月: 2005年7月

7月5日

 8年前の今日、ロードスターが僕のものになった。当時、松本に行く前の実家住まいで、歩いていけるところにアンフィニのディーラーがあったので、そこを通じて買ったのだ。条件に合う中古車を探していたら、該当する車が尾西市のディーラーにある、ということで、当時乗り回していたスバル・レックスの660ccエンジンをフル回転させて見に行き試乗した。欲しさ満点のこの態度じゃ、ディーラーもあまり値引きはしなかったに違いない。ま、欲しかったのだから仕方がない。1992年式NA6CEVスペシャルで5年落ち。込み込みで145万円ぐらいだった。

 若造がなぜ買えたかと言えば、原付で事故に巻き込まれて得た不労(不良?)所得があったからである。アルバイトの貯金を足せばなんとかなった。

 6月下旬に頼み、整備や登録手続きを経て、納車されることになったのが7月5日の午後であった。この日は、火星探査機のマーズ・パスファインダーが火星に着陸し、昼すぎから生中継で火星から送られて来つつある画像がテレビに映し出されていた。興奮を覚えながらテレビにかじりついていたのだが、時間となってあっさりとテレビから離れてディーラーに向かったのである。

 ディーラー前にすでに置いてあった我がロードスター。もううれしくてうれしくて仕方がなかった。幌をどう開けるのかを聞き、がばっと開けて走り出し、一度家に帰ってすぐにドライブに出かけた。走行メーターは30200km。レックスに比べてその快適さと運動性能の高さに驚き、不自然にきびきび動く足回りも、当時はただ新鮮に思った。あっという間に100kmほど加算され、異常なペースで距離が伸びていった。

 で、8年の間にこの車がなければできなかった経験、出会えなかった人たちは数え切れない。まさか、家の中でエンジンを持ち込んで加工し、積み替えちゃうなんて、この当時は夢にも思わなかった。エアクリーナーやプラグやプラグコードを変えて、わかりやしないのに、「エンジンが吹けるようになったかも」と独り、嬉々と喜んでいたものである。あ、マイクロロンも入れたことがあります。高かったが、効果は分からなかった。

 今現在200500km。車検切れ。

7月4日

 一眼レフデジカメとネットプリントで写真が相当身近になった。

 フィルム一眼レフのF90で仕事をしていたときは、現像はするけれど、ネガをそのまま機械で読み込んで送信するだけ。何千枚撮ったか分からないが、プリントしたのは数えるほどだった。ロードスターのイベントを写真に撮って、それをみんなに配ろうとしたら、いちいちフィルムスキャナーに通してデジタルデータ化する作業が手間で大変。時間はかかるはどうしても色合いが悪くて修正が必要だったり、トリミングが必要だったりと、膨大な時間を費やす必要があった。プリントして配るのはさらに大変で、ネガケースに入れて光にかざし、プリントしたいコマを探し出して、印を付けなければならないし、トリミングだって指示するのが大変。とにかく、配布やプリントは手間がかかって仕方がなかった。ま、フィルム現像ができる環境があったので、一般の人とはちと違うのだが。

 が、EOS20Dを買って環境が一変。「写真が欲しい」と言われたら、これまでごちゃごちゃしたネガの中からその1コマを探しだし、ネガケースに入れてカメラ屋に行ってプリントしてもらわなければならなかったのが、デジカメデータであれば、ネット経由でプリントを注文してもらい、依頼者に直接カメラ屋へ取りに行ってもらいお金も払ってもらえばよいからまったく後腐れも手間もなくなった。

 最近、自分と兄の結婚式があって膨大な量の写真を扱うことが多いのだが、デジカメデータばかりでかなり楽だ。フィルムならば、膨大なコマの中から焼き増しをしたいコマに印を付けてそれをカメラ屋に持っていき、プリントができたらまた取りに行く、という手間が必要だ。が、今はネット経由でデータを送信しておき、プリント完了のメールが届いたら取りに行くだけ。ああ、簡単。極楽である。これが自前のプリンタでプリントするんだったら、手間がかかるのであまりプリントしないに違いない。Lサイズで1枚30円。消耗品代や手間代、画質の差を比べれば、それほど高いとは思わない。

 良いよ、デジカメ。デジタル化。

7月3日

 一宮の仕事場で夜勤をしていたら、「ウウー」とサイレンがなったので、何事かと思ったら、仕事場から北300メートルのローソンで、コンビニ強盗があったらしい。

 コンビニ強盗はありふれてきてしまったので、それほどたいしたことにも思わなくなった(病的だ)のだが、いつも飯を買っていた場所なので、少し驚いた。けが人が出なかったのが不幸中の幸いか。

 金の回りが悪いためか、世の中が荒れてきた。常に警戒していなければならない時代になってしまったのだな、と寂しさを覚えながら、実感した。

7月1日

 愛知県の知多半島の先の方にできた「美浜サーキット」から手紙が届いた。レンタルカートの売り込みで、ただ券が何枚か。同封のパンフレットとチラシを見る限り、なかなか面白そうなコースである。

 ミニサーキットとしてのフルコースは全長1200メートル。レンタルカートコースは700メートル。カートを借りると平日4周1500円。休日は4周2000円。ちと高い気がする。ミニサーキットは平日50分で4000円。休日は6000円。こちらはこんなところか。ま、ロードスターが車検切れのありさまだから、サーキットで走ることなんて、もうあるまい。

 でもなぜ、こんなダイレクトメールが届いたんだろう、と考えてみる。あ、レンタルカートの会員になっていたからか。