月: 2004年1月

1月20日

 「トレーニングした方が良いよ」とある方からアドバイスされた。それは、十分承知している。鈴鹿南コースをフォーミュラEnjoyで1時間ぶっ通しで走っただけで、体のあちこちがけっこう痛くなった。FJはさらに体に厳しいに決まっているので、ここ数年アルコール漬けで、なまくら〜んになってしまった僕の体だと、やっぱり持ちこたえられないに違いない。

 ところが、仕事もレースもというとなかなか時間がない。ちょっと仕事がたまれば午前様だってあるし、東京に行ったり、あちこち移動すれば家に帰ってからトレーニングやランニングをしよう、という気力すら起こらない。

 だが、やっぱりちょっとは体を鍛えないといけない。だから、日常の中で負荷を掛けることにした。寝不足で体調が悪いときはできないけれど、通勤や移動の時、走るのである。

 身なりはスーツにダッフルコート。黒い革のサラリーマンシューズを履いている。肩にはパソコンが入った重いカバンがかけられている。そんな状態で、だああぁぁぁぁ、と駆けるのである。とにかく、階段があれば駆け上がる。地下鉄の長い階段も一気に。いや、体力がないから、地上近くまで来たら、ぜいぜいいいながら、姿勢だけは走っていても、のろいのだが。新幹線のホームだろうが、エスカレータは使わず駆け上がる。

 仕事をさぼってやる趣味の街歩きも今日からできるだけ駆け足にすることにした。さすがに厚着して革靴だから、本気で走ったら危ないので、できるだけ。インターバルの方が長いかもしれないが、やらないよりはマシだろう。

 夕方、覚王山のふもとで仕事だったので、広小路通りをさっそく走り出した。ポケットに入ったものがちゃりちゃりなり、サラリーマンシューズはぱかぱか音を立てる。覚王山の坂を駆け上がり、頂上の日泰寺参道に至ったら、一休み。再び駆けだして、池下。本の三洋堂があるので、思わず寄って車本をあさってしまった。

 今度は錦通りに移り、だああぁぁぁと走り出す。後ろから異様な物音と気配がするためか、通行人が振り返る。振り返った人のすぐ横をだだだだだ、とすり抜けて走る走る。で、また体力が続かなくて、早足歩きに戻る。今池を越え、千種に至ったら、ちくさ正文館があったので、思わず寄って車本をあさってしまった。

 再び外に出て、駆けだした。いくらインターバルの方が長いとはいえ、厚着をして荷物を抱えたまま走っているので、新栄を越えて、東新町に来たところで、さすがに疲れてきた。思わす、手を上げてタクシーを拾ってしまう。

 乗り込みながら思った。「こんなことしてたら意味ないじゃん」

1月19日

 午後2時から渋谷で仕事だったので、11時24分ののぞみにて東京へ。仕事のスケジュールも立て込んでいる中、土日を使ってAライ講習に行ってしまったので忙しい。新幹線の中でパソコンを広げて、いつもならこの「日常」を書いていたり好きな本を読んでいたりするのだが、やりたくもない仕事をこなした。山手線に乗り換えて、今度は次の仕事のための資料に目を通す。とっても多忙な有能サラリーマンみたいだが、日曜日を派手に遊んだしわ寄せが来ただけなのだから、自分が悪いだけなのである。いや、新幹線の時間を使ってやればいいや、と意識して後回ししたのか。

 仕事を終えて外に出ると、目の前の首都高を、けたたましくサイレン鳴らして走っていく車や、渋谷駅上空を旋回し続けるヘリコプターでなにやら物々しい雰囲気。だが、街を歩く群衆はまったく意に介さずに足早に歩いていく。人当たりして歩きまくって疲れてしまった。

 なぜ疲れるほど歩いたか、といったら、地下鉄・銀座線を探して地下に潜ったら、半蔵門線しかなくて、おかしいなおかしいな、とあちこちうろついていたからである。地上3階に地下鉄があるなんて、教えてもらわなければ分からない。

 丸の内のビルへ行ったり、霞ヶ関のビルへ行ったりして、今は帰りの新幹線の中なのである。

1月18日

 堺の「サポーター」の家に泊めてもらい、午前5時半に起床。Aライセンス講習のため、兵庫のセントラルサーキットへ向かう。この講習会は、午前中はJAF公式のサーキットトライアルで「アリバイ」を作り、午後の実技試験でよっぽど悪いことをしなければ、Aライセンスが受けられるという優れもの。Aライセンスを取るためにはBライセンスを取り、JAFの公式戦で1度は完走しなければならない。あまり時間がない僕にとっては大変ありがたい。

