月: 2007年5月

5月30日

 後輩がビアガーデンに行きたいというので、錦で飲ましてもらえるというおいしい誘いを断って名古屋駅前の大名古屋ビルヂングに行く。今は、JRセントラルタワーズだとか、ミッドランドスクエアだとか、ルーセントタワーだとかが立って、見た目ではすっかり存在感が薄くなってしまったビルヂングだが、名古屋に「」を付けるセンスだとか、それに「ビルヂング」を組み合わせたネーミングがとても田舎臭くて、そこがかえって名古屋らしさを感じさせてくれる場所である。

大名古屋ビルヂングビルヂング

 その大名古屋ビルヂングの屋上にある「マイアミ」というビアガーデンへ。昭和の雰囲気を色濃く残すガーデン内に入り、お金の払い方だとか、店内のシステムや料理の味に疑問を感じつつ、ビールをがんがん飲む。

 ラガービールとかスーパードライぐらいがあるのかと思ったら、ブライマイスターだとか、ちょっと上質ビールもあって大満足。2時間の制限時間内にがしがし飲む。

 「マイちゃん」と「アミちゃん」によるショーもやっていたのだが、目もくれずひたすらビール。が、1時間をすぎたところで風が強くなってきて、まだまだ夜は涼しい季節なので、徐々に体が冷えていく。こうなってくるとビール飲みにはなかなかつらい。1本ぐらい熱燗を飲んで体を温めてから再びビールに行きたいところだが、そんなものが置いてあるはずもなくタイムアップ。

 冷えた体を温めようと、別のお店へ。で、やっぱり飲んだのは生ビールなのであった。

5月27日

 午前2時までバーで飲んでいて、午前5時50分の携帯アラームでちゃんと起きた。友人の実家のふとんの中。友人は寝る前、「起こすからね!」と勢いが良かったのだが、どうも起きてくる気配がないので、申し訳なく思いつつもそのまま家を出て軽井沢を目指す。

 三才山トンネルから丸子町。千曲ビューラインをびゅーんと走って、御代田町まで行き、軽井沢の裏口からプリンスホテル駐車場へ。7時50分に付いて余裕でメーン会場に止められると思っていたら、最後の10台ぐらいのぎりぎりだった。みなさん、晴れだったからかもしれないが、朝がとても早い。

 北陸軍団と出会い、ショップのブースを回ったり、会場のロードスターを見て回ったり。特に欲しいものがあるわけではないので、ぶらぶらと。WAKOSのメタルコンパウンドがなくなっていたのでABITさんから購入。すたげさんからもたまには買わなくちゃと、ハボリンを4000円の格安で購入。さっそく入れたい。NAのエンジンでラッシュ音に悩む人にはお薦めなオイル。

 こばっちさんと合流し、会場のあちこちを回ったり、昼飯を食べながら車談義。エンジンチューンや間瀬の耐久レースのことなど。Fire氏と立ち話になり、間瀬耐久やエンジンやフルコンについていろいろ教えてもらう。なぜか炎天下で1時間半も話し込んだ。エンジンのセッティングについて、大変参考になった。

こばっちさん

 3時すぎにミーティングは終わったが、名残惜しく会場にとどまり、会場を出たのが4時半ぐらい。

 帰りはF1放映の時間に間に合えば良いので特に急ぐこともない。もちろん、下道で帰る。インターへの渋滞を避けて、ゴルフ場の間の森を抜けて、軽井沢の裏口から御代田町へ。千曲ビューラインに乗る。朝より黄砂が晴れて、浅間山のなだらかな稜線がとても美しい。

 立科町の国道142号へ。ここは名古屋方面のロードスターが岡谷インターを目指すと通る場所だが、ここまで最速でたどり着いた自信がある。国道142号を少しだけ佐久方面に走り、県道40号。女神湖、白樺湖。ビーナスラインへ。蓼科山から八ヶ岳にかけての雄大な景色が一望できた。こういうとき、ロードスターに乗っていて幸せを感じる。そして、行きに通った池のくるみにたどり着いた。

