山町に行くときに使っている道路の横を電車で走る。なんか、新鮮な感じ。田園地帯に入ってからは、立山連峰の白い峰々が目の前に広がってとっても気分が良い。駅の建物のぼろさ加減もとても味がある。というか、ありすぎる。昭和初期って感じな建物ばかりで、割れたガラスも直してない。

 大庄駅はなぜか新しい駅舎だった。歩いてT.O.Racing Factoryへ。雅号はワイヤーがぶち切れたパワーウインドーの修理中だった。

 パワーウインドーはプロに任すとして、木曜夜にぽちっとしたカーステレオがもう届いていたので、ETCと一緒に取り付け作業。

 内装をばらしてカーステレオや追加メーターを引っ張り出して配線作業。同じパナソニック製のカーステに換えるので、作業自体はとても楽に終了したのだが、ラジオを入れてもオートアンテナが伸びないエラー。どうもアンテナがぶっ壊れているらしいので、ストック車両から部品をはぎ取って取り付ける。動作チェックをしたら、アンテナが本体から抜けてしまってもう1度差し込むのに大変な思いをしたけれど、なんとか付いて、ETCも装着完了。ETCのアンテナはメーターフードの中に仕込んだのだけれど、メーターフードを外そうと引っ張ったら、ばきっと音がした。メーターフードを固定する爪3つともが割れてぶっ壊れてしまった。手でぱきぱきと簡単に割れるぐらいにプラスチックが劣化したメーターフード。1992年製だから仕方がないか。

 夕方に一通り完成。我慢できないのでセッティングに出掛けることにする。とりあえず、空燃比フィードバックと学習をONにして走り出す。つるしの状態のデーターではぎくしゃくしてまともに走らない。助手席にパソコンを広げて、しょっちゅうエンストしながらぱちぱちとセットしていく。

 ETCがきちんと動くかをチェックするため、流杉スマートインターから北陸道へ。アンテナが受信するか心配だったけれど、問題なくバーが開いた。

 高速に乗って、まず思ったのは、

スーパーチョコバナナ最高!

スーパーチョコバナナ最高!スーパーチョコバナナ

ということ。時速ぬふわキロでスラロームテストをしたのだけれど、ノーマルのショックに合わせるバネだから、けっこう柔らかいのかと思ったが、それなりのレートがあるらしく、けっこうクイックに反応する。しかも、フェンダーとタイヤの間、指4本(笑)の車高があるので、サスペンションが動いてグリップをぐいっと立ち上げている感じが良く伝わってくる。しかも、段差とかは軽くいなす感じで乗り心地がいい! 最強のストリート足だな。

 滑川で降りて、下道走って魚津で再び高速に乗り、立山で降りて田んぼの真ん中を走って常願寺川左岸のだれも走っていないテストコースへ。時間も遅くなったからいい加減に切り上げて、おおとろ亭に行って、カニを大量に食べて、ビールを大量に飲んで意識を失った。

2月27日

 免許証の更新連絡が来た。富山の公安委員会から。初めて富山での更新だ。

 免許証の色はもちろん「青」だった。最後に取り締まられたのっていつだったっけ?と考える。確か、群馬県警だった。

 草津温泉に入りにいこうと、朝早くに当時の住居、愛知県江南市から出発し、下道を通って松本経由で上田市。国道144号を東へ走っていたら、けたたましくサイレンを鳴らすパトカーに追いつかれたのだった。

 何かと思ったら、一直線の道でのろのろ運転の車を追い越したら、そこがたまたま交差点だったとのこと。畑の真ん中で、追い越しの最中に十字路があったということ。あまり認識はなかったもののおとなしくサインして、次にあった郵便局で即、罰金支払い。なんとなくむかむかしながら草津温泉につかって、再び下道で帰ったのだった。

 確か、それが2年ちょっと前だったから、次の更新までに取り締まられなければ、ゴールド免許だ。なんで、こんなくだらないことを書いているのかというと、雅号に任意保険を掛けたとき「ゴールド免許?」と聞かれたからだった。

 まったく運転しなくて危なっかしい人でもゴールドなのに、激しく乗っている人が運悪く取り締まられたら青になるのはいかがなものか。と、至極まっとうな感じで理不尽さを覚えたのであったが、保険会社に取っては、運転しなくてゴールドの人は、運転スキルが低くてもやっぱり運転しないから事故も起こさないのであって、それはそれで合理的考えなのか、となんとなく納得してしまった。

