月: 2005年11月

11月26日

 万博が終わったことを記念する打ち上げパーティーが、名古屋市内であったので仕事を切り上げて顔を出した。同じ会社の人が7、80人ぐらい来るようなでかい集まりで、大きな飲み会はあまり好きじゃないから気が進まなかったのだが、半ば強制であって来ないと「つきあいの悪いやつだ」というレッテルを張られ、そのレッテルは「使えないやつだ」という誤解に往々にして発展しがちな社風なので、仕方なく顔を出した。

 猛者揃いなので、おっかなびっくり、間違って声をかけられないかどきどきしながら過ごす。んが、運の悪いことにトップに呼ばれてしばらく話す羽目に。「若い者はたるんどる」と言われているようでびくびくしながら受け答え。

 終わって2次会につきあうことに。おっさんばかりが集う2次会に顔を出してしまい、「お先に」などといえるはずもなく、ずるずると飲む羽目に。帰ったら3時半だった。

11月25日

 サラ金は人の心を蝕む。少し考えればまったく割に合わないと分かるのに、犯罪に手を染めてしまう。この追いつめられた人たちの心理は、やっぱり当事者にならないと分からない。

 一宮市の職員がクビになった。理由は、横領。しかも、生活保護を受けている人のお金を自分の借金返済のために使ってしまった、というのだから言語道断。まったく同情の余地がない。そのうち逮捕されて、実名が公表され、家族が崩壊するんだろう。

 サラ金から1000万円の借金があったという。いま、犬だとかおねえさまだとかダンサーだとかを使って、しきりにイメージアップを図っている消費者金融だが、ちょっと前まではサラ金と呼ばれて何となく近づいてはいけない雰囲気だった。が、無人君の宣伝を皮切りにじゃぶじゃぶ宣伝広告費を垂れ流して、なんとなく良いイメージになりつつある。が、超低金利のこの時代に、年利30%近くのぼったくり金利で、比較的低所得者の人の生活費の上前をはねて荒稼ぎしているという事実を忘れてはいけない。そんな企業を傘下に収めて堂々と宣伝している大手銀行グループの姿を見ると、もうなんでもありの時代になっちゃったと空恐ろしく思う。

 公務員だと1000万円まで借りられちゃうのだと、今回初めて知った。普通、信用のない主婦や若造は1社50万円まで借りられて、6社300万円で打ち止めになってしまう。ブラックリストに載ってしまって、それ以上借りられなくなるからだ。が、公務員なら1000万円。この違いはなんだ。

 仮に軽い気持ちで5万円借り、年利を低く見積もって25%ぐらいだとする。月々の利息1000円ちょっと。これぐらいなら、大丈夫かと安心する。軽い気持ちでまた借りて借金が増え続ける。だいたい1社で50万円まで借りると、その社から借りられなくなる。この時点で利息は月1万ちょっと。また別の会社の借金カードを作って借りる。この時点で、借金を給料からではなく借金で返すことも増える。雪だるま式に借金が増えていき、多重債務者の一丁上がり。普通の人なら300万円でブラックリスト。どの会社に行っても貸してくれないから、怪しげな街金に行ったり、あちらこちらにベタベタと張ってあるチラシの携帯の電話番号に電話する。ヤミ金である。

 ここら辺のからくりは、簡単に計算してみればすぐ分かり、普通の思考能力だったらサラ金なんて損だから借りないのだが、年間20万人が自己破産しているんだから、レアケースではないのである。

 1回でも借りると、そちらの名簿に掲載されてしまって怖いことになる。裏で利用者の名簿が出回っていることは公然の事実。ブラックの人ならヤミ金が大喜びで接近してくる。1回ぐらい、と安心してはいけない。6社300万円が限度、ということだが、裏を返せば300万円なら借りることが可能で、早い段階で顧客にした方が、取り分が多い。とびっきりの上客として、怪しげなダイレクトメールや電話がじゃんじゃん来るようになる。

 

 ここまで書いていて何を書いているんだか分からなくなってきた。ま、あれだ。車いじりは収入の範囲内で。

11月24日

 全国的に波紋を広げているマンションやホテルの耐震強度偽装。関東だけの問題かと思っていたら愛知県内のビジネスホテルも休業に追い込まれた。同じ県内にもあるんだな、と改めて問題の広がりに驚いていたら、松本市のホテルも同じ問題で営業を休止したというニュースを知ってびっくり。松本時代の同業他社でホテルマンに転職した友人が勤めていたホテルだったのだ。

 松本を去った後に、何度か泊まったことがある。突然、電話してもすぐ部屋を用意してくれ、ネット予約価格で安く泊まらせてたので重宝していた。ニュースでこのホテルや松本市役所が映し出されて、懐かしく思うとともに複雑な気分になった。

