月: 2003年8月

8月31日

 合掌造りの中二階で寝たのが午前4時。午前9時前に目覚ましで一度起きたのだが、再び意識を失って9時半に起きた。雰囲気のある場所だと睡眠不足気味でも目覚めがよろしい。相変わらず、雨が降っているみたい。

 どうせ金沢で仕事をするのだから日曜日は富山で遊んで帰ろう、と思っていたら、ちょうど日本海RSミーティングがある日であることを知った。2年前、初参加して去年は引っ越し直後で行けなかった覚えがある。

 少々遅れ気味だったので、高岡から高速で福光まで。会場である医王山ふもとのスキー場に行き、ひたすら焼き肉を喰らいまくってしゃべりまくる。こういうイベントに参加すると、本当にロードスターに乗っていて良かった、と思う。

8月30日

 さすがに、早朝に起きて、長野から名古屋まで270キロほど一気に突っ走って、それから再び同じぐらいの距離を走って金沢入りするのはしんどいと思ったので、松本のホテルで働いている友人Kに電話。「一部屋ヨロシク」と伝えれば「OK」となにも面倒なことはなしに予約ができるのがうれしい。

 10時ごろチェックインしたら、友人Kが耳打ちしてきた「あまりにもボーナスが少ないから、やめることにしたよ」とのこと。10月から練馬の実家に戻るのだそうだ。松本で頼る人間が少なくなってしまうのは残念だが、友人が選択した道だから、笑顔で送り出すしかない。仕事中の友人Kを置き去りにし、いつものショットバーに行く。ハイネケン3本。カクテル何杯か。バーボンストレート何杯か。細かい数は覚えていない。午前1時まで。

 朝、おもむろに起き出して、長野へ。ダイエー跡地で1時間ほど仕事をして、高速で金沢へ。

 高速で上越に着き、海沿いを走るならば、セッティングをするしかあるまい、とFreedomのスロットル補正の学習をONにする。フィードバック補正がどれだけの量入るかを見ながら、いろいろなアクセル開度で走っていると、いつしか、危険な速度領域になってしまう。

 そうやって爆走していたら、どうやら早く着きすぎたらしい。金沢まで残り80キロほどの立山インターの前で、約束の時間まで3時間あったから、インターから降りて、向かうのは大山。富山の車屋さんへ寄ることにした。

 仲間と少しだけ話して、富山インターから金沢東インター。金沢市某所に行き、仕事をしたら午後6時であった。

 今日のメーンイベントは、高岡と氷見の間にある二上さんにある、合掌造りの不思議なお店で過ごすことである。富山の車仲間と午前1時までわいわいすごし、その後、ビールを飲んで、刺し身を食べて良い気分に。幸せ。

8月29日

 午前中10時から長野市、午後4時から金沢で仕事をしたかったらどうすればよいか。

 いまは、Yahoo!で簡単に路線が検索できるから楽だ。午後3時半に金沢駅に到着するためには長野を何時に出発すればよいか。結果、10時30分に電車に乗らないと金沢には到着しないらしい。距離はそれほど遠くないのだが、乗り継ぐ列車がないみたい。

 仕方がないから、ロードスターではしごするしかあるまい。長野から金沢まで4時間も見ておけば大丈夫だろう。で、二上山のお店でメシを喰らって、日曜日は日本海ミーティングに顔を出すのだ。

 まだ完全な体調ではないのだが…。

8月27日

 風邪はほぼ回復に近いのだが、まだ胃腸の調子がいまいち。何となくグロッキーで一日中、ボケッとだらだらすごし、夕方の会議を何とか乗り越えて、さあ、帰ろうと思ったら、仕事場の先輩からメシに誘われた。なんだか、よからぬ事があったらしく、機嫌の悪いオーラが漂っていたので、刃向かっていぢめられることを恐れて、表面上はしっぽを振って付いていった。

 「体調が、しかも胃腸が悪いのでソフトなものを」などと、甘ったれたことは絶対言えないのがサラリーマンの悲しい掟であって、「中華料理を食いに行く」というヘビーなことを言われても、「とほほ」という心の中のつぶやきは封印しておき、お追従笑いを浮かべながら付いていくしかないのである。

 円頓寺商店街近くの江川線沿いの中国農家料理という、ギラギラして怪しげなお店へ出かける。さすがに、生ビールを飲んでしまうと、お腹のゲリラ活動が活発化してしまうので、紹興酒を頼む。しかもホットで。