 料金もなかなかお得。が、愛知在住の僕にはちょっと交通費がかかった。Bライセンスを持っていなくても、Aライまで1日で取れてしまうから、レースをやりたい人は要チェックである。

 公式のサーキットトライアルを走る場合、ロードスターだと問題が起こる。オープンカーはロールバーが必要となるのだが、鉄製であることが求められる。4点シートベルトも必要だ。さらにエンジンはノーマルが基本。僕の車だと、大幅に手を入れないと規定的に参加は不可能。

 なので、大阪在住のガス屋氏に車を貸してもらうことになった。前日泊まった上、当日も丸一日付き合わせるのだから、大変世話になったのである。持つべきものは車仲間だ。

 車検は安全面だけでそれほど厳しくなく、サーキットトライアルも、1周だけするというまさにアリバイ的なもの。講習は試験に出る個所を読み上げるだけだし、試験もテキストを見て良いし、先ほどの講習でアンダーラインを引いた辺りから出るから、落ちようがない。

 講習会ではグリッドに並んで模擬レース。さまざまな車が混走するから危なくて本気で走らないだろう、と思っていたら、スタートでシビックにぶち抜かれたので頭に来た。が、カルディナやらパジェロやら、エルグランドやらが走っているような状況だし、人の車でエンジン内部で使っている部品の事情を知っている者としてはあまり高回転まで回せない。オリーブボールの足回りは最高だったけれど、着けたこともないストリートラジアルなので、なかなか思うようには走れない。2度目の走行では、最終コーナーでぶち抜いたマセラーティーにストレートでぶち抜かれて頭に来た。

 コースアウトすることも事故をすることもなく無事講習会は終了。あとは届くのを待てば良い。FJに出場するにはあと、鈴鹿サーキットのライセンスを取るだけである。

1月16日

 市場の食堂で食事。天丼を選ぶ。もう一枚食券を追加して、マグロの刺身も食べることにした。食券濫用である。魚屋さんと食べたのだが、魚屋さん、刺身を見て曰く、「プロがこんな刺身を食べるなんて、トホホ」とのことだった。とはいえ、普通の社員食堂と比べたらやっぱり豪華絢爛なメニューには違いない。

 鈴鹿で撮ってきた写真を見せながら、レース話で盛り上がる。鈴鹿まで応援に行くから早くレースしろ、とのことであった。たぶん、4月になる。

 帰り道、本屋に寄ったらロードスター本やらCARBOYやらオートワークスやらが並んでいたのでまとめ買いしてしまった。お金が必要になるのに、本に金をつぎ込む癖は直っていない。買ってろくに読んでいない本がほとんどだったりするのだが。

 土曜は雪が降るとのことだったので、家に帰ってからタイヤをスタッドレスに交換した。

1月15日

 ちょっとした頭痛を感じながら、午前6時に起床。大量に飲んだわりにはあまり二日酔いになっていないところを見ると、最近飲んでいないから肝臓の機能が健全化したのかもしれない。

 ロードスターで市場に向かう。ちょちょいと仕事をして、仕事場に戻って雑務をこなしつつ、用意してあった「Racing雅」をアップロード。決意してからまだ1カ月もたっていないのだが、すでに300万以上振り込んで車も発注してしまったし、今度の日曜日にはAライセンスの講習を受けに兵庫のセントラルサーキットまで行くのだ。立ち止まっている暇はない。

 でも、仕事が忙しかったりする。なんだかんだこなしていたら、あっという間に午後11時。そして、これを書いているのが午前5時。起きてから23時間活動していることになる。早く寝なければ。

1月14日

 新年会の名目で夜、飲みに行った。カニとフグを食べに行ったはずだったのだが、行ったお店はただの今風の居酒屋。カニはロシアから輸入した身がやせたものを薄っぺらく切って七輪で焼いたら、蒸発してしまうような身、ふぐ鍋は、ふぐを食べることすらかなわなかった。フグとカニを食べるといって、今風のお店を選んだのが悪かったかもしれない。やっぱり、古くからある専門店で、飲み代別で一人5000円ぐらい出さないと、うまいものって食べられないんじゃないだろうか。