 友人は2001年に開店する前から働いているから、いろいろ内部事情を知っていた。夜中、こそこそと電話する。友人はいま、東京で花屋さんで働いているので、僕と同じく松本が懐かしい。ネットでローカルニュースを見ながら、思い出話に花が咲いた。

11月23日

 早朝に支度をして、USJへ。何も考えなくても連れて行ってくれるバスツアーってすばらしい。

 途中の渋滞もあって到着したのが11時前。祝日ということもあり、すでに多くの客が入場していた。アトラクションも60分待ち以上。集合時間が午後5時だったので、こりゃ、あまり乗れないや、と覚悟を決める。とりあえず、まだすいているカフェテリアで昼食。スパイダーマンは120分待ちだったので、バックトゥーザフューチャーに向かう。70分待ちの表示。

 車好きにとってやっぱり展示してあるデロリアンが気になるところ。本物のデロリアンが見られるだけでもうれしい。映画に出てきたデロリアンに近づけるべく、モデファイがされていたが、全体的にとってつけたようでおもちゃっぽかった。

 乗り物に弱い人にはつらいアトラクションを終えて、日本最大というクリスマスツリーの下であったゴスペルコンサートに聴き入る。で、その後、4Dシアターでシュレックの立体映像。90分待ち。9月にディズニーランドを経験しているので、待つのはそれほど苦じゃなくなった。

 結局、2つのアトラクションを体験したのみだった。ディズニーランドでは、アトラクションに優先的に入ることができるチケット「ファストパス」が無料で利用でき、あちこち駆け回って有効に時間が使えた。が、USJは優先的に入ることができる「エクスプレスパス」は有料。けっこうなお金を取る。もともと、時間予約や優先チケットは、客を列に並ばせたままにしないで、園内を回らせてレストランや土産物屋でお金を落とさせるという、運営者側の論理で導入しているはずなのだが、USJは有料にしてしまった。入場料に加えて、有料の優先チケットを買える富裕層だけを相手にしているようでなんだか気分が悪い。

 ま、裏を返せばお金さえ払えば遠方の人でも確実にアトラクションを楽しむことができるのだから手っ取り早いと言えばそれまで。どちらが良いかは、人それぞれの価値観で変わってくることかもしれない。

 東西両雄のテーマパークを立て続けに歩いた感想は、やはりディズニーランドの勝利。キャラクターのごった煮で、公園全体の統一感もないUSJに対し、ディズニーランドはディズニーの統一されたキャラクターでうまく「夢の国」を演出している。やっぱりミッキーマウスはキャラクターとして強い。ディズニーシーは映画のアトラクションが多くてUSJに近いけれど、全体の作り込み、「違う世界に来た度」は圧倒的にディズニーシーに軍配が上がる。

 それでも万博よりはましか。スタッフが写真を撮ってくれたり、挨拶をしたりと、ホスピタリティーの精神はUSJでもきちんと感じられた。

11月22日

 Freedomの発売元、E&Eシステムのホームページが久しぶりに更新されていた。最近のガソリン価格の高騰を受けて、省燃費についての特集が書いてあった。確か、Freedomはサーキット走行前提で、街乗りは想定していないはずじゃ?という意地悪な疑問がわいたものの、実態はほとんどの人が街乗りでもFreedomを使っているのだから、こういった情報提供だって必要になるんだろう。

E&Eシステム

 ハイカム、4スロという環境極悪仕様ながら、燃費の悪さで悩んだことはない。もともとノーマルエンジンの時だって、それほど好燃費だったわけではないから。それでも、高速道路でとばさなければ11km/Lぐらい。山道のツーリングでおとなしく走ったときに12km/Lちょっとぐらい。やっぱり、燃費はなんと言っても乗り方に左右されるので、普段から無意味に加減速して、ヒール&トゥなんて運転をしている限り、やっぱり燃費は7〜9km/Lぐらいに落ち着いてしまう。

 で、E&Eのホームページには、セッティングの見直しと、エコノモードの使用、そして最後に運転の見直しという至極当たり前のことが書いてあった。空燃比計連動機能を使ってセッティングをしている限り、エコノモードは使わないので、読むところがほとんどない。裏を返せば、きちんとセッティングをしていた、ということか。

 一つだけ気になったところと言えば、巡航で使う領域の空燃比を18ぐらいまで薄くする、という記述。巡航で使う領域といえば、2000〜4000回転ぐらいで、スロットル開度が10前後ぐらいまでところ。普通の一般道路を3、4、5速で走っているときに使う領域である。

 燃費を稼ごうと薄くしていったこともあるけれど、せいぜい空燃比が16台前半がやっと。それより薄くすると、点火時期を進めたりして工夫したが、エンジンの音もフィーリングも悪くなり、さらにはトルクが出ずに、一定速度すら維持できなくなるので、スロットルを踏み増すことになって元の木阿弥になった覚えがある。自分で作ったいい加減なエンジンだからそうなるのだろうか。

