Freedomをいじるために車に積んでいるThinkpad535を水没させてしまった。冷却水を補充するために積んでいたペットボトルの口の閉め方が悪かったらしく、いつの間にか助手席が池になっていた。Vスペシートだから、余計に水がたまる。やばい、とすかさずお池にはまっていた535を救出して、ぶんぶんと思いっきり振ってタオルでふき、乾かしてから電源を入れたが、スイッチを押してもうんともすんとも言わない。電源がやられてしまったようだ。
同じThinkpad535を雨漏りで水没させてしまったこともあるから、同じことを2度繰り返してしまったことになる。こちらは1996年にあり金はたいて、当時2万はしていた16MBの増設メモリーとともに、35万ぐらいで買ったものだから、壊してしまったときはかなりショックだった。
が、Yahoo!で1万ほどで買うことができることを知り、買い直したのが今回水没したモノ。もうちょっと出せば、そこそこ速い機種が買えたのだが、あえてこれを選んだ。Pentium133MHzといまのパソコンと比べたらとっても遅いのだけれど、当時のWindows95で使うとこれがすこぶる調子がよい。FCSSなんて速いパソコンを使ったところで、9600bpsと10年も前の速度でFreedomと通信しているのだから、意味がないのである。
特質すべきがレジュームの早さで、ふたを閉じると3秒で寝て、開けると3秒ほどで復帰する。しかも、FCSSをバッチモードにしてFreedomと通信させた状態でレジュームさせると、次に復帰させたとき、そのままFCSSが動作するのだ。FCSSは起動した後、Freedomと通信する時間が鬱陶しいだけに、これはかなり使える。電源OFFからWindows95を起動しても、OS自体がとても軽くできているから、今の最新パソコンで2000やXPを起動するよりも早い。DOSにはかなわないが。
2回目に壊して、今度こそ、今3万円ちょっとで買えるThinpad240でも買おうかしら、とも思った。が、ちょっと待てよ、と以前に壊した535を取り出してみてACアダプターと接続し、電源を入れると、LEDが一度光り、次にハードディスクのLEDが光ってそのままの状態で固まる。電源は入るが、次のBIOSとかマザーボードがやられているっぽい。
ぴん、とひらめいて、35万で買った535をばらし始める。ハードディスクを外し、キーボードを外し、液晶を外して、筐体から基盤を取り出し、MWAVEという名前のDSPボードを外す。モデムと音源とを1つのチップでまかなうという当時としては優れた仕組みだったのだが、モデムと音源を別々に搭載した方が安く小さくできたようで、姿を消したものだ。
次にマザーボードと電源、シリアル、パラレル、ディスプレイの各ポートが一体となったボードを取り外す。
で、今回水没させた535も同じようにばらし始め、電源ボードを入れ替えてから、再び元に戻していく。とりあえず、マザーボードと電源をドッキングしたところで電源ON。ぴかっとLEDが光った。おお、生き返ったっぽい。
急いで元に戻してハードディスクを差したら、何事もなかったかのように動くようになった。思わずガッツポーズが出る。
あとにはばらばらになった535一台が残った。35万で買ったのに、と思うとちょっと切ない。