2月26日

 車検証が発行されて、任意保険もかかって公道で走れるようになった元祖雅号。仕事も空きがあるし、走る気満々で「いまから、車を取りに行きまっす!」と連絡したら「運転席側のパワーウインドーのワイヤーが切れた」との返事であえなく断念。本当に、ロードスターのパワーウインドーってかなりピンポイントで、いちばんネタになるポイントで壊れる気がする。

 仕方がないので空いた時間で夕方、毛髪の処理に出掛ける。処理してもまだ時間があるので、オートバックスのセコハン市場やアップガレージを回って、雅号に使えそうなホイールやシフトノブなどの部品がないかを物色する。

 店内をくまなくチェックするけれど、ロクな商品がない。14インチのホイールを物色するけれど、軽自動車用のしかない。タイヤがでかければいいのかよ。そうは思わないけれどなあ。それよりも、あまり売れそうもない中古部品をずらりと並べて、商売になるのかしら。

 スーパーオートバックスでカーオーディオを物色。今は、前面にUSB端子が付いているのがあるらしい。CD-Rをぐちゃぐちゃと管理するよりも、8GBとかのUSBメモリをがしっと差した方が楽と言えば楽。ぐらっと来た。

 で、家に帰ってネットでぽちっと注文してしまった。

2月25日

 仕事を抜け出して車検をお願いしに行ったら、新ネオバが届いていた。

 新しいタイヤが来たときのお約束で、上に乗ってみたり、爪を立ててみたりと、いじり倒す。乗って両手で押さえ込んだ印象は、やっぱりネオバだな、という雰囲気で、いい感じでたわんでくれる。柔らかいってほどじゃないけれど、軽い車でも加重移動をきちんと受け止めてくれそう。

 ブリジストンのRE01Rは、同じように乗ると、カチカチでたわまないどころか、外側のショルダーがSタイヤチックに硬いのに、内側はそれなりにたわむという、なんだか2面性のある構造をしていた。軽量非力なロードスターでは、裏切られる感じでなかなか期待したほどにはグリップが引き出せないことは、あちこちで言われている通り。

 新ネオバの表面のゴムはめちゃくちゃ柔らかい。「爪の跡が付くってSタイヤ並みだぞ」とのこと。まだ、使い切った人はいないからどれぐらい減り方をするかはわからないが、「048のようにあっという間になくなるのでは」と不安になる。減らない、と信じたいが、使ってみてライフや熱だれが期待はずれだったら、高いし、もう使わない、となるだろう。

 空気圧はあれぐらいでスタートして、仕様変更したショックとあいまって、こんな挙動が出るのかもしれないな、ソックスのラインはああで…と脳内シミュレーションが始まった。

2月21日

 金曜日は久々に、これでもかってぐらい仕事をした1日。普段の一週間分ぐらいはこなした気がする。

 1日どれだけ仕事をすればOKというのがないのがサービス業のつらさ。人員が実質1人であろうが、いくら富山で勢力がなかろうが、サービスの受け手が常にいるわけで、お金を払ってもらっている人たちに対して、人数が少ないんです、なんて言い訳は通用するわけもなく、がんばって水準を保つべくこなすしかない。2人いた昨年並みの仕事をする、というよりは、妥協なく能力をフルに使って締め切りまでにベストな結果を出すしかない。結局、午前10時半から始まり、仕事が終わったのが午後10時半ぐらいなので、12時間は働いていたことになる。それも、力を抜く時間もなくぶっ通しの12時間。けっこう疲れました。

 土曜日は休みなのだけれど、1本仕事を出さねばならない。休みの日に仕事をしようとすると、やる気が起きなくてだらだらと朝から過ごし、夕方までかかって1日が無駄になってしまうことが多いので、ちょっとだけ休んで午後11時ぐらいからがーっと出力した。ふらふらになって日付が変わってから総曲輪に繰り出して午前3時まで飲んで意識を失う。

 前日がんばってちゃんとした休みになった土曜日は、昼過ぎに工場へ「出勤」。HC濃度が3000ppm超えの排ガスで車検が通らない雅号のバルタイ変更。基準値は1300ppm以内。排気側を少し早めに閉じてやるようにずらしてやる。アイドリング時のオーバーラップで吸気がそのまま排気側へ抜けてしまう割合が高いんだろうということで。スライドカムプーリーでぐいっと適当にカムをずらしてやってエンジンを始動したら、げろ臭い排ガスが出てきてエンジンもでろでろな感じに変わった。逆だ。逆方向にぐいっと再び適当に回してやったら、ものすごく安定したアイドリング。排ガスも臭くない。負圧もノーマル並みに出ている。

