作業疲れを癒そうと、1週間ぶりのビール、いやアルコールを胃に流し込んだ。特段、なんの感慨もない。断酒記録は1週間で止まった。いや、止めた。別に体調が悪いわけでもなし、アルコールを飲んではいけない理由なんて何もなかった。5時間ぐらい作業したし、久しぶりに飲んだらおいしいだろうと、ビールを開けて飲んだのである。この1週間、飲まなくても何の支障もなかったから、アル中ではなかったことは証明されたと言って良いだろう。
昨日は3つの荷物が届いた。一つはオークションで落札した4連スロットル。もう一つは貸していたバルブスプリングコンプレッサー。あとは、加工に出していたシリンダーヘッドである。玄関が荷物でいっぱいになってしまった。
ヘッドが届いてしまったからには、寝る時間を削っての作業をするしかないだろう、と今日は仕事も早々に切り上げて、上司そのほか、同じ部署の人間がまだまだ仕事に打ち込んでいる隙をついて、仕事場を抜け出した。午後8時前に帰宅。晩飯をかき込んで作業着に着替え、親父のガレージで作業を始めた。
燃焼室の加工である。今回、直径78mmのノーマルピストンから、81mmのものに変える。これで1597ccから1722ccへと排気量が上がることになる。3mm分拡大されたシリンダーブロックに合わせて、ヘッド側も広げてやるのだ。別に広げなくてもエンジンは動くし、広げれば必然的に圧縮比が下がるから、最近ではあまりやられていない加工らしいのだが、ある方のアドバイスがあったからきちっと加工する。広げないと、スキッシュ効果が出てしまい、高い圧縮比になるとノッキングの原因になる、とのことであった。
使い古しのガスケットをあてがって、がりがりと拡大していく。ガスケットのおかげで削りすぎることも、面研したてのヘッド下面を傷つけることもないから、楽ちんである。また、シートカットによってできた吸気ポートのちょっとした段付きを落とす。
1mm面研しても、燃焼室とスキッシュに1mmほどの段差があった。気に入らないので削ってまっすぐにすることに。スキッシュの幅がかなり狭くなった。良いのだろうか…。
せっかくカットしたバルブシートに何度かフラップホイールを接触させてしまった。バルブフェース研磨もしておきながら、すりあわせをする羽目になるかもしれない。
燃焼室を2つまで磨いたところでさすがに疲れて嫌になった。時計を見たら午前1時すぎである。さすがに、苦笑した。