月: 2003年11月

11月18日

 午前11時34分博多行きののぞみ自由席に乗り、向かうは新神戸。一緒に向かった人がスモーカーであったので喫煙車に座ったのだが、僕にとってはガス室みたいなものだった。駅でタクシーに乗り、ダッシュで三宮の高速バス乗り場にたどり着き、向かったのは淡路島。

 名古屋は曇りで寒かったのだが、神戸は暖かく快晴だった。明石海峡大橋は見晴らしが素晴らしい。北部の山岳地帯を抜ける。山を最大限利用した棚田が有機的な曲線の模様を描いていて、これまた素晴らしい風景。高速道路が横に通っているのが残念に思われるぐらいである。

 淡路島はかなり前に一度、通ったことがある。ただ、通り抜けただけであまり印象に残っていないのだが、かなり標高があって、起伏に富む。三原町に至り、町内をあちこちまわって仕事をする。巨大な鳥居が目に入った。おのころ島神社といって、国生み伝説の中心地なのだそう。日本書紀などによると、ここから日本が誕生した、ということになっているらしい。真偽は別にして、三原平野の真ん中にこんもりと山があって、鎮守の森がそれを覆っている姿は、霊験あらたかなたたずまいがある。

 2時間ちょっと町内をはいずり回り、5時すぎの高速バスでとんぼ返り。名古屋着が午後8時。土地の名物を味わう余裕すらない。

 あまりパッとしない様子だったが、大阪、神戸の大都市圏からすぐ来られる場所に豊かな自然があるのだから、ちょっとうまくやれば、人が集まりそうな島であった。残念なのは、その土地の良さは、昔から住んでいる人にはあまり感じられない、ということだ。都市に疲れた人の癒しの場というコンセプトで、地元の味を生かして儲け抜きであれこれ仕掛けを作ると、ひと化けするのに。

11月17日

 冷却水漏れが最近の悩みの種であった。

 ことの始まりは筑波決戦。2本目まではまったく問題なかったのだが、3本目のコースインのときに、異変に気づく。いつもなら95度は絶対に超えることがない水温計が100度ぐらいになっていたのである。大森φ45の水温計で100度といったら真上に針があるので、ちらっと見たときはかなり焦った。巨大オイルクーラーが付いているし、5月に新エンジンを積んだときに、富山の車屋さんの工場に落ちていた(後に保管してあっただけであることが判明)マツダスピードの激冷えラジエーターに交換してあったから、夏でも走っていれば水温は90度以下の快適生活。アイドリングでも94度以上となったのは見たことがないから、どこかに異常が起きたことは疑いもない事実であった。

 走っていれば問題ないのだが、街中などで信号待ちをしていると、ずんずんと水温が100度を超えてくる状態。エンジンルームをのぞくと、水温が高くなってもラジエーターのファンが回っていない。エアコンを付けてみると、両方とも回ることを考えると、サーモスタットのところに付いている、ファンのスイッチがいかれてしまったらしいことが判明した。

 日曜日の馬鹿げた工事で大渋滞してしまった環7のせいで症状が悪化してしまった気がする。普段ならスムーズに抜けるのに、東京インター手前10キロほどの地点で30分ぐらい渋滞にはまり、水温がぐいぐい上がるのでヒーターを付けたり、エアコンを入れてファンを強制的に回したりと、大変な努力をしたのだが、水温は高いままになってしまった。ラジエーターのアッパーホースで100度を超えるぐらいなのだから、ヘッドの後ろ側のヒーターへと繋がる部分は110度を超えていたのかも知れない。

 名古屋までは無事に戻り、しばらくはファンが回らないまま、だましだまし乗っていた。が、ここでさらなる異常が。ヒーターやエアコンのONで下がっていた水温が下がらなくなった。おかしい、と思い、リザーバータンクをチェックすると、空っぽ。これはやばい、と思い、ラジエーターキャップを外すと、水が入っていない。ラジエーターに1リットル以上入る状態だったので、かなり冷却効率が下がっていたに違いない。

 それでも、エンジンの調子は別に悪くなく、そのまま乗っていた。が、冷却水が微妙に減る。いろいろチェックするがよく分からない。飛騨に行ったついでに、ラジエーターファンのスイッチをもらい、付け替えてファンは復活した。しかし、冷却水が減る症状は前よりひどくなったようである。

 サーモスタットケースからウオーターポンプに向かう、細いホースがラジエーターの圧が上がったときにパンクした形跡があったので、たぶんここを変えてしまえば直るだろうと楽観していたのだが、やっぱり異常な量が減っていく。かなりの量が減っているのだから、アイドリングをしていれば、漏れている場所からもくもくと水蒸気が上がるはずだ、と思ったのだが、いくらラジエーターやホースなどを見ても、漏れている場所が分からない。

