金魚決戦。北陸は雪模様になるようだったので、金曜夜に愛知の実家に泊まって出撃することに。総監督とともに、スタッドレスタイヤの雅久号で愛知へ。低い車高にノーマルホイールって激しくかっこわるい。
10時半ぐらいに実家に到着して、タイヤ交換。ホンダF1撤退などを肴にビール片手にわいわいとやる。買っていったビールをあっという間に消費し、気がついたら日付が変わっていたのであわてて寝ることに。翌朝、母親が机の上に散乱した空き缶を見て絶句していた。
瀬戸赤津インターから豊田松平インターへ。急坂な国道を上って40分ぐらいで作手に到着した。駐車場にはすでに、各地から集まった猛者たちが。
間瀬耐久と同じ条件にするために、排気系中間ごにょごにょ。慣れたもので、ジャッキアップしてごそごそしてあっという間にセットアップ完了。コース内のピットに車を運ぶ。
ずらりと並んだ38台の参加車両を見て、あることに気がついた。
14インチって雅久号だけじゃん…orz
14インチって雅久号だけじゃん…orz
ほかのNAロードスターはすべて15インチ。しかも、半分Sタイヤという噂のTOYO R1Rの装着率が異常に高い。ラジアルの半分以上がR1Rじゃないんだろうか。しかも、サイズも205の方が多数派。こっちは185ネオバなんですが…orz
渡されたメンバー表を見ると、デフの装着率も7割超え。ノーマルでもみんなトルセンで、ビスカスなのは雅久号だけ…orz
ノーマルエンジン率は2割ほど。怒ノーマルB6エンジンは富士のNゼロに参戦しているにゃじごんさんを含めて3台だけ…orz
ってどんな走行会なんだよっ!
ってどんな走行会なんだよっ!
と、思わず心の中で叫んでしまった。
会場となったオートランド作手のコースを見てまたびびりまくる。ぱっと見のビジュアル的にトップターンコーナーが壁のように立ちはだかっていて「転がる」という噂も納得。「B6じゃ、登らないのでは」と頭から血が引く。1コーナーから2コーナーを見て、かなりハイスピードで回り込む感じのレイアウトに「失敗したら刺さるんじゃ。廃車になるんじゃ」とさらに血の気が引いていく。ミニサーキットの気楽さは一切ない感じ。
2コーナーを抜けた3コーナーもけっこうハイスピードで、しかもそこから一気に登っているものだから、リア荷重のままで恐ろしい挙動が出そうなことはすぐ分かる。たぶん、リアが出て、変にがんばるとコースアウトしてどっかんとはねて横転し、高低差8mを一気に転がるんだろう。てっぺんに登って最終コーナーまでも崖を転がり落ちる感じ。
いろいろな情報を集めてみて、ちょっとがんばって走って30秒台で走りたいな、と思い自己申請タイムを30.999としたのだが、思わずごめんなさいっっ!!と主催者に謝ってしまった。
ごめんなさいっっ!!主催者
唯一、今回の決戦のためにROMチューンをしたコンピューターに交換してきた。3コーナーが2速だとリミッターに当たるし、3速だと坂を登らないっぽかったから。ROMで8000回転オーバーまで回るようにしようと。
ドライバーの腕やタイヤ、車のチューン度によって6つのクラス分けがされていて、雅久号は一番おとなしい?Fクラス。まずはSタイヤのAクラスが走り始めて、その走りっぷりに再び頭の血が引く。完全に持ってくる車を間違えたかな。
1枠10分で走行開始が50分後。コースインして、短い走行時間を有効に使うべく、最初から飛ばし気味で走る。いや、走ろうと思ったら、2コーナーでリアがざあああぁと流れて盛大なカウンターを当てる。恐ろしくグリップ感がない。寒波でかなり寒い日で、路面温度が低いせいと、舗装自体もひっかからないっぽい。
しばらく様子を見て、コースを攻略する。1コーナーはノーブレーキで入っていく車もあったけれど、14インチのコース初心者だとやらない方が無難っぽい。1コーナーを進入し、回り込む2コーナーにかけてのラインがなかなか難しい。ラインの難しさは、ミニサーキットなのに、コース幅が広いALTの特徴か。3コーナーにかけて思いっきり踏んでいきたいのにできない。2速を使う3コーナーはノーブレーキなはずなのに、ちょんとブレーキを踏んで頭を入れたい感じ。しかも、ビスカスで3コーナーを攻めるとイン側のタイヤが盛大に空転して前に進まない。進まないのも腹が立つから、クリップからアクセル全開にしてやったら、8000回転以上(いくつにしたか忘れた)のレブリミットに当たる始末。