 ビールを一杯飲んだ。実に半月ぶりのビールだ。その後は熱燗をがぶ飲み。せっかくアルコールを控えていたのに、元の木阿弥になってしまった。

1月13日

 午後に高蔵公園近くの病院で仕事だったので向かう。簡単に仕事を片づけて、大津通り沿いの場所だったので、北に向かって歩き出した。しばらく歩けば、パソコン街、大須がある。

 風が強くてかなり寒かったが、ちょっとペースを上げて歩けばぽかぽかしてくる。しばらく歩くと金山。手羽先が売り物らしい居酒屋「山ちゃん」が何軒もあって閉口する。ここ1年でかなり増えたようだが、そんなに儲かって居るんだろうか。創業者なのだか知らないが、同じ人物のイラストはなかなかうまくできていて、一度見たら忘れないから、まちのあちこちにあると、かえって逆効果だと思うのだが。

 東別院を通り越して、名古屋高速をくぐり、大須へ。パソコンショップに寄って、無線LANのPCカードを購入。3000円弱。安くなったものだ。

1月12日

 朝から鈴鹿サーキットへ。9番ゲートから入場したら、1800円も取られた。入るだけなのに異常に高い。

 知り合いの練習走行だったので、見学に出かけた。フォーミュラEnjoyなのだが、FJ1600やF4、フォーミュラトヨタも一緒に走っていて、メインストレートの壁越しに見ていると、迫力がある。デジカメで走っているところを撮影していたのだが、シャッターを押してからのタイムラグがありすぎて、なかなか難しい。オートフォーカスは殺してマニュアルにしないとまず撮影は不可能だ。ストレートを立ち上がってくる車をファインダーでのぞき、車の動きとともに体を回転させて、勘でシャッターを切って3枚に1枚が成功するぐらい。

 車でサーキット内を移動して、S字や逆バンクあたりにも行く。なにしろ、ここからあと倍以上コースがあるのだから、改めてサーキットの広さを感じる。

1月10日

 新しくWEBページを立ち上げるので、最近は仕事も手に付かず(あ、いつものことか)、もんもんと考え込んでいた。文章だったらいくらでも書けるのだが、デザイン面で苦労する。ずっと公開し続けるものだけあって、少しぐらいは凝ったものにしなければ、という強迫観念があるのだ。何を隠そう、この「ガレージ雅」は、トップページのデザインは始まった当初から変えていない。途中、Freedomを始めたときに一部手直ししたぐらい。あまり、ころころ変えるのが好きじゃない性格なのだ。移り変わっていく興奮より、いつまでも変わらない安心感が好きなのかも知れない。

 で、デザインなのだが、センスがあるわけじゃないから、本当に苦労する。うんうんうなって手直し、手直し。それでも、やっぱり基本になるのはこのサイトだからあまり代わり映えがしないかもしれない。ま、別のページである、ということが瞬時に分かれば良いのだけれど。いや、別ページとはいえ、同一人物がやっているのだから、運営はここと一体となってやることになる。

 新しいテーマで書くのだけれど、気が付いたら、新しいテーマのことにまつわる写真や資料がまったくないことに気が付いた。行き当たりばったりで決断したわけじゃないのだけれど、結果そうなってしまったということは、一度決めたらあとは実現に向けて突っ走ってしまう僕の性格の現れなのかも知れない。

1月9日

 今年に入ってはじめの市場に足を運ぶ。1週間行かなかっただけなのだが、ずいぶん久しぶりな気がする。

 いつも通り仕事を終えて、魚屋さんとともに昼ご飯。市場ビル9階の食堂に行ったのだが、魚屋さんは「こんなものしかないのか」と納得行かない様子。いくら丼が並んでいたりするのだが、食のプロだからやっぱり妥協はできないらしい。外部の人間と食べるのに、下手な物は食べさせられない、ということか。

 で、市場ビルわきにある食堂に入る。正午ということもあって、店内は満員。がやがやがちゃがちゃ騒々しい。「これが市場の食堂。ごめんね」と魚屋さん。上品な育ちじゃないから、まったく問題ない。

 ウナギ丼に刺し身に出汁巻き卵。市場の食堂だけあって、丼にはウナギたっぷり。刺し身はマグロ、イカ、サザエ、赤貝、太刀魚、甘エビ、ホタテ、サーモンなどなど品数がすごい。普通の定食屋なら、マグロにイカ、甘エビ、サーモンぐらいが盛り合わせてあるのが相場だろう。さすが市場。

 ウナギに付いてきた貝汁もうまい。出汁巻きもうまい。魚屋さんとマニアックな話題に興じながら、いつもより多めの昼メシを平らげてしまった。