 排ガステスターを借りて(ここが強み)チェック。空燃比は14.7に調整したら、COもHCも激減していて「おお、NB並みの排ガスだ」とのことで、めでたく車検適合車になった(排ガスはね)。壊れていた排気温センサーも新品に取り替えてばっちり。

 BMWのホイールが届いていて、さっそくチェック。聞いていた通り、BBSだけれど鋳造ホイールだった。ホイールナットも日本車で一般的なテーパー型ではなく、球形なのでそのまま使えない。昔、同じような経験をして、ホンダの球形ナットをたまたま持っているロードスター乗りから1台分もらったので付けることができる(ありがとうございます!)。

 ロードスター純正BBSとはどう違うのかと思って比べてみたら、やっぱり日本製のホイールだけあってちゃんと鍛造みたい。スポークの太さとかデザインが若干違うけれど、並べて比べなければ分からないレベル。ロードスターのBBSのタイヤをタイヤチェンジャーを使って剥いてみて、重さを比べたらやっぱり鍛造の方が若干軽い。が、リム幅も違うし、14インチはもともと軽いので、あまり気にならないレベル。

 さっそくヨコハマのSドライブを組む。耐久用に買ったTE37に付いていたやつ。バリ山なのだが、2005年製ということもあって、ゴムが固くなっちゃっている。減らないと同時にグリップもしないっぽくて危険な感じだけれど、とりあえず組んで走ってみよう。

 ここで、素人エラー発生。6Jのリム幅で調整したタイヤチェンジャーをそのまま6.5Jのホイールで使ったものだから、リムががりがりっと削れてアルミの粉だらけになっていた…。もともとがりキズだらけのホイールだったのだけれど、さらに追い打ちを掛けるようにキズだらけにしてしまった。新品だったら深刻なダメージを受けていたが、それなりの中古品なので「まあいいか」で済んだ。でもちょっとだけ心にダメージ。

 ついでに、ノーマルホイールのスタッドレスタイヤを外して、持っていたBBSの夏タイヤと交換。ノーマルBBSを冬用にした。どろどろに汚れたノーマルホイール4本はそのまま、ぽい。さっそく雅号に取り付けてみると、タイヤの出具合がノーマル車高にぴったり。足りなければもう少し出そう、と5ミリスペーサーを用意してあったのだが、不要になった。キャンバーもそんなに付けないので。もともと、BBSを付けていたので、見慣れた雅号が復活した。

 後は車検を通してもらって、任意保険の手続きをすれば、オープンライフが復活するのだ。

2月19日

 小沢一郎の写真を撮ったり、何千億円の数字を眺めたり、微妙に忙しい今日この頃。今日は、もしかしたら寝られないかも、と思ったが、何とかちゃきちゃきっと仕事を片付けて睡眠時間を確保。

 なんだか、麻生政権も危ないし、すぐにでも選挙があるかもしれない。もしかすると、「醜態」は3円も安くなった円誘導のための高貴な自爆テロだったのかもしれないのだ。いや、そう考えるのは彼に飲ませたのが同業他社の女性だということになれば、なんだかこの業界の癒着ぶりというか醜態をさらしているようで否定したいだけなのかもしれない。

 書いているうちに話がそれたが、選挙モードに突入すれば、しばらく休みがもらえない生活になってしまうので、せっかく雅号の車検を取っても乗る時間がないかも。とはいえ、車検を通してもらおうと思ったら、今日電話がかかってきて「排ガス通りませーん」との通告。256度のプチカムだけれど、たまたまオークションで落としたのがリフト9ミリのカムのためか、HCが厳しい数字が出るみたい。立派なインジェクションの車なのに、あたかもキャブの旧車のような悩みを抱えなければならないのは、フリーダーの醍醐味の一つかもしれない。

 とりあえず、オーバーラップを減らす方向でバルブタイミングをずらせば車検が取れるとは思うのだけれど、微妙に忙しいのでセッティングに行くこともできず。20日に集中して仕事を片付けて、何とか休みになっている21日に出掛けてセッティングするべ。