 ここからは行きと同じコースを伊那まで。転がり落ちそうな裏道を諏訪に下って茅野。杖突峠、152号。361号。伊那市街で給油し、再び361号で権兵衛トンネルへ。

 伊那谷と木曽を結ぶものすごいトンネルが昨年2月に開通したのだが、まだ走ったことはなかった。伊那市内から一直線に登り、権兵衛トンネル。全長4467mで高規格で造ってある素晴らしいトンネルと取り付け道路だが、通行料は無料の大盤振る舞いである。

 あっという間に木曽の国道19号。あとは、トラックの排気ガスをがまんしながらひたすら国道を走るのみ。車間距離だけ気を付けるだけなので、あれこれ考えながらイージーに走り、午後10時すぎに帰宅した。

 おでこやほほがひりひりするので鏡を見てびっくり。真っ赤に日焼けして、おまけに眼鏡の部分は日焼けが軽いので、目の回りだけ白い「逆パンダ」状態であった。こりゃ、みんなからいろいろ言われちゃいそうである。

5月26日

 最近は、信州に行くのは下道だったのだが、今日はツーリングをしたかったから高速を使うことにした。お金で時間を買って、その分の時間、ワインディングを走るのだ。

 小牧から伊那まで高速で行き、国道361号で高遠。国道152号で杖突峠。茅野に下る。信州の山ってやっぱりきれいだなと思いながら山間の道をぶっ飛ばす。

 茅野から国道20号。諏訪インターの近くを通って、レアな県道から霧ヶ峰を目指す。2速でもなかなか登っていかないぐらいの急坂をひたすら走る。気温は20度もないから、水温、油温も問題なし。

 池のくるみを通る。蓼科山までの眺望はため息がでるぐらいの景色。まだ、春が来たばかりという趣で、雪はないけれど、茶色の風景。それでも、丘の曲線は女性的で素晴らしい展望が開けている。まさに別天地。

 ビーナスラインをひた走る。すでに夕方5時半ぐらいだったから、貸し切り状態。まだまだ太陽は高いので、ときどき開ける景色を見ながら、走る。よそ見していると危険なスピードなんだけれど。

 標高2000mの山本小屋手前のパーキングへ。

 ここまで上ると外気圧は600mmHgを切る。4スロでも、スロポジ制御なら外気圧補正で燃料を削ってまったく問題がない。ところがDジェトロだと、走るのがやっとというぐらいの大変なことになる。外気圧補正で燃料を2割ぐらいカットしているのだから、さすがにパワーダウンは感じるけれど、レスポンスは良いので気持ちよく走ることができる。4スロDジェだとこうはいかない。

 せっかく来たのでちょっと歩いて高台へ。太陽が北アルプスに沈む手前なのだが、晴天だけれどももやがかかってあまり視界がなく、残念。陽が沈むと山の上は真っ暗になっちゃうので、足早に車に向かう。

 ガソリンもちょうど良い具合になくなったので、給油。携行缶に20L積んで助手席の足下に置いて運んであった。これまでも霧ヶ峰の標高1500mでヘッドカバーを開けてバルタイ調整をしたことがある。今回は、もっとも高い場所での給油記録達成。独り新記録更新でむなしいガッツポーズ。

 同じ道を引き返すのもつまらないので、美ヶ原高原美術館の脇を通って武石村の方面へ向かい、武石峠から美ヶ原林道。

 美ヶ原林道は、松本にいたとき、仕事をさぼってさんざん走りまくった場所である。ドリフト族によって若干荒れてはいたが、以前のままで安心した。

 ひたすら峠を走り、今松本で友人と待ち合わせ中。

5月24日

 やらなくちゃならないことがなにもなかったから、久々に休みを取る。10日以上連続出勤だったので、いい加減疲れた。まあ、出勤と言ったって、洗車したり車検したりしているんだけれど。それでも、出勤になっていると、気持ちが休まらないので、完全OFFな日がたまにはないとつらい。

