月: 2001年12月

12月31日

 世間では大晦日らしいのだが、問答無用で出勤である。ここ4年間、仕事場もしくは、仕事中に年越ししている気がする。ただれた生活だ。

 こんな日にやる仕事など全然ないわけで、午前中は洗濯をしながら、ゆっくり風呂に入っていた。午後は、引き続きロードスターの慣らし。暗くなってからの走行も合わせると今日は130キロぐらい走ったかな。

 仕事場にいようが暇なものは暇なので、WEBをがしがし書いていた。できあがったので、アップしたところ、異変に気付く。どうやら、前回のページを上書き&上書きアップしてしまったらしい。ハードディスク内を探すものの、どこにも見あたらない。

 これは、困った。1ページ書くだけでかなりのエネルギーがいるのに、同じ物なんて書く気がしない。高岡の某氏に速攻で電話。キャッシュファイルが残っていないかを調べてもらった。

 どうやら、キャッシュは残っていない。別ルート。帰省中の諏訪の某氏と東京の某氏に電話する。大晦日なのに迷惑な話だ。2人とも探してくれる、とのこと。大いに期待して待っていたら、ほとんど同時にメールで送られてきた。

 やっぱり持つべきものは仲間だね。お礼に諏訪の某氏にはショットバーのお酒を、東京の某氏にはシリンダーヘッドをあげよう(今のエンジンにトラブルがなければね)。

 

 いろんなページを巡回していたら、この1年を振り返る書き込みが多かったからちと書き足して振り返っておこう。

 一言で言うと、エンジンをいじっていた1年だった。1月に中古のエンジンを購入し、ばらして、ついにヘッドだけ載ったのが6月。その後、12月にはフルオーバーホールをして積み替えが成功した。最初、まったくエンジン内部のことを知らなくて、ぶっつけ本番、とりあえずばらしてみたら、何とかなった。やはり、ばらしてみることから始まるらしい。あとは、いつでもアドバイスを受けられる温かい人たちがいると、素晴らしい。この1年でプロだけで4人ぐらいから聞けるようになった。

 素人のエンジンチューンには「気合」が必要だ。その「気合」を保つために、このページを作ったら、いままでなかった仲間ができた。想像していた以上の副産物。この輪のおかげで、充実した日々が始まった。

 来年は、この輪を大切にしつつ広げて行けたらいいな、と思う。

 お世話になった方々、ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします。

12月30日

 遅ればせながら、フレッツISDNを導入した。これまで、テレホーダイでつないでいた。昼には家にいないし、インターネットを使うのはちょうど帰宅するころの午後11時以降だったので、なんの不都合もなかった。ADSLなんて、必要と思ったことすらない。ADSLやケーブル、光といった通称「ブロードバンド」を使っている人たちはいったい、どんなコンテンツで楽しんでいるんでしょう。何か面白いことがあったらすぐに導入するんだけれど。

 ISDN+テレホーダイで十分満足していたのだが、最近、夜にメールを書きながらそのままこたつで寝てしまうこともしばしば。気が付くと、朝8時をすぎて無意味に課金されていることが多くなった。1時間課金されると200円。これくらいならいいや、と面倒くさいし、フレッツの導入は見送っていた。

 ところが、この前は失敗してつないだまま1日放置しちゃった。数千円が無駄になった計算。これはまずいな、と思っていたところ、しつこいNTTからフレッツ勧誘のダイレクトメールが届いていた。初めて、1カ月2800円であることを知る。ISDNテレホーダイは2400円である。次の瞬間、WEB上から申し込みをしていた。

 数日後、NTTから電話があった。テレホーダイを解除するかどうかの確認。もちろん解除する。開通は28日午後だという。

 28日昼、仕事中に家に寄ったら、留守電に工事をした旨が録音されていた。さっそく、ダイヤルアップルーターの設定を変更。つながったな、とメールチェックしていたら、速達が届いた。「設定マニュアル」である。無用の長物。

 せっかく送ってもらったのに意味がないな、速達料金使わせて申し訳ないな、と思ったいたら、あることに気が付いた。サービス変更料金は2000円。速達は自分のお金で届いていたのである。

 サポートなんていらないから、まけてほしい。

12月29日

慣らし運転のついでに、はかりを借りたり、たくさんお世話になった富山の車屋さんに行くことにした。

昼間なら安房トンネル経由で行っても大丈夫だろうと、山道を登っていった。快晴で、常念岳を始め、北アルプスのパノラマが間近に迫ってくっきり見える。道路に設置された温度計の表示は「−9℃」。路面は圧雪状態である。白い路面ならばのろのろ走っていれば、ロードスターでも何とかなる。

安房トンネルを抜けても圧雪状態。神岡へ抜ける国道は急坂である。下りるのは簡単なのだが、帰りに登ることができるかは不明。夜になるだろうし、帰りは高速を使うことに決めた。

上宝あたりからは、日向では路面も濡れているだけになり、快調に走ることができる。国道41号に合流。走っていたら、路面が乾いてきた。晴れていることだし、これは開幌状態にするしかあるまいと、屋根を開けた。富山の平野に抜けると、こちらも素晴らしい快晴。松本とはまