月: 2001年12月

12月8日

 自爆して超酔っぱらったのに、さらに昨日も飲みに行っちゃった。なぜか、松本市の3役の1人と話し合い、出入りしている福祉系民間団体が引っ越しで困っている話をして、アイデアを提供。実現すると良いな。

 その飲み会は9時前にお開きになってしまったので、ほろ酔い気分にはなったものの、どこか物足りなく、歩いて仕事場に戻ったら、哀れな後輩がほか弁を食べているのが目に入った。

 「飲みに行くぞ」。有無は言わせない。ちょっとだけ酔っているから、何をするのか分からないのだ。もし、少しでも嫌そうな顔をしたら「つべこべ言うな」と、暴れ出す雰囲気が、怪しい目つきから醸し出ていたと思われる。素直に了解する後輩。

 いつものショットバーに行き、ハイネケン。すでに、暖機運転が終わって、高回転向きのバルタイになっていたらしい。一方的にしゃべりまくっていた気がする。

 実は今日も名古屋で飲み会だったりして。テレビ棟東側あたりで、結婚式の2次会。「義理は欠かせないからねえ」とかすかに痛い頭の中で自己弁解しつつも、実は楽しみだったりする。

 アル中かしら。

12月6日

 昨日も作業して家に帰ったのが午前4時。缶ビール3本飲んで、5時ぐらいに寝て、10時に起きようと思っていたら、無理だった。ただれた生活。

 今も、1日の鍋パーティーの残骸である2リットルのビール缶を開けて飲んでいるところ。なんだか、全部飲んじゃうかも。今にも倒れそう。

12月5日

1日に我が家で開いた鍋パーティー。みんなで飲めやと買った3リットルサイズのワイン「CARLO ROSSI」は、やはり1リットルぐらい余った。そのまま、僕に寄贈されたので、この3日間はワイン漬け。

昨日は仕事場で作業(仕事じゃない)をし、寝る前にワインを飲んだら、ちょっと酸味がかった味がした。やはり古くなるんだろうかと、結局、ちょっと無理して飲みきってしまった。

今日は10時にある場所に行かねばならなかった。やっと起きたら10時。あわてて10時15分にその場所に行く。なぜか田中康夫が阪神大震災のことを話していた。

話自体はまともで、もっともなことばかり。終わった後にちょっとだけ話をした。

近寄るのさえ、嫌なのに。

12月4日

 ぱちん、が嫌いなのである。

 この季節特有の静電気。昔は気にしていなかったのだが、いつからか、この衝撃が嫌いになった。それほど痛いわけではないのだが、気になりだしたら、いやらしい電気的な衝撃におびえるようになってしまった。

 一度、嫌になり出すと、とことん嫌になるもので、松本に来たぐらいから、外を移動するときは車のキーを手に持つことが多くなった。

 車を降りるときの静電気が一番強い。雨の日以外はほぼ、100発100中でドアを持つときに衝撃が手を走る。そこで、エンジンを切って抜いたキーをそのまま手に持ち、キーでドアを固定する車体側の金具を、かちん、とたたいてやると放電する。強烈なときは、かなり大きな静電気が飛ぶ。夜だときれい。ロードスターの皮シートに座っているときは、ほとんど発生しないから、ジムニーのシートは静電気が発生しやすいのかも知れない。

 最近は、嫌さ加減が最大になり、車を降りた直後はキーを持ったまま歩き、仕事場やコンビニ入り口のドアの取っ手に、かちん、と触れてから手で握るようになってしまった。ここまで来ると、病的ないやがり方かも知れぬ。

 ある日、お店のレジで店員からおつりをもらったとき、ぱちん、と衝撃が走って「ハッ」と顔を見合わせたら、きれいなおねいさんだった。残念ながら、電撃的な恋に落ちることはなかったのだが、ちょっと得した気分。

 気分的な問題だね。

12月3日

ジョージハリソンが死んじゃった。実はビートルズファン。ビートルズのファンだなんて、ありきたりで、こんな場所で表明するのは興ざめ。気後れするのだが、募る思いは隠せない。

このサイトを書いているパソコンには、学生時代にアルバムのジャケットをスキャナーで取り込んで自作した壁紙が張ってある。高校時代に坂崎幸之助の深夜FM番組でよく流れて気に入り、名古屋大須の電気街で1枚800円ぐらいのばった物のCDを買い込んで、熱中したのが懐かしい。

実は、4人の中でも「一番目立たない」とされるこの人が好きだったのである。レノン・マッカートニーのまぶしすぎるコンビを前には、少しぐらい優秀でもまったく注目されない。道化者で最後にメンバーになったリンゴスターにさえ、知名度で負けている、お茶目な人なのである。デビュー以前の曲を集めたアンソロジーというアルバムで、妙に下手なギターソロはきっと、彼の演奏に違いない。「ギターうまくなれよ」とメンバーにいわれて殴り合いになったという話もあるらしいのだが、やっぱりビートルズ。後期になると、才能が開花するのである。シングルのA面を獲得するほどの名曲揃いとなる。