 それでも、だましだまし乗っていた。この日曜日、瑞浪へ遊びに行く前、満タンにしておいた冷却水がやっぱり減っていて、700mlぐらい継ぎ足した。瑞浪まで50キロぐらいなのでかなりの消費量である。おかしいおかしい、と言っていたら、「ここから漏れてる」と指摘されたのは、ヘッドの裏側。ヒーターへ向かうホースやら、水温センサーが付いているウオーターアウトレットの部分のガスケットが抜けてしまったらしい。ぽたぽたと落ちているのが見えたから、かなりの量だ。てっきり、ホースが破れているのだと思いこんでいたので、盲点であった。

 たぶん、抜けてしまった理由は、メタルクリーンにある。ヘッドをチューニングする前、加工前のヘッドをきちっと写真で抑えておこうと、いつもより念入りに掃除をした。メタルクリーンに漬けたのは良いのだが、取り出す暇がなくて、長い時間、放置してしまったのだ。ところどころが錆びたりして反省したのだが、たぶん、このとき紙でできたガスケットもちょっとおかしくなっていたのだろう。ラジエーターのファンスイッチが壊れ、高音になって圧が上がったのをきっかけに、もろくなった部分が破れてしまった、というのが今のところの推測。

 こまったのが、瑞浪から掛川に行かねばならない、というスケジュールだったこと。かなり深刻な漏れ方なのだし、一気にガスケットが崩壊して目の前が真っ白になったら、それこそ自走不可能だ。

 でも、行かねばならない場所だったので、向かう。下道を使って奥三河から天竜に抜けるコースを取ったのはご愛敬。途中、50キロも走ったら、ラジエーターの下半分の水位になるほどの消費量だから、三河の山奥で不動車になるかもしれない、という恐怖と戦いながらの走行。ペットボトルなどに入れて持ち歩いた水は計6リットルほど。が、すぐなくなる。今回、身に染みたのだが、水の確保もけっこう大変なのである。

 時間に余裕があるからと思って選んだ下道だったのだが、そんな事情で水を探しながらの旅になってしまい、天竜にたどり着く頃には、辺りは真っ暗。やばい遅刻する、と焦りつつ、回転を上げてしまうと、漏れる量が多くなってしまうに決まっているから、そっと走る。

 なんとか掛川までは無事到着。市内で迷ったこともあり、仕事が始まる1分前ぎりぎりの到着となった。午後9時半ごろ名古屋に向けて出発。途中、サービスエリア3カ所に止まって冷却水を補充し、やっとのことで家にたどり着いた。

 ガスケットを交換しなければならないのだが、非常に手の入りにくい場所である。もし、できない場合はヘッドを外してしまうのが、一番手っ取り早い方法かもしれない。

11月15日

 午前3時に栄あたりにいたのは覚えている。で、気が付いたら午前9時。は、やばいと起き出してぱぱっと着替えて出かけた。10時から仕事なのである。

 酒臭いに違いないのだが、息を殺して涙ぐましい努力。指摘されなかったから大丈夫だろう。(本当か?) 夕方になってもまだ気分が悪い。火曜日からずっと毎日飲んでいる。反省。

 とはいえ、ウイスキー飲みながら書いているんだけれど。

11月14日

 「焼き肉を食わしてやる」というので、しっぽ振って岐阜まで行ってしまった。お医者さんである。お金をたくさん持っていそうだから、甘えるだけ甘えてしまえばよいのだ。

 柳ヶ瀬のステーキハウスに行ってがしがし肉を喰らう。乾杯!と言って、かちんとグラスを鳴らした1秒後には空いていたのには驚いた。まあまあひとつ、と注いでも再び1秒。あっという間に瓶が空っぽになってしまった。

 気さくで良い人なのだが、すごい人らしい。ヒトの肝臓を移し替えてしまうような人なのだ。移植するなら心臓の方が血管も太くて簡単なのだとか。ただ、心臓は移植するとなると、提供する人が脳死になっていなければならないのだが。動脈や胆管などがぐちゃぐちゃしている肝臓を移植には医師や看護婦十人がかりで12時間から20時間ぐらいかかるのだが、その診療報酬は63万円ぐらいと恐ろしいほど安いらしいのに憤慨していた。

 酔っていたからただ喰らっていたのだが、焼き肉くらいながら、微妙な内容の話をしていたな、と思う。心臓は落としても(落とさないけれど)使えるほど強い臓器だが、肝臓はつぶれちゃって無理、だとか、手術後に止めていた心臓がうまいこと動かなくても電極付けちゃえば動くんだとか。刺し身でも牛肉を食べたのだが幸い、レバーやハツは出てこなかった。

 最終1本前のJRで名古屋に戻り、地下鉄。座ったと思ったら藤ヶ丘だった。

11月13日

 気が付いたら風呂桶につかっていた。手足がしわしわ。慌てて風呂から出て、時間を見たら4時半だった。何時に入ったかまったく記憶がないので、何時間つかっていたかも定かではない。

