月: 2007年8月

8月5日

 この2年半、住んだ江南の会社事務所とも今日でお別れ。1階が事務所で2階が住居スペースだったので、両側から僕の痕跡をなくさねばならない。

 松本の借り上げ社宅は木造平屋の一戸建てで、毒男が住むには広すぎるぐらいだったのだが、居住スペース以外は「エンジン加工部屋」「エンジン組み立て部屋」にして最大限に活用した。江南の事務所では、あまり車いじりはしなかった。駐車場でオイル交換やブレーキ交換のメンテナンスはしたけれど、激しい車いじりといえばデミオのタイミングベルト&ウオーターポンプ&カムなどのシール交換ぐらい。

 あ、ここでは書いていないと思うが、ロードスターをガードレールにぶつけちゃったので、そのとき壊したバンパーを修復するために、事務所内を塗装ブースにしてしまったことはある。ま、けっこう車いじりには便利な場所だったのだが、辞令1枚で慣れ親しんだ土地を離れなければならないのが、サラリーマンの悲哀だから仕方がない。

 自分の荷物の整理と同時に、事務所の整理もしなくてはならないから、何となく、引っ越しを二回やった気分になる。前任者や前々任者の残していった物も徹底的に整理。

 朝8時半に引っ越し業者が来て、がしがしとトラックに荷物を積んでいく。このくそ暑いのによくもまあ、それだけ力仕事ができるなあ、と感心するぐらい。昼前に引っ越しがおわり、ごみをデミオに満載し、慣れ親しんだ事務所のかぎはポストに放り込んで、実家に戻る。もう二度とここに戻ってくることはあるまい。

 夜は幼なじみとともに藤ケ丘に飲みに出かける。明日は、元上司に晩ご飯を強制的におごらせて、そのまま元上司宅に居座って泊まり、7日昼ごろには富山の新居に到着。今日、積んだばかりの荷物をおろすことになる。

 いよいよ、富山市民になるときが来た。

8月3日

 間に1日だけ休みを挟み、連続9回の飲み会が終了。その前の飲み会も合わせれば実に12回も飲み会が続いたことになる。あ、その間に富山2往復&淡麗地獄もあったな。

 異動になったら、前任者の部屋に入る仕組みになっているので、前の住人が抜けないと引っ越しの荷物が入れられない。間にハウスクリーニングも入れるわけで、なるべく早く出てもらわないと、後の人にひびいてしまう。

 そこら辺を僕が入る部屋の住人は良く分かっていないらしく、のんびりと5日に荷物を出すという。6日にクリーニングが入って7日にようやく荷物が入れられることになる。僕の後任者は僕が出て行かないと荷物を入れられないわけで、引っ越し遅れの連鎖になってしまう。新任者を待つそれぞれの部署はそれだけ着任が遅れて人が少ない状態が続くわけで、休みが取れなかったりと、各部署が大変迷惑を被ってしまう。

 仕事をきちっとこなす人ならば、そこら辺もちゃんと心得ていて、びしっと手配をすぐさまこなして迷惑がなるべくかからないようにするはずだ。逆に、こういうところもちゃんとできない人って日ごろの仕事ぶりも見え透いてしまう。

 と、あたかも僕が怒っているようにも取れる文章をつらつらと書いているが、のんびりと引っ越し作業やあいさつ回りができるようになって、内心、ほくそ笑んでいるのは内緒にしておこう。