 久しぶりに名古屋の中央市場に行くことに。魚屋さんにいろいろ話をすることがあったから。カツオに中トロに、穴子とキスの天ぷら、貝汁、オムレツ、げそ炒めなどなど、たらふく食べておなか一杯。食後もあーだこーだ、話していたら、4時近くになってしまう。

 魚屋さん、ジムニーがあり得ない壊われ方をして、足がなかったので、ロードスターで東郷町の家まで送ることに。チューンドロードスターを助手席で味わってもらう。ようするに、命の危険を感じてもらうってことだ。

 東郷町でもお茶を飲んで、午後5時すぎに尾張旭の実家に向かう。途中、立てこもり事件のあの現場の前を通る。現場は青いビニールシートで覆われていて、通りからは見えないようになっている。が、警察官が立っていて、献花台に花を届ける人の姿もあった。とても、数日前にここで銃撃で人が死んだとは信じられないような場所。

 実家に戻り、回転ずしの夕食。ビールをしこたま飲んだので、今、ものすごく酔っぱらっている。

 軽井沢は日曜日に入ることにした。偶然にも松本の友人からメールが入り、土曜の夜に松本で飲むことにしたから。土曜日は天気も回復するようだから、信州をあちこち走ることにしよう。レアなワインディングロードを一緒に走りたい人はメールください。

5月23日

 デミオの車検が25日に切れるので、先週金曜日に車検を申し込む。前回、車検を受けたメカノスという会社。前回はホリデー車検のホームページを通じて知ったのだが、今回は前回受けたからという安易な理由で。前回は名古屋市の西区の本社だったが、一宮市内にも支店があると知り、そちらで。車についてのデータが向こうにあるから、話が早い。

 前回はタイミングベルトとウオーターポンプ、オイルシールを自分で交換して持ち込んだ。今回は、前輪ブレーキパッドと後輪ブレーキシューの交換、ブレーキフルードの交換、クーラントの交換をして臨む。前回は、ハイマウントストップランプが玉切れしていたので、今回は灯火類をきちんとチェック。エアクリーナーを交換していないのが心残りだったが、メーカーが5万キロ指定していて3万キロぐらいしか使っていないから大丈夫だろう。

 予約の時間に車を持ち込む。もちろん、仕事をさぼって、こっそり行くのである。

 30分ぐらい待って、立ち会いで部品交換などを相談する。「車検が通らない場所があります」と言われたのが、発煙筒の期限切れ。新品(650円)をお買いあげ。

 「気になる点が」と告げられたのが、タイミングベルトの交換。「あ、10万キロぐらいのときに、ベルトとウオーターポンプとオイルシールを交換してあります」と告げる。「すみません、シールが張ってなかったもので」と頭をかく整備士。

 クーラントが薄いと指摘されたが「交換したばかりなのでけっこうです」と断る。冬に雪国でも行かない限り、このままでも大丈夫だろう。交換すると3500円取るらしい。

 点火プラグの交換も勧められた。確かに電極が丸くなっているけれど、まだまだ使えそうな感じ。それでも、工賃込みで4000円というので、交換してもらった。すべて断るのもかわいそうなので。新品のプラグを装着する快感を味わう機会が1回減ってしまった。

 で、「ブレーキフルードの交換もお勧めしているんですが」とセールストーク。リザーブタンクを見ていないんだろうか。「色がきれいだからけっこうです」と優しく断っておいた。困ったもんだ。

 さすがに新品にしたブレーキ回りはまったく指摘されなかった。心配だったエアフィルターも「このぐらいの汚れならまだ使えると思います」とのこと。ブレーキフルードの交換さえ指摘しなければ、パーフェクトだったのに。

