8年前の今日、ロードスターが僕のものになった。当時、松本に行く前の実家住まいで、歩いていけるところにアンフィニのディーラーがあったので、そこを通じて買ったのだ。条件に合う中古車を探していたら、該当する車が尾西市のディーラーにある、ということで、当時乗り回していたスバル・レックスの660ccエンジンをフル回転させて見に行き試乗した。欲しさ満点のこの態度じゃ、ディーラーもあまり値引きはしなかったに違いない。ま、欲しかったのだから仕方がない。1992年式NA6CEVスペシャルで5年落ち。込み込みで145万円ぐらいだった。
若造がなぜ買えたかと言えば、原付で事故に巻き込まれて得た不労(不良?)所得があったからである。アルバイトの貯金を足せばなんとかなった。
6月下旬に頼み、整備や登録手続きを経て、納車されることになったのが7月5日の午後であった。この日は、火星探査機のマーズ・パスファインダーが火星に着陸し、昼すぎから生中継で火星から送られて来つつある画像がテレビに映し出されていた。興奮を覚えながらテレビにかじりついていたのだが、時間となってあっさりとテレビから離れてディーラーに向かったのである。
ディーラー前にすでに置いてあった我がロードスター。もううれしくてうれしくて仕方がなかった。幌をどう開けるのかを聞き、がばっと開けて走り出し、一度家に帰ってすぐにドライブに出かけた。走行メーターは30200km。レックスに比べてその快適さと運動性能の高さに驚き、不自然にきびきび動く足回りも、当時はただ新鮮に思った。あっという間に100kmほど加算され、異常なペースで距離が伸びていった。
で、8年の間にこの車がなければできなかった経験、出会えなかった人たちは数え切れない。まさか、家の中でエンジンを持ち込んで加工し、積み替えちゃうなんて、この当時は夢にも思わなかった。エアクリーナーやプラグやプラグコードを変えて、わかりやしないのに、「エンジンが吹けるようになったかも」と独り、嬉々と喜んでいたものである。あ、マイクロロンも入れたことがあります。高かったが、効果は分からなかった。
今現在200500km。車検切れ。