富山のミニサーキットで今シーズンの走り初めをする予定だったのだが、あいにくの天気で中止。まだまだ、飛騨の峠は凍っている。もし、この時期夏タイヤで富山に行くのなら、北陸道経由で行かねばならないだろう。米原を通って日本海に出るまででも遠いのに、それからさらに福井、石川と通ってようやく富山県に入るのだから、異常に遠くなってしまう。
仕方がないので仕事を片づけるために出社する。ちょいと寄り道をして用事をすまし、あまり通らない道経由で仕事場に向かおうと走り出すと、携帯電話を家に置いてきたことに気づいた。あらら、もう一度戻らねば…、しまった、と思ったそのとき、道路脇に警官が立っているのに気づいた。警察のワンボックスのわきに車が止まっており、窓から警官がなにやら話している。
速度取り締まりだ! 携帯を忘れ、しまったと思うと同時にアクセルをゆるめていたので、引っかからずにすんだ。もし、携帯電話を忘れていなかったら、2寸管の音を堪能するために2速8000回転まで引っ張っていただろうから、30キロオーバーぐらいでつかまっていたに違いない。世の中、何が幸いするか分からないものだ。
なかなか仕事がはかどらずにうだうだと過ごしていたら、いつしか遅い時間に。帰ってきたら、日付が変わっていた。