 夜の名古屋高速で意地になって空燃比0.1単位で絶妙の省燃費セッティングを探して走り回ったこともあるけれど、季節が変わったらずれるような素人セッティングである。しかも4スロをDジェトロでセッティングしていたので、噴射マップにスロットル開度補正マップ、点火マップなどが複雑に絡み合って、やっているうちにわけがわからなくなってくる。

 あるとき、省燃費セッティングのためなんかに走り回っているよりも、むしろ自己満足なセッティングなんかを目的に走らない方が省燃費ではないだろうかという真っ当な疑問がわいた途端に、馬鹿馬鹿しくなってやめた覚えがある。

 ざっくり合っていればさほど問題はないのだ。

11月21日

 11月18日付AUTOSPORT WEBから引用

 ジャンカルロ・フィジケラが、イタリアの若者たちに対して、違法公道レースに加わって命を危険にさらすような真似はしないように呼びかけた。

 ジャンカルロ・フィジケラが、イタリアの若者たちに対して、違法公道レースに加わって命を危険にさらすような真似はしないように呼びかけた。

 フィジケラの故郷ローマで16歳の少年が違法の公道レースに参加し、命を落としたというニュースが報じられると、フィジケラは伊ガゼッタ・デロ・スポルト紙に次のような手記を寄せた。「わずか16歳で、愚かで狂ったゲームのために命を落とすなんて、あんまりだ。今回の事故は、長年(レーシングドライバーという)危険な仕事をしてきた僕にとって、大きな衝撃だった。だが、このようなレースは以前からずっと行われており、こういった悲劇が起こっても不思議ではなかった」

 フィジケラの故郷ローマで16歳の少年が違法の公道レースに参加し、命を落としたというニュースが報じられると、フィジケラは伊ガゼッタ・デロ・スポルト紙に次のような手記を寄せた。「わずか16歳で、愚かで狂ったゲームのために命を落とすなんて、あんまりだ。今回の事故は、長年(レーシングドライバーという)危険な仕事をしてきた僕にとって、大きな衝撃だった。だが、このようなレースは以前からずっと行われており、こういった悲劇が起こっても不思議ではなかった」

 「僕が若かった頃、町の外れには密かに危険な競争を行える場所が色々あった。そうした場所を知っていたし、現場へ足を運んだこともあった。誘惑に負けないようにするのは大変だった。特に、車が好きな者にとってはね。でも、レース環境としてはひどいものだったし、スポーツ競技的な要素もなく、たいして面白くもない。僕がそういったレースに参加せずに済んだのは、気持ちを切り替えて、トラックでレースをしようと思ったからなんだ」

 「僕が若かった頃、町の外れには密かに危険な競争を行える場所が色々あった。そうした場所を知っていたし、現場へ足を運んだこともあった。誘惑に負けないようにするのは大変だった。特に、車が好きな者にとってはね。でも、レース環境としてはひどいものだったし、スポーツ競技的な要素もなく、たいして面白くもない。僕がそういったレースに参加せずに済んだのは、気持ちを切り替えて、トラックでレースをしようと思ったからなんだ」

 「いまなら、カートの方が魅力的だし安全なはずだ。スピードに魅せられた者は思う存分、その欲望を発散できるし、ハンドルさばきだって思う存分試すことができる。無駄な危険を犯そうとする若い人たちに対して、僕は言いたい。ハンドブレーキターンをしたり、ウォールの間際で急ブレーキをかけるのは、腕のあるドライバーがすることではない。単なるバカな真似にすぎない。その先には悲劇しか待っていない」

 「いまなら、カートの方が魅力的だし安全なはずだ。スピードに魅せられた者は思う存分、その欲望を発散できるし、ハンドルさばきだって思う存分試すことができる。無駄な危険を犯そうとする若い人たちに対して、僕は言いたい。ハンドブレーキターンをしたり、ウォールの間際で急ブレーキをかけるのは、腕のあるドライバーがすることではない。単なるバカな真似にすぎない。その先には悲劇しか待っていない」

 11月21日付@niftyF1ニュースから引用

 英『オートスポーツ』誌によれば、ルノー・チームのジャンカルロ・フィジケーラがイタリア国内で速度違反を犯し、その場で運転免許証を取り上げられたということだ。

 英『オートスポーツ』誌によれば、ルノー・チームのジャンカルロ・フィジケーラがイタリア国内で速度違反を犯し、その場で運転免許証を取り上げられたということだ。

 地元イタリアの『ANSA・ニュース』によれば、違反があったのは20日(日)の午前6時頃。 制限速度60キロの道路を、フィジケーラは実に88キロオーバーの148キロという猛烈なスピードで走っていたところを検挙されたという。

