においが問題になっていた我がロードスター。サージタンクもない4スロ仕様でにおいなんて気にするんじゃないよ、と突っ込まれそうだが、気になるものは気になる。
で、油温計や水温計、バキューム計を取り付けたときにできた大穴はふさいだのだが、まだ臭う。走り始めは良いのだが、あちこちが暖まり始めると臭ってくる。
臭いからギアオイル系ということが分かるので、やっぱりミッション周辺でしょう、と考えて、ダストブーツやインシュレーター、ついでにスプリングシートをディーラーで購入。仕事をさぼってちゃちゃっと取り替えてみた。
センターコンソールを外すとシフトレバーの根本を覆う形のゴム製のインシュレーターが現れる。チェックしてみると、もうゴムがぼろぼろになっていて、穴だらけ。あってもなくても変わらないぐらいの劣化具合であった。この部品で車外と車内が分けられているので、この部品がぼろぼろであれば、車体下回りからの臭いはダイレクトに車内に入ってくることになる。
ボルト4本を外してインシュレーターを取り外す。その下にダストブーツ。ここのゴムも崩壊していた。ということは、室内にギアオイルがあったと同じことなので臭いはずである。
ダストブーツを外すとシフトレバーが外れる。本当なら、シフトレバーの根本はギアオイルが満たされているはずなのだが、からっぽ。ダストブーツが崩壊して、ミッションから伝わった熱で暖められたギアオイルが徐々に揮発して車内に侵入していたのだから臭いに決まっている。
数年前の走行会の景品としてもらったクスコのLSD用オイルをなみなみと注いでやる。いくら密封状態でも、ちょっと古くなったので、ちょうど良い使い道である。んが、ほとんどが余ってしまった。
ダストブーツの形状は変更されていたが、きちんと取り付けることができた。ゴム製で、シフトレバーに取り付けるには大変そうな形状をしているのだが、シフトレバーにグリスを塗ったらすぽっと簡単に取り付けることができた。インシュレーターも取り付けてコンソールを戻し、完成。
しばらく走っているが、やっぱり臭いはあまりしなくなった気がする。走行距離が10万キロを超えているロードスターなら一度、チェックしてみて損はない。ちなみにクスコのオイルのおかげか、シフトがとても軽くなった。シフトフィール悪化で悩んでいる人は、ギア本体のオイルだけでなく、シフト根本の普段替えることのないオイルも替えてみると良いかもしれない。