 仕事場のボスのお金で飲んでしまおうと企んで、居酒屋へ行き、「軽く」飲むつもりだったのだが、生ビールの後、二合とっくりが次々と空っぽになっていった。最低5本は開けたので、2人で1升は軽く飲んだに違いない。そのまま家に帰って、風呂に入って意識を失ったらしい。溺死しなくて良かった。

 1時間後には起き出して、市場へ向かう。兄貴の車に便乗し、藤ヶ丘から栄へ。ずっと寝ていた。栄から名城線に乗り換えて、金山で名港行きに乗り換える。ちょっと時間が早かったので金山のホームのベンチに座ってもう一寝入りしたら、一瞬にして30分が経過していた。

 仕事場に上がっても酒臭い、と言われた。反省。

11月12日

 FCSS専用車載パソコンにお薦めのThinkpad535にWindows95。水没や盗難の危険がある車載パソコンにはあまり高級なものは使わない方がよい。それに最近のパソコンはCOMポートが付いてないものがほとんどだ。535ならタマ数も多くオークションで数千円で買えるからいくらでも買い直しがきく。さすがに、ログの解析などは重荷なので、普段使っているパソコンでやる。

 飛騨の知り合いが535を購入し、OSをインストールする作業を依頼された。ハードディスクを摘出して僕の535につなぎ、丸ごとコピーするだけだから、非常に簡単な作業。ハードディスクが6GBと大きなものが付いていたから、FAT16で3つのパーティションに分ける作業が必要となったのが面倒だったぐらい。売られていたときにWindows95がインストールされていたものだから、ライセンスの問題は大丈夫でしょう。

 キーボードが不良だったらしく、変な挙動をしたが、僕の解体535から移植したら普通に動くようになった。いろいろいたずらをして、出勤途中にコンビニに寄り、宅急便で発送して任務完了。

 各地に知り合いが出来ると、宅急便が大活躍。車のパーツやお礼の品々、オークション落札物などなど、よく使うようになった。コンビニで手軽に出せるのが大変便利である。

 普通に送っていては面白くないから、いつも品名のところにいたずらをする。すべて「怪しい」を付けてしまう。受け取ったときの相手の困惑の表情を思い浮かべていつも一人、くふふと笑っているのである。こっちだって、伝票に書き込んでいるわけだから、コンビニ店員に渡すときは少しどきどきする。「おや?」っと気づく人もいるのだが、だいたいは素通りしてしまう。

 「怪しい部品」「怪しい食品」「怪しい書籍」「怪しい写真」などなど、さまざまなものを送った。ま、中に入っているのが足回りだったり、エンジンパーツだったりするので、あながち間違いではない。

 昨夜、「パソコンどうなっている?」と電話が入った。できあがって発送した旨を伝えると「変なこと書くのは勘弁してくれよ! 宅急便の兄ちゃんに本気で笑われたんだからな!」とのこと。おお、やっぱり気づいてもらっていたのか。

 でも手遅れだった。今回の荷物にも書いちゃった。

 「怪しいパソコン」

11月10日

 ただいま、50キロで1リットル消費のペース。冷却水である。継ぎ足して水温、油温さえチェックしていれば、問題ないのだが、精神安定上は良くない。すでに真水に近い状態だ。水温計がちょっと変な挙動をしたとき、確認するとちょうどリザーバータンクが空っぽといった感じ。

 これだけ漏れていれば、どこから出ているのか一目瞭然だと思うのだが、パッと見ではなかなかどうして分からないのだ。一本、怪しいホースを取り替えないといけないのだが、ふらっとディーラーに行く時間もない。

 クーラントが薄まって、変な臭いもしなくなったので、減る以外はなんの支障もなく、だんだんと慣れてしまっている僕。オイルだってこまめに確認しているのだから、一項目増えただけ。

11月9日

 サラリーマンの悲哀で、この土日も会社に出てきて仕事せざるをえない状況に追い込まれてしまった。

 今日は明け方まで拘束されるにもかかわらず、やらねばならない仕事があったので投票してから、昼過ぎに仕事場に顔を出す。あまりやる気にもならないから、Yahoo!ゲームのブロキシーなんかをやっていたら、本格的に時間が過ぎ、結局ゆっくりでてもそう変わらない結果となってしまった。不毛な日曜日だ。

 ただいま午後7時現在、投票率があまり上がっていないみたいで、このまま自民党の政権が続くことが確実みたい。皆が行けば政権が変わるが、行く気も起こさない、というところが病的なところである。ま、何が健全で何が病気なのかの境界線も怪しくなってきた今日この頃なのだけれど。

 ただ一つ、確実なことが言えるのは、今日は明け方に帰るのに、明日は昼前から知多半島で仕事しなければならない、無慈悲な現実が控えている、ということだ。