 地元イタリアの『ANSA・ニュース』によれば、違反があったのは20日(日)の午前6時頃。 制限速度60キロの道路を、フィジケーラは実に88キロオーバーの148キロという猛烈なスピードで走っていたところを検挙されたという。

 フィジケーラは「ベビーシッターから『子供が発熱して具合が悪い』との緊急連絡をもらったので、妻と共に友人宅へ駆けつけようと道を急いでいた。
しかしいくら事情があったとはいえ、制限速度を守らなければならないのは当然のこと。
もちろん犯した誤ちに対する償いはするつもりだ」と、語っているという。

 フィジケーラは「ベビーシッターから『子供が発熱して具合が悪い』との緊急連絡をもらったので、妻と共に友人宅へ駆けつけようと道を急いでいた。
しかしいくら事情があったとはいえ、制限速度を守らなければならないのは当然のこと。
もちろん犯した誤ちに対する償いはするつもりだ」と、語っているという。

 

 建て前と本音。立場の殻に閉じこもってばかりいられないのが、人間さ。

 こんなフィジコが好きだ。 

11月18日

 いまはやりのGyaOにアクセスしてみた。無料の動画配信サイトである。

 ありとあらゆるジャンルのさまざまな映像が図書館のようにあって自由に見られるのかと思いきや、どちらかといえば、放送局のイメージ。それぞれの映像はオンデマンドで配信するけれど、期間が定められているから数週間ごとに内容が入れ替わっていく。

 真っ先にモータースポーツがないか見たのだが、東京モーターショーの様子を伝える動画しかなかった。音楽も見てみたが、興味があるのはOASISとかちょっとだけ。それでもQUEENのライブを見てしまった。ちゃちな動画かと思っていたら、鑑賞に十分堪えうるほどだったのでちょっとびっくりである。元気に歌うフレディー・マーキュリーを見れて得した気分。

 10年ちょっと前、大須で怪しげな外国のCDマガジンを買ってきて、Windows3.1にVIDEO for Windowsのバージョン1をインストールし、100×100ドットぐらいのあまりスムーズでない動画を見て、「パソコンでもここまでできるようになったのか」と驚いたものだ。10年たち、家にいながらにして、映画鑑賞ができるようになってしまった。ビデオオンデマンドという言葉も、10年ぐらいの歴史があるんだろうけれど、10年前に思い描いていた未来が、早くも現実のものになってしまった。競合サイトも出てくるだろうから、1年後にはさらにすごいことになっているんだろう。

 コマ落ちが一切ないので、回線速度が気になった。フレッツADSLなのだが、500kbpsぐらい出ていれば良いな、と思っていたのだ。いくらなんでもその速度じゃコマ落ちするだろうから、GyaOのスピードテストを実行。なんと3.8Mbpsも出ていた。ちょっとびっくり。

11月17日

 激しい二日酔いながら、早朝から病院に行き、健康診断である。酒臭い息でお医者さんに診てもらうのはなんだか心苦しい。

 僕の年齢でも希望すれば生活習慣病の検査を受けることができ、今回はバリウム検査。んが、血液検査だろうが心電図だろうが「僕は健康ですから」という理由でいつも受けていない。体調が悪いわけでもない。「なにか病気でも抱えていないかしら」といつも不安に思っているから病気になってしまうのであって、あっけらかんと健康のつもりでいれば案外風邪もひかないのだ。

11月16日

 休みなのに夜だけ飲み会に参加しろと言う。これでも記録上は休みで、呼び出しでもなんでもない。最近よく思う。基本給を下げても良いから、残業代や休日出勤の手当をきちんと出してほしい。ボランティアで会社のために働くなんてなんだかばかばかしい。

 で、その飲み会の趣旨は、本社からやり手の人たちが来て、もっと夜にも働けと言うお達しである。針のむしろに座っているような思いの酒席。しかも2次会まで。なんだかばかばかしい。 

11月15日

 富山までのワインディングは左足ブレーキで走ってみた。これがかなり気持ちよい。

 ちょうどカートみたいな感覚。サスペンションがあってロールするからかなり違うのだけれども、何となく。ペダルごとに役割分担しているから、リズミカルに車を走らせることができる。

 たとえば、ブラインドコーナーだと、曲がった先に何か障害物があったら危ないから、前もってブレーキに右足を当てていた。何もないのを確認してから再びアクセルを踏むのだが、どうしても反応がワンテンポ遅くなる。左足も使えば、右足をブレーキに当てておく必要はないから、右足はアクセルに集中できる。

 デミオはワゴンながらハンドリングも捨てたものではないので、遅いながらもドライブを楽しむことができた。これまで、ツーリングに行くならマニュアルじゃないと話にならないという先入観があったが、シフト操作はスパイスであって、本質ではないと改めて実感する。

 新型ロードスターの6速ATで同じように走ったら、かなり楽しいに違いない。