 車は検査ラインへ。再び20分ぐらい待ってお会計。合計81894円だった。

 内訳は次の通り。

<技術料>
・車検作業一式 4800円
・検査料 10000円
・値引き -1000円
・スパークプラグ交換 2000円

<使用部品>
・発煙筒 650円
・スパークプラグ 5204=2080円
・廃棄物処理料(部品合計2%) 55円
・登録申請代行料 5000円

<諸費用>
・自賠責 30830円
・重量税 25200円
・印紙代 1100円

諸費用計 57130円

技術料+部品 23585円

消費税など 1179円

合計 81894円

 前回は技術料と部品で19911円だったから、点火プラグを考えれば前回並みで済んだ。リサイクル料が今回は入らなかったから、総額では安いのかな。

 車検が終わったデミオに乗る。点火プラグが変わっただけだから、悲劇的に変化がない。

5月22日

 小学5年生が岩倉市の五条川の中の生き物を観察している場面に出かける。

 尾張地方は木曽川の治水のための堤防で仕切られているから、自然の川がない。上流には池や水門があって、流量が調整され、管理された川だ。長良川とか梓川とかの清流とは違うが、中に入るとそこそこ生き物がいる。目立つのがマゴイ。市民団体が放流しているから、それこそうようよと泳いでいる。

 網を水に入れて上流の石をひっくり返したりして捕まるのはヒルばかり。子どもたちはきゃあきゃあ言ってなかなか触ることができない。おそるおそるピンセットでつまんでバケツへ。ヒルならつまんでも大丈夫だが、小さな川虫とかはピンセットでつままれて原形をとどめないあわれなことに。

 小学生のころを思い返してみると、水の中で良く遊んだもんだ。家の前を流れていたどぶ川でザリガニを捕まえたり、アメンボの足をむしってみたり。5年生ぐらいのときは祖父と近くのため池でフナ釣りをしていた。

 ヒルなんか、どぶ川に入っていると足に2、3匹付いていて血を吸うものだから、足が血まみれになることもしょっちゅう。

 そんな自分の原体験を思いだした。いまだって、車をばらしてみたり、オイルをかぶったりしているのだから、本質は変わっていない。

5月21日

 昨日、激しい洗車のためむげなく訪問を断った新入社員が今日の10時に来るというので、無理矢理起床する。

 タイムカードもなく、部下の働きぶりを監視すべき上司は別の場所にいるのだから、朝はどんどん遅くなっていくに決まっているのだ。その代わり、夜も遅いのだけれど。

 10時きっかりに、みやげを持ってやってきた22歳。きちんとスーツにネクタイ姿。対する僕はジーンズによれよれのシャツにようやくジャケット姿。まったく仕事のやる気を感じられない格好で出会ってしまった。まあ、僕の仕事は結果責任であって、いくらぴちっとしたスーツを着ていようが、結果をアウトプットできなければ、まったく意味がないのだけれど。とりあえず歓迎して、僕がいれたコーヒーを飲みながら、2人でみやげのワッフルを食べる。

 とりあえず、木曽川河川敷で園児が水辺でヤゴと戯れている場所に行き、その後、江南市役所にも行って僕が普段している仕事の雰囲気を感じてもらい、そのままランチになだれ込む。

 市の職員と3人でご飯を食べ終え、市長に会わせようと思ったら来客があったのであきらめて、今度は警察署へ。

 警察署に行くと「さすが、早いね」と声をかけられる。「は、何ですか?」と聞いてみると、40分ほど前に列車への飛び込みがあった様子。仕事の締め切り20分前だったので、あわててノートパソコンを取りに車に走る。分かる限りの情報を5分で書いて、携帯電話で送信。22歳にとっては、なかなかナイスなタイミングで事件が発生した。

 これも経験なので、現場の踏切に行く。ちょうど電車が動き出したところで、お巡りさんや鉄道会社の職員がたくさんいて生々しかった。

 僕が普段走っている裏道を教えてあげて、岩倉で別れる。4時間ぐらい、おつきあいをした。何か感じてもらえるところがあれば良いのだけれど。

5月20日

 今日もお仕事。日曜日はまったく働く気がない。朝にちゃちゃっと現場に出かけて、隠れ家の喫茶店でぱぱっと仕事を終了させる。静かな店内で昼過ぎまでゆっくりとコーヒーを飲みながら過ごし、家に戻る。

