月: 2003年5月

5月7日

 東京に行く用事があったので、松本時代、一緒に仕事をしてその後甲府に行き、この5月から東京で仕事をすることになった友人に電話を入れた。仕事の前に昼メシでも食おうと、東京駅の新幹線の改札口で待ち合わせをすることに。松本時代は晩飯を喰らったり、ビリヤードにいったりと散々遊んだ友人である。

 本当なら、異動前に甲府に行く考えだったのだが、ロードスターが動かない状態ではそれもかなわなかった。名古屋から見れば、甲府より新幹線で行ける東京の方が近い。今後もたびたび会うことになるだろう。

 名古屋では分厚い雲がたれ込める悪天候だったのだが、東京は晴天であった。それぞれ別の改札口に向かってしまい、危うくすれ違うところだったが、携帯があるから便利な時代である。久しぶりに会ったのでさまざまな話をする。アンマンで迷惑をかけた某氏と知り合いなのだそう。ものすごくいい人なんだって。

 1時間ばかり暇をつぶして、霞ヶ関の某所に行く。6階にある某所へ行ったところ、異常な蒸し暑さ。仕事は汗をだらだら流し、机上に置いた書類が汗にまみれるぐらいであった。建物に熱気がこもってしまっていた。

 さんざん汗をかいて要件が終わり、「どうもこんな暑い場所ですみませんでした」と相手が説明するには、「上の階が環境省だから、あまりクーラーを効かすことができないんですよ」とのこと。さすが、二酸化炭素削減の旗振りをしているだけあって、自ら手本を示す、ということなのであろう。妙に納得行く説明であった。

 4時10分ごろ表に出て、4時26分のひかりに飛び乗った。6時半には仕事場に到着し、会議へ突入。3日間のエンジン製作の苦行のダメージが残っていることもあって、さすがに体にこたえた。

5月6日

 朝7時に富山を出発。昨日まで白い人たちがいた場所近くに向かう。プライベートな用事と仕事をドッキングさせてしまう僕の得意技である。本当なら昨日は作業を早めに切り上げて帰宅しなければならなかったのだが、帰り道に仕事を作ってしまえば、帰る手間と仕事へ行く手間が省けるという寸法だ。これで会社に仕事の往復分の交通費を請求してしまう、という話はやばいのでここでは言うまい。

 国道41号に抜けるまでの新しいルートを発見。何回か信号に引っかかる場所を通らなくて済むようになり、10分は時間が短縮できるようになった。また、富山が近くなったぜ。

 高山と郡上八幡を結ぶせせらぎ街道という道をひた走る。街道の名の通り、川の横を走るとても気持ちの良い道で、ジムニーで走っているのがとても残念であった。標高7、800メートルぐらいでまだ午前9時ぐらいだったから風が冷たく、肌寒いほど。1枚多めに着こんで、ヒーターを付けながら、ひんやりとした風と斜めから照りつけるお日様の暖かさを感じながら走るのが、ロードスターでもっとも気に入っているシチュエーションである。夏の午前5時ぐらいも気持ちが良いが、8時ぐらいになった途端に空気が重苦しく暑くなってきて、不快だからやはりこの時期の午前中がよろしい。

 なぜか、とあるワサビ田に行った。長靴を履いて、けもの道を歩き、岩を伝って川を渡り、400坪ほどの広さのワサビ田に至る。脱サラした人がやっている場所で、話を聞いているといかに自然を愛しているかが伝わってくる。営業成績を競う生活から、ガマガエルやアオダイショウ、イノシシ、猿、カモシカ、イワナとおつきあいする生活に飛び込んだのである。なかなかできることじゃないね。

 山菜のレクチャーを受けた。周りの斜面を歩いて、トウキチロウと岐阜では呼ばれているモミジガサという山菜をぷちぷちと採って回る。木下にたくさん生えているから木下藤吉郎。豊臣秀吉の若いときの名前をもじったしゃれたネーミングである。このほか、山ウド、フキなども採って全部もらった。

 恐縮なことに栽培していたワサビも、もらってしまった。配っちゃったら商売にならないのに。

5月5日

 早朝に家を出て渋滞を避けようと考えていた。が、コンロッドを削っていたらいつの間にか午前1時を回り、ガレージを片づけて親父の車が入るようにしたら午前3時を回っていた。