 麻婆豆腐に青菜炒めに餃子などなど。お腹と相談しながら平らげる。やっぱり僕のアル中ぶりは体調が悪くてもフルスロットル状態で、紹興酒をがばがば飲んでいた。だって、相手はフルパワーで愚痴をがんがんとぶつけてくるのだから、飲まなければやっていられない。

 最後に激辛卵とじどろどろラーメンを食べて、降参気味の胃腸をさらに痛めつける。それでも、ようやく帰ることができる、と思っていたら「カラオケ行くぞ」。風邪で喉を痛めて耳垂れまで起こし掛けた人間に、辛いものを食べさせてその上に、怒鳴らせるんだから、これはもう拷問である。それでも、刃向かっていいぢめられる事を恐れて、表面上はしっぽを振って付いていった。

 カラオケ2時間。喉に優しいブルーハーツなどなど。さすがに家に帰って撃沈した。

8月26日

 朝、家を出ようとしたら、とんでもない雷雨だったので、出る気が失せた。犬山へ行く用事があったのだが、大雨の中、バス停まで歩いて、地下鉄に乗り、名古屋駅で名鉄に乗り換えて、犬山まで、なんて行程は取る気がなくなってしまったのである。だから、オヤジの車を再び無断で乗り回して、春日井、入鹿池経由で犬山に向かったのである。

 犬山の名物なのかどうかは知らないが、豆腐田楽を食べさせてもらって、満腹で再び春日井経由、自宅に戻る。途中、アストロへ寄った。

 もっとも良く使う工具ばかりが、最近紛失してしまったので、しょうがないから買い足す。まずは、SIGNETのギアレンチ14mm。僕はこのギアレンチなしでは生きていけない、と断言できるほど、車いじりで大活躍するレンチであり、その中でもっとも活用すると思われる14mmのものがなくなってしまったのだから、さあ大変であった。どこかに紛れ込んでいるかもしれないが、問答無用でもう1本買うのである。

 が、2000円ちょっとしてとっても高かった。ギアレンチセットは、10、12、13、14、17mmのセットで5000円弱で買った覚えがある。最近では、このお得セットは見かけないから、お得な良いときに手に入れたのだろう。だから、1本で買うと余計高く感じる。

 このギアレンチ、半端じゃなく使える。14mmは特に。例えば、触媒を取り付けている固いねじ。なかなか緩まない、ということでこのレンチにパイプを延長してフルパワーでねじをゆるめにかかる。がくん、と緩んだと思ったら、スタッドボルトが折れていた。それぐらいのトルクをかけても壊れないのである。

 次は、ソケット工具。差し込み口を12.7インチから9.5インチへ変換するアダプターである。TONEのものがいくらトルクをかけても壊れなくてご機嫌。KTCのものは最悪であった。ホイールナットが固かったからフルパワーを掛けたら割れてしまったのである。今日はKokenのやつを買った。

 次はプラグレンチ。新エンジンの燃焼具合とオイル燃焼具合を見てやろうと思ったら、レンチがどこかへ行ってなくなってしまっていた。8000キロぐらいの間、プラグを確認していない。非常にまずい状態だから、買い足した。マグネットでプラグに吸い付くタイプのものを買うと、シリンダーヘッドをばらすときに使えるので重宝する。

 もう1つ秘密兵器を買ったら、6000円弱であった。高いっす。

8月25日

 おい、買い出し行ってこい、と、本日の仕事の長期化を予測した上司から命令が下る。

 仕事がまともな時間に終わらないから、と言って、部下にビールの買い出しを命じる職場が世の中にどれくらいあるのだろうか。そうやって、買い出しを命ぜられた僕も、喜々と喜んでビールを買い出しに行っているのだから、相当重症な職場なのかも知れない。他の部署では真剣勝負な時間帯にさしかかっているにもかかわらず、おもむろに酒盛りを始める人たち。

 病み上がり、というか、まだごほごほと咳が出ているのであり、病み上がり途中とでも表現するのが妥当なボクなのだが、このお誘いにまんまとだまされてともにビールを飲んで、いい気分でなんとなく必要もない居残りをしている次第である。用がなければ、職場から早々に離れて、家に帰って早く寝れば、それだけ体力の回復も早いに違いないのだが、それができないのが、この職業の膿んだところであろう。

 ごほごほ、と言いながら、ボクが飲んでいるのは、発泡酒より薄くした「雑酒」のSAPPOROのDraft Oneである。まずい。最悪。これ売り物なの〜、という飲み物であった。そのまずい飲み物で、風邪薬を飲んでいるボクはさらにまずい存在なのかも知れない。