 帰宅し、おもむろにつなぎに着替えてロードスターの洗車を始めた。事務所に住まわされている立場なので、洗車は会社の看板の下ですることになる。出番の日に事務所の駐車場で洗車をするのも気が引けるのだが、周りの人は日曜日で休みだと思っているから本社に通報されることはないだろう。

 ホースで水をかけながら洗車をしていると携帯がなる。事務所にかかってきた電話は携帯電話に転送するようにしてある。この4月に入社したばかりの新人からで、現在は北名古屋で研修中だが、現場に出たときの参考のために僕の事務所を見てみたいという。休みなんだから、ぼーっとしていれば良いのに、感心なやつというか、くそまじめというか。

 「今、近くにいるので、行って良いですか?」

 こっちは仕事をさぼってがんがん洗車しているわけで、今すぐ来て良いわけがない。

 「あ、仕事で出かけているんで今は無理かな」

 「忙しいところすみませんでした…。また日を改めます」

 うそを言って心苦しい(忙しいことには間違いがない)が、働き出す前から先輩の激しいさぼりぶりを見ちゃったら、不良社員になってしまうだろう。目の毒だから。君にはまだ早いから。

 「近くに」という言葉を思い出して、慌てて建物内に隠れたのは言うまでもない。

5月19日

 仕事場にこんなものがあったから持ち帰って冷やして飲んでみた。23日に発売になるキリンの「第3のビール」である。製品版じゃなくて、お試し用の250ml缶である。

 代用ビールって、ドラフトワンで懲りた覚えがある。数年前、同じようにお試し用を飲んだとき、一口飲んでそのしゃびしゃびさ(しゃびしゃび=名古屋弁で「薄い」の意味)にびっくりするぐらいで、「何が悲しくてこんなもの飲まなきゃならないんだ」と酷評したら、それがけっこう売れていると聞いて驚いたもんだ。安ければ良いって訳じゃないと思っていたのだが、安いということに惹かれる消費者もいるっていうことは分かった。

 日ごろ飲んでいるのは淡麗。あまりにも量を飲むので、普通のビールじゃもったいないから。「淡」なのだから、あの味で納得ができる。

 話は戻って「良質素材」。「どうせ、でらしゃびしゃびでうまくないんだろうなあ」と思いつつ、ぷしゅっと開けて飲んでみる。

 「……」

 

 「け、けっこういけるんじゃないの?

け、けっこういけるんじゃないの?

 はっきり言ってびっくり。ちゃんとビール味。淡麗からクリーミーな舌触りともうひと味を抜いた感じではあるけれと、グラスにつがれて「淡麗です」と言われたら分からないかもしれない。驚いた。

 製品版はまた違う味なのかもしれないけれど、1回買ってみて、それで満足なら、淡麗から乗り換えるかもしれない。それぐらい、うまくできている。キリンも、こんなの出して大丈夫なのかしら。淡麗が売れなくなっちゃうのでは?

 みなさんはどう思われるだろうか。見つけたら1本買って、飲んでみて。淡麗ファンなら「許せる」カモ?

5月18日

 立てこもり事件の余波で、朝からばたばたする。不幸にして銃弾に倒れたSAT隊員の自宅へ。当然、もぬけの殻で、するべきことは少ない。実家の住所を割り出したぐらいである。

 実はおやじが元警察官。事件があった場所は、長久手町と日進市の境で、丘の上のような地形。その丘を南側に下ったところに、以前おやじが働いていた交番がある。今回は長久手町内であった事件なので、最初に長久手交番の警察官が出動したが、日進市内であれば、かつておやじのいた交番から出動したはずである。

 そんな場所で起こった事件なので、倒れていた警察官がおやじにだぶって他人に思えない。酔っぱらったような人間に2人の人生が台無しにされた。いや、その家族、友人も考えれば、影響を受けた人の数は数十倍にも上るはず。

 こういう事件が起こると決まって「警察の対応に問題あり」と杓子定規な見方が喧伝される。その片棒を担いでいるからあまり文句は言えないが、とにかく権力批判さえしておけばそれで役割を果たしている、という時代ではないことに、早く気づくべきだ。