基本的に目立ちたくない性格なのかもしれない。2枚目のアルバム「With the Beatles」には、初めて彼が作ったという「Don’t Bother Me」という曲が収められている。意訳すると「僕のことはほっといて」。ある人から「お前も曲を作れ作れ」と催促されて作ったという説があるらしいけれど、それに答えて「うるさいな」という曲を作るところが、彼らしい皮肉かも。最強コンビのおかげで有名になってしまって、彼自身とまどって、遠慮していたのかも。いや、すねていたのか。彼のニヒルで投げやりな感じの歌い方や、皮肉たっぷりで嘲笑的な歌詞が、僕の心をとらえているのかも知れない。「Something」「Here Comes The Sun」といった美しい曲も作っています。

ビートルズ解散後、盗作で訴えられて、しかも負けちゃった話を聞いても、やはり好きなのである。ほとんど神格化された最強コンビと違って、人間臭さを感じるから。ビートルズ以外の活動もたくさんして、たくさん失敗した人なのである。

死の直前に、盗作疑惑のかかった「My Sweet Lord」がカーラジオから流れていた。今度こそ危ない、という話を聞いていたのだが、これほど早いとは。

ビートルズ時代にインド哲学に傾倒していた彼は、死亡発表前に自らを火葬させ、遺灰はガンジス川に流すのだそう。幕の引き方まで格好いい。

12月2日

 早い時間に撃沈したはずなのに、朝10時ぐらいまで、虐殺されたかのごとく、うんともすんとも言わない人間が部屋に転がっていた。みんなでのろのろと起き出して、食器を片付ける。鍋は片付けが楽でよろしい。

 なぜかあったポップコーンの素を炒ってはじけさせる。缶コーヒーを買ってきてもらい、それが朝食。

 廃人状態からなかなか立ち直れない人のNB2を貸してもらえることになった。我がロードスターを不動車にしてから、2週間。そろそろ禁断症状が出てきたので、好意に甘えて3台でドライブに行くことにした。廃人は捨ておく。

 シートに座った感じは、やはり同じロードスター。クラッチを踏んで、セルを回すと、ロータリーエンジンのような起動音。BPはかかりが悪い?

 ギア比が違うのに少しとまどったものの、剛性の違いが感動的。ビルシュタインの足回りは乗り心地がよい。開幌状態でいつもの山道へ行き、いきなりの7500回転。フラットトルクでモーターのように回転が上がっていく。我がB6では、7000回転を超えると、怪しげな音と振動が発生するのだが、排気音も静かで、心地よいノイズである。ヘアピンカーブで、ブレーキを踏むと、踏みごたえがあまりないのに、がん、と利く。軽く踏んでいるのに、我がロードスターなら、フルブレーキぐらいの領域の減速だった。もう少し、ダイレクトな方が好きかな。

 6速ミッションはいつもの山道にぴったり合って、なかなかリズム良く走ることができる。ノーマルタイヤはリアが滑る感じが、よく分かって、あまり緊張しない。ちょっと飛ばすと、ぎゃあぎゃあうるさいぎゅーんとは大違い。

 ああ、楽しいと調子に乗って走っていたら、やはりブレーキには負担が掛かっていたみたい。車を降りると、カチカチという音とともにブレーキが焼けたにおいがした(持ち主の某氏ごめんなさい!)。

 美ヶ原に向かって登る。標高1900mの武石峠の先で、路面が氷結していた。ロードスターだと、スタッドレスタイヤを履いていてもつらい路面。仕方なく引き返した。気温は氷点下だったらしい。

 仲間と別れて、夕方からエンジン製作。バルブリセスを仕上げて、クランクに連結し、オイルポンプ、ウオーターポンプ、リアのオイルシールまで組んだ。オイルパンのパッキンを取る作業に時間を取られる。オイルパンが付いたら、完成も近い。

 気が付いたら、ポップコーン以来、メシを喰らうのを忘れていたのであった。宴の後に残ったバランスアップとポテトチップス、ビールにワインで空腹を紛らわす。

12月1日

 仲間5人で鍋パーティー。堀金村の物産センターで買っておいた「じこうぼう」というキノコの加工品と農家で栽培された「ヒラタケ」、スーパーで買ったマイタケ、シメジといったキノコ。豚肉、白菜とともに、煮込んでやった。さすがに、旬のキノコを煮込んだ鍋にはかなわないけれど、なかなかの味でした。

 午後11時前ぐらい、僕を含む4人が同時にダウン。2時間ほど寝て回復し、現在3人のいびきや寝言を聞きながら、現在、3リットルサイズのワイン「CARLO ROSSI」を飲みながら、デルソル乗りの人と2人で飲んでいるところ。

 いいね、仲間は。