何となく点火系の調子がおかしいと感じていた。時々、高回転で黒煙が出ているのを確認しているし、突然アイドリングがばらついて、回転数がぐっと下がる。ま、普段からどろどろしてあまり調子が良くないのだから、アイドリングの不調はそれほど気にならないのだが、高回転で失火しているのだとしたら、大幅なパワーダウンになってしまい、さらにノッキングの要因となってしまい、困ったことになるのである。
永井電子のプラグコードは、これで2セット目である。前使っていたものは、2年前の富山の走行会直前にリークだか分からないが、調子が悪くなってしまい、アイドリングで3気筒状態になってしまった。もちろん、2年前のまだまだ経験が足りなかった時分の話であり、実際にプラグコードがおかしくなっていたのか、点火コイル周辺で接触が悪かったのかどうか、完ぺきに原因を追及したわけではない。
今回もプラグコードが悪い、という結論ではないのだが、とりあえず交換してみることにした。富山の車屋さんに落ちていたNGKのプラグコードである。
さくっと交換して、エンジンをかける。ぶおん、がぶぉんとちょっと吹けが良くなった気がする。人間の感覚なんてまったく信頼の置けないものであって、「気がする」という程度では実際良くなったかどうか分からない。悪くなったとしても、良くなったと思いこんでしまうのが人間の感覚である。
実際に回してみれば、高回転の違いが分かるかも知れない。おもむろに乗り込み、富山の田園地帯をぶっ飛ばす。2速で8000回転まで回るのは当たり前だ。それでも、これまでは6000回転あたりがピークでそれ以降は震動も増して回す気にならなかったのが、7000回転以上でもスムーズに回っていく。3速でも高回転ではじけるように回り、8000回転までは何とか回せる。何キロ出ているかは、考えないことにする。
とりあえず、プラグコード交換で少しは良い結果となった気がする。次はコイルを交換してみよう。
圧縮比が高くなり、ハイカムも入ってくると、点火には厳しい環境となる。燃焼室の中は覗くことができないので、実際どんな現象が起きているかは分からない。一つでも不安要素をなくすために、永井電子のMDIなどで点火強化をしたいと考えている今日この頃。