 ゴールデンウイーク中であり、3連休の初日であるのだから、各地の道路は込むことは分かり切っていることであり、最初は午前5時代に起きようと思っていたのだが、さすがに睡眠は4時間は必要であるから、午前8時に起きることにした。

 午前8時に起きられたのは奇跡なのだが、出発して東名・名古屋インターに向かったら30kmぐららいの渋滞であった。さすがにそんなに込んでいる道に行く気にもなれず、下道を駆使しして、一宮から東海北陸自動車道に乗る。

 んが、渋滞17kmにはまった。歩く方が早い渋滞。さすがにいやになって、1時間はまった後、美濃インターを降りた。国道156号は込んでいるにきまっているので、地図もなくあてもなく別のルートを走り出す。

 午後1時ぐらいに富山にたどり着こうと考えていたのだが、渋滞にはまった時点であきらめた。しかも、迂回路に選んだ道がある峠で通行止めになっており、引き返さざるを得なくなって2時間時間をロスしてしまった。

 結局到着したのは午後3時40分。ロードスターであれば4時間弱で到着するのだが、やはり連休中、着いた

 

 と5月4日の夜にここまで書いて眠くなって寝てしまった。エンジン作った後、そみかいに突入する日々だから、だるくなった。

 この3日、なにも考えずにエンジンを組んで、夜はビールを飲んで過ぎた。とってもよい休日の過ごし方である。3日間で積み込みまでやってしまおうという考えだったが、来るのに手間取って積み込みまではできなかった。

 来週あたり、時間があれば電車で来ることにしよう。動くかな新しいエンジン。

5月2日

 やはり左足中指が痛いのでジムニーで出勤。掲示板では「通風では」という指摘があったが、いくらなんでも通風になる歳じゃない、とはいえ、普段の乱れた生活を考えると全否定もできず、もんもんと過ごした1日であった。たぶん、3日に大量のビールを飲むことになるから、それで症状が悪化したら、プリン体レスな食事に努めることにしよう。

 富山のある方から物を買ってほしい旨の依頼があったので、仕事をさぼって名古屋駅の東急ハンズ行く。ここってホームセンターよりもちょっと良い品をそろえました、という趣旨の店なので、普通に売っていないものが買えて重宝するときもある。しかし、専門店に比べれば品揃え面で甘いのは否めず、中途半端なところもある。頼まれた品はなかった。

 仕方がないから、夕方、名古屋港のスーパーオートバックスに行った。もちろん、上司やそのほかの人は当然、仕事に出ていると思うように装ったことはいうまでもない。

 ターボやら足回りやら、普通の車用品店では置いていないものがあり、しかも取り付けてくれるから便利ではあるのだが、所詮エンジン内部には手出しをしない部品ばかりである。街のカー用品店でハイコンプピストンやら、オーダーコンロッドやらを頼めるようになれば、日本でも車文化が成熟したと言えるのだろうけれど、もちろんそんなことはなく、安易なパーツばかりが並ぶ。

 だだっ広い店内をくまなく探しても依頼された品がないから、店員に聞いたところ「在庫はまったくなく、取り寄せになる」との説明だったのであきらめた。

 早めに帰宅。昨日と同じくパスタを作って喰らい、作業に入る。明日から3日間富山に行き、エンジンを組み立てるのでその準備である。

 さて、どこまでできるものやら。

5月1日

 なぜか左足の中指が痛い。左足を引きずりながらゆっくり歩くことしかできず、仕方がないからジムニーで出勤する。通常の半分の約30分しか、かからない。

 原因不明の痛みに首を傾げるしかない。本格的に痛いから、ゆっくり歩くしかない。明日もジムニーで出勤することになるかもしれない。

 早めに仕事を切り上げて、午後8時に帰宅。晩飯がなかったのでペペロンチーノを作り、午後9時から部品がそろったヘッドの組み立てをする。バルブのコッターにグリスを付けて、ピンセットで取り付ける作業がなかなかうまく行かない。不器用だから。16個のバルブを組み付けるのに、3時間近くかかった。バルブシールの取り付けやら、バルブ回りの取り付けやら、洗浄やらでけっこう時間がかかってしまう。とりあえず、インナーシムの厚さを測定しておき、272度と288度のカムシャフトを仮組みして置いた。気が付いたら午前零時半であった。

 シムの厚さは0.4mmもの差があった。タペット調整が大変そうな予感。