非日常から離れて、日常に戻って、仕事をやらねばならない。午後から緑区のNPOに出かけて、理事長に会う。昔、卓球場だった建物を借りて、そこを子どもの居場所とする活動をしているNPOだ。休みの日だったのだが、子ども3人が「遊んで良い?」とやってきて、テニスラケットでゴムボールを打ち合う遊びに興じていた。最近の子どもは、あまり外では遊ばなくなっているのだろうか。
「雑木林がなくなってしまったんですよ」とこの理事長。子どもが遊ぶ場所が街の中からはどんどん失われている。僕が子どもの頃、近くにはまだ雑木林があって、年齢の近い者同士が徒党を組んで遊んでいたものだが、確かにその雑木林も住宅地になってしまって今はもうない。理事長は「そうやって遊んでいない子どもたちは何かやりたいことがあっても”どうせ無理だ”と最初からあきらめてしまうんです」と話していた。
最初からあきらめてしまうのは、子どもたちだけなのか。大人が最初からあきらめているから子どももそうせざるを得ないのじゃないか、などと考え込んでしまった一日であった。夜、久しぶりに飲む。