 現在、九州地区でおためし発売しているらしい。でも、売り物とは言えない感じである。

8月23日

 ザァァァッーーーー。

 という雑音が、昨日の夕方から左耳から聞こえだしたので、さすがにやばいと思った。どうも、のどの炎症が広がって歯や上あごが痛いと思っていたら、ついに耳まで到達してしまったらしい。粘りけのない黄色い鼻水がいつの間にか鼻からしたたっているような状態だったので、内耳の方にも変な液体が到達してしまったかも。ほっておくと中耳炎になりそうなので、しょうがないから、医者へ行った。

 午後7時30分までの診察だったのだが、7時40分に電話して無理を言って診察してもらった。「夏風邪は治りにくいから注意しなくてはいけないよ。この土日は安静にしていてね」と医者から注意され、処方せんを出してもらってさて、薬局で薬を受け取らねばならない。

 病院から出て、隣にある門前薬局の緑が丘薬局で薬をもらおうとしたら、、、…。すでに閉店していた。せっかく診察してもらったのに、薬がもらえなかったら意味がないじゃない。

 今は、医薬分業が進んで、処方せんをもっていけば、どこの薬局に行っても薬を処方してもらえる。これだけ書くと、とても便利なシステムと思える。が、現実は違った。

 門前薬局が閉まっていては仕方がないので、最近、家の前にできたスギヤマ薬局に行く。国道363号線沿いのこの薬局、まったく同じスギヤマ薬局が同じ国道沿いで、西に500mいったところに10年ぐらい前からある。同じ薬局が同じ地域に2軒あっても儲からない気がするのだが、最近はやりのドラッグストアのことだから、商圏もかなり狭く設定できるのだろう。それにしても、新しくできたスギヤマ薬局の前にはこれまた半年ぐらい前にできたユタカ薬局があるから、過当競争に決まっている。訳が分からない。スギヤマ薬局は処方せんを受け付けることができる保険薬局みたいだが、ユタカ薬局は違うみたい。新しくできたスギヤマ薬局はユタカ薬局をつぶすためだけにできた、ということか。

 いつものことだけれど話がずれてしまった。新しいスギヤマ薬局に処方せんを提示して薬をもらうことにする。一応、薬剤師が2人はいた。最近はドラッグストアが過当競争になっていて、深夜まで営業していることを売りにしているのだけれど、薬を売っているのに薬剤師が不在であることもあると聞くから、スギヤマ薬局は少なくとも夜でも薬剤師がいることが確認できた。処方せんを受け取ってもらい、調剤室でごちゃごちゃやっていた。薬剤師が言うには、、、

 「抗生物質と頓服以外のお薬がありません」

のだと。なんでも、僕のかかったお医者は個人の医院であり、処方せんに書かれているお薬が、一般に処方されているものと違って、かなり特殊なものだとか。「隣にある緑が丘薬局には置いてあるかもしれませんが、それ以外の薬局に行っても、こんな薬は置いていませんよ」と、若い女性薬剤師。

 仕方がないから、周辺の薬局に在庫がないか問い合わせてもらったが、在庫はないとのこと。門前薬局の緑が丘薬局が時間外でも電話に出て対応してくれれば薬が手に入ったのだが、電話をかけても不通、とのこと。ようするに、ごほごほと咳が出て、耳垂れまで起こしている僕に、翌日まで薬無しで我慢せよ、ということなのである。

 30分ぐらい待たされて、渡された薬は抗生物質だけ。今ある咳だとか、喉の痛みだとかを和らげる薬は翌日までもらえないのである。

 仕方がないから、抗生物質だけもらって、帰宅。家にあるあり合わせの風邪薬だけのんで、寝たが、やはり寝ている間中、咳をしていたらしく、起きたら喉が真っ赤っかに腫れていた。なんてことだ。

 昔は、病院で診察を受けたら、お金を払うと同時に薬も受け取ることができた。今は、病院で診察を受け、診察料を払った後、体が大変だるい病人なのに薬局まで足を運び、処方せんを提出して、しばらく待って、さらに薬剤師のやる気があるのかないのか分からない薬に関する説明を聞いてようやく帰って寝ることができるという仕組みなのだ。

