この2年半、住んだ江南の会社事務所とも今日でお別れ。1階が事務所で2階が住居スペースだったので、両側から僕の痕跡をなくさねばならない。
松本の借り上げ社宅は木造平屋の一戸建てで、毒男が住むには広すぎるぐらいだったのだが、居住スペース以外は「エンジン加工部屋」「エンジン組み立て部屋」にして最大限に活用した。江南の事務所では、あまり車いじりはしなかった。駐車場でオイル交換やブレーキ交換のメンテナンスはしたけれど、激しい車いじりといえばデミオのタイミングベルト&ウオーターポンプ&カムなどのシール交換ぐらい。
あ、ここでは書いていないと思うが、ロードスターをガードレールにぶつけちゃったので、そのとき壊したバンパーを修復するために、事務所内を塗装ブースにしてしまったことはある。ま、けっこう車いじりには便利な場所だったのだが、辞令1枚で慣れ親しんだ土地を離れなければならないのが、サラリーマンの悲哀だから仕方がない。
自分の荷物の整理と同時に、事務所の整理もしなくてはならないから、何となく、引っ越しを二回やった気分になる。前任者や前々任者の残していった物も徹底的に整理。
朝8時半に引っ越し業者が来て、がしがしとトラックに荷物を積んでいく。このくそ暑いのによくもまあ、それだけ力仕事ができるなあ、と感心するぐらい。昼前に引っ越しがおわり、ごみをデミオに満載し、慣れ親しんだ事務所のかぎはポストに放り込んで、実家に戻る。もう二度とここに戻ってくることはあるまい。
夜は幼なじみとともに藤ケ丘に飲みに出かける。明日は、元上司に晩ご飯を強制的におごらせて、そのまま元上司宅に居座って泊まり、7日昼ごろには富山の新居に到着。今日、積んだばかりの荷物をおろすことになる。
いよいよ、富山市民になるときが来た。