頂点のコーナーで縁石に乗ろうとしたらどっかーんとはねてコース半ばまで吹っ飛んだ。転がり落ちるようにして60Rに進入。思いっきり前に荷重がかかっているものだから、ちょんとブレーキを踏んだだけでリアが吹っ飛ぶように流れる。そこで無理すると、最終コーナーのクリップに付けない。
出たタイムが31秒5。このコースでコンマ5秒ってえらい遠い気がするorz。1枠10分という走行時間も納得。それ以上はパワステがないと腕が上がらなくなるぐらい疲れる。2コーナーでがんばって、3コーナーでもがんばって、頂上から右、左、右っと切り返さなければならないから休む暇がなくて腕に来る。
なんとか、31秒4ぐらいが出せるようになってきて、決戦前のフリー走行で出たタイムが31秒230。目標まで0.231。
同じタイムの相手と5分間走る金魚決戦では1コーナーから3コーナーまでのリズムが分からなくなって不調。31秒台後半でだらだらと走ってあっという間に終了。ベストを出すことができずorz
意地でも30秒台を出してやろうと、最後のフリー走行に臨む。決戦のいけていない感じが継続するだけでいまいち。ちょっと休んでいる間に、RCファクトリーSTAGEさんが「スーチャー号と交換しない?」と。喜んで乗せてもらって、過給の太いトルクと15インチタイヤを楽しむ。改めて14インチと15インチの差を体感。あとパワステも。14インチでは一生懸命になる場面でも、15インチは何事もなく、オンザレールって感じ。最終でリアを出しながらどうにか曲がるのに、15インチは切り増せば曲がっちゃう感じ。
へーっ、いいな、と思って最終アタックしていたとき、ラインの自由度が上がったこともあって、2コーナーから3コーナーでものすごく良い感じで曲がれるラインを発見した。これだこれ、と思って雅久号に乗り換え、最後のアタックに出る。
3コーナー前のちょんぶれがなくなって、アクセルコントロールだけで曲がれるようになった。タイムも31秒3が3ラップ連続。すべてうまく行けば30秒台だ! とがんばっていたら、どっかから「がらんがらん」という異音が。何かが転がっている感じ。
トランクにものが入っていたっけ? と一度ピットインしてあちこち調べるも分からず。そうこうしているうちにフリー走行タイムが終了し、結局31秒230がベストで目標タイム到達はならなかった。異音の原因は上着のポケットから落ちた携帯電話がバケットシートの下を転がっていたorz
ラジアルのトップが29秒台に入れていたので、まったくかなわない感じで終了。Sタイヤのトップが28秒台前半。路面温度がもうちょっと高ければ30秒台に入ったかな。R1Rは5周で終わっていたらしいが、ネオバは溶けもしないし、まったく減らなかった。15インチにすればたぶん、もうちょっと楽になるとは思うけれど、それはそれでまたセッティングが変わったりするので、机上の空論にすぎない。
結論から言えば、ALTでタイムを出そうと思ったらデフは必須で、タイヤのグリップにタイムが比例していくと思われる。グリップ云々はどこのサーキットでも同じだけれど、割合が高い感じ。ターボとかだと、どこでもリアが出ちゃってなかなか踏めないかも。ブレーキはあまり使わない。フルブレーキからいかに車を操るかっていうのがモータースポーツの醍醐味の一つだと思うのだが、このサーキットではあまり重要じゃないかな。荷重移動は意識して使わねばならないけれど。
ということでライトチューンな車は「おととい来やがれ」(とは誰も言わないが)的なすっごくレベルの高い走行会でした。
走行会としては、アマチュアがやっているとは思えない、すごく行き届いた運営がなされていてびっくり。貴重な場を提供していただき、ありがとうございました。