 「医薬分業」。理念はよろしい。薬剤師さんが活躍する場面を作るのは異議を挟みようがない。が、近所で営業している開業医が処方する薬すら置いていない薬局というのは、存在する意義があるのか。それなら、今まで院内にいた薬剤師が隣の敷地にある薬局に移って、高い手数料を取って、儲けているだけじゃないのか、とこんな疑問すらわいてくる。実際、従来あって病院でお薬を渡す方式より、院外の薬局で処方してもらう方式の方が、薬剤師さんに多くの手数料が支払われる仕組みに、保険ではなっているのだ。

 足りなかったお薬は昼過ぎに家に届けてもらった。ただで家まで薬を持ってきてもらった、というのはなかなかサービスが良く感じられるのだが、病人にしてみたら、やっぱり咳でごほごほと寝ている間中苦しむよりは寝る前に薬を飲んだ方が良かったのである。

 払うお金ばかり増えて、実は不便になっている、ということが実に多い、この日本社会。

8月22日

 風邪引きさんにはオヤジのクラウンが大活躍。なんてったって、外の気温とは関係なくエアコンが効くというのはロードスターでは味わえない。なんといっても僕のロードスターはVスペ皮シートのままであり、夏はクソ暑くて実用的ではないのである。いや、僕のクルマにいまだにノーマルの、しかも皮シートが付いている方がおかしいのかもしれないけれど。

 とにかく、オヤジに無断で勝手にクラウンを乗り回しているのであるが、当のオヤジは別に不便も感じていないとみられる。だって、家をほったらかしにしてジムニーに寝泊まりして郡上八幡の長良川でアユ釣りしている釣りキチなんだもの。こんな親だから車キチのこんな息子が生まれるのであって、ロードスターに打ち込んでしまうのも、血筋であって運命とあきらめるしかない。

 長い一日が終わり、ようやく帰ることができると、よろよろと路上駐車したクラウンのところまでたどり着いてびっくりした。木の上からの落下物で、白いボディーが一面、無様なことになっていたからだ。

 遠回しに言うのをよそう。鳥のウンコまみれになっていたのである。

 運転して帰るのでさえ、体力的にキツイのだから、鳥のウンコなんか見なかったことにして、車庫に入れておけばよいかな、と思ったのだが、さすがにただ2、3カ所についている、という程度ではなくて、車全体がウンコまみれなのだから、気が引ける。さすがのオヤジも、乗ってもいない自分の車がウンコまみれになっているのを発見したら、ショックで寝込んでしまうかもしれない。まだらウンコ模様では高級車も形無しである。それにしても、派手にやってくれたものだ。

 しかたなく、洗車場に行き、高圧放水で吹き飛ばすことにした。どうも、鳥のウンコには腐食作用があるみたいで、水で飛ばしたぐらいでは、なんとなくむらが残ってしまう。きちっと水垢とともにカーシャンプーで落とし、ワックスをかけ直さないときれいにはならないのだが、そんなことまでやっていたらぶっ倒れてしまうので、水で吹っ飛ばしておしまいにしておいた。

 まだ、風邪は治らない。

8月21日

 喉が激烈に痛い。ここ2、3日、痛みは全然治まる気配を見せず、昼ごろ治ってきたと思ったら、再び夕方に激化し、耳や頭まで痛くなってきて、ほうほうのていで帰宅して意気込んで寝るのだが、起きても激烈に喉が痛い。朝飯の米粒を飲み込むとき、一粒一粒が突き刺さるかのような痛みである。ダイエットによいカモ。

 そろそろ治るだろうと期待していたのだが、午前6時に起きたらやっぱり痛かった。体調が悪かろうがサラリーマンの悲しい性、仕事があれば動かねばならないのである。今日は早朝の市場に行かねばならない。いつもは兄貴の車に駅まで便乗してゆき、地下鉄で向かうのだが、今日はそんな体力もない。オヤジのクラウンを奪って快適に行くことにした。

 市場で仕事を終えて、クラウンに戻り、エンジンを付けてエアコンをかけたら、いつしか意識を失っていた。真夏でも快適に寝られるクラウンって素敵。気が付いたら1時間ぐらい寝ていたみたいである。仕方がないので仕事場に上がることにする。

 納期は死んでも守らなければならないので、一日缶詰で仕事をする。とはいえ、こんな体調だからぜんぜんはかどらない。仕事場に置かれたソファーでぐーすか寝て、はっと起きて再び席に着き、また寝る、というきわめて非能率な一日であった。

 昼メシを喰らったときはかなり調子が良かったのだが、夜になったら痛みが激化。晩飯はまともに喰らえないこと必至。ダイエットによいカモ。