 今想定される中で一番、最悪なのは5月連休中に総選挙となることで、クーマックカップの初戦にすら出ることができないどころか、おわらサーキットで開かれる風間さんのドラテク塾すら欠席になってしまう。ま、昨年11月にも「選挙があるかも。最終戦出られないかも」と心配していたけれど杞憂に終わったので、本決まりになるまでは参加する気満々でいるのだ。

2月16日

 完全ストリート仕様としてほぼ完成した雅号。今、いちばん行けていないのがホイールだ。NA6CEのノーマルアルミなのだが、スタッドレス用ということもあって、ブレーキダストがこびりついて非常に小汚い。きれいなNA6CEノーマルホイールはなかなか良いと思うのだが、どろどろに汚れているのでは良さがなくなるどころか、ポンコツ車に見えてしまう。まあ、20万キロ超えのポンコツなんだけれど。

 間瀬耐久が15インチOKになったので、これまで使っていた14インチTE37を付けてみようかとも思った。6.5Jのオフセット+15のツライチTE37。フェンダーの爪を折ればOKだ!と思ったのだけれど、ほぼノーマル車高にツライチTE37って激しく格好悪いので却下。

 なにか、良いホイールないかな、と思うが、オークションをのぞいても14インチのホイールはFF用のオフセット+40とかそんなのばかり。しばらく、夏タイヤ用の14インチBBSでも使っていようかと考えて、せめてセンターキャップぐらいはきれいにして気持ちよく使おうかとヤフオクを物色。

 すると、不思議な14インチBBSを発見。BMWのE30用というふれこみで出品されていたのが、6.5Jのオフセット+30。おお、太さも良いし、微妙に外に出るじゃないですか。見た目は、ロードスター用BBSと同じ。

 4万即決の3万円で出ていたので、3万円で入札し、落ちなければ良いやと思っていたら、普通に落札できた。

 ハブ径の関係で、ロードスター用ホイールはBMWに付かないみたいだけれど、逆はOKみたい。ハブ径が関係することはまったく知らなかったけれど、付くみたいだから結果オーライ。

 ということで、微妙にサイズの違うBBSホイールに決定したのだ。

2月15日

 耐久を走ったこにぃとおおとろ氏と3人でひたすら淡麗を空けて車談義して飲んでいたら、久しぶりの激2日酔い。朝、まったく起きられなかった。起きたら、まじで地球の自転を感じ、運転をしたらやばいな、と思ったので、昼ぐらいから雅久号のブレーキを組む。

 ローターのゆがんだリア側のブレーキのバックプレートを撤去。フロントは耐久参戦の早い段階でローターゆがむはブーツが焦げるはと大変なことになっていた(ダクトを引いてあったのに)ので、すでに撤去してあった。どうも、プレートがあると熱がこもるらしい。それにしても、まさかリアがゆがむとは。パッドとの相性やGTウイングによるものでしょう。

 フロントも表面がひび割れたようになっていたので交換。すでに2回研磨しているので、さすがに研磨してまた使おうとは思わなかった。新品ローターを取り付けて、WAKOSのスレッドコンパウンドやグリースを駆使しながら組み上げていく。後は、仕様変更に出した足が帰ってくれば完成だ。この冬、ひたすら休日は車をいじってきたが、そろそろやることもなくなってきた。

 NB2のFreedomのセッティングに協力する。きれいに吹けるように噴射量マップをいじり、「発進するのにすごく気を遣う」とのことなので、これも噴射量マップをいじる。FreedomをDジェトロでセッティングする場合、アイドリング付近と負荷がかかっている部分の調整が中心になってしまいがちだが、アクセルを踏んだときの過渡期の領域や、アクセルを抜いて負圧が高まっている状態のときのマップもきちんとセットしてやらないと、濃くなったりしてエンストしやすくなってしまう。いずれも一瞬だけ読む領域なので不具合につながっているとは気付きにくいけれど、意外と大事。

 Freedomだからエンストしやすい、ということはあまりなくて、マップをきちんとつくるとまったく普通に乗れる車になる。むしろ、ハイカムを入れた車は、ノーマル以上に乗りやすくなる場合もある。

 Freedom使いが2人でセッティングするから、さくさくっと終了。 

2月12日

 195/50R15のAD08ニューネオバを注文。お値段が微妙に高いとのことで、どこの業者から取るかを見極めているらしく、まだ来てない。ちょっとぐらい高かろうが、ヨコハマタイヤ好きだから目をつむるのだ。R1Rみたいに熱だれが早かったら二度と使わないが、そんな話は一切ない。どんなタイヤだ。

 今シーズンの間瀬耐久はロードスター固有の制限がほとんどなくなった。14インチ、助手席&ハードトップ付き、という「これでもか!」というぐらいのてんこ盛りの制限が一挙になくなる。ハードトップ装着は予想以上に挙動に変化が出て大変だったし、助手席すらなくなると、それだけで相当なタイムアップとなる。

 2008年最終戦の雅久号のベストタイムが1分13秒1だった。ただ、これはGTウイングを付けていたから、ウイングの効果でかなりタイムが上がっている。最終コーナーなんかは、リアがぴたっと落ち着いて、コーナーリングスピードがかなり上がったし、シケインやZコーナーでのブレーキングも安定した。その代わり、リアブレーキローターがゆがんだけれど。

 たぶん、ウイングだけでコンマ5秒ぐらい違う。ハードトップを外すとウイングの効果がほぼなくなると思われるので、ウイングも外すことになると思う。要するに、軽くなるけれど、ウイングもなくなるし、タイヤも14インチから15インチに変わるので、もうまったく1からセッティングを取らないといけないという感じだ。

 何よりも大きいのが軽くなった上に15インチとなることで、ブレーキングも楽だし、がんばって曲がっていたコーナーもオンザレール気味で速くなる。ストレートで幾分かパワーを喰われるかもしれないけれど、タイムアップは確実で、やっぱり12秒台には入れないといけない感じとなる。11秒台?の声も。間瀬で11秒台って、以前なら相当速い車だったんだけれど…。

 それでも、いまひとつ気合いが乗らない今シーズン。だって長岡勢が走ってくれないんだもん。シーズン前なのに、なにやら消化試合に向かっているような、そんな微妙なモチベーションな今日このごろ。

2月11日

 淡麗をやめて、焼酎を飲むようにしたのだが、休みなのをいいことに飲み過ぎて、結局朝、起きられなかった建国記念日な僕。意味ないね。

 昼過ぎに呆然としていて、このまま再び気を失ってしまうのも良い休みの過ごし方かとも思ったのだが、2月もすでに中旬に差し掛かりつつあるので、あと半月もすれば北陸もサーキットシーズンインとなる。年末から宙に浮いている雅久号だが、そろそろ走れるようにしなくてはならないなと思い、寝床から抜け出す。

 2時ぐらいに始動して、ちゃちゃっと(教えてもらいながら)ブレーキを組んだ。新品ローターもそろっているので車体に組み付けても良かったのだけれど、足回りもまだ仕様変更中だし、雨が降っていたので断念。車検を取る雅号を仕上げることにする。

 チャコールキャニスターと後付のバキューム計のために負圧を取らねばならないから、燃圧レギュレーターに向かってインマニの横を走っているパイプをぶちぶちっと切って、三つ叉のジョイントを2つかませて完璧。

 助手席側に転がっているFreedomとNEKOの本体を元の場所に収める。おお、なにか普通の車っぽくなってきた。触媒の排気温センサーが壊れているので交換と、ワイパーの新しいのを取り付ければ完成ってな感じ。どこでも車検が通る仕様のできあがり。

 NB6C用のエアクリボックスだとリトラ回りが当たってだめだったのだが、NA8C用のエアクリボックスを付けたらしっかり取り付けることができた。なぜか、NB6Cエアフロ付き。もちろん、配線はない。ただ、吸気管とボックスの間を中継するだけ。中身を抜いても良いのだけれど、NB2エンジンを適合したときに、エアフロを外しても空燃比がまったく変わらなかったので、たぶん、中身があろうとなかろうと、ほとんど変わらない。

 ブローバイも吸気管に戻して、オイルキャッチタンクも撤去。エアフロさえ取り付ければノーマルコンピューターで回るロードスターとなった。こうやって書くと、4連からシングルスロットルに戻してカムまで尖ったのに変えたから「さぞかし、もっさりとしたエンジンになったんだろう」と思うかもしれないけれど、そこはさすがFreedom。びんびん空ぶかしレスポンスは4連のとき以上。なぜこうなるかということは、やってみた経験がないと、うまく説明できない領域かもしれない。パワー=レスポンスではないし、馬力は落ちたかもしれないけれど、トルクカーブの面積で言えば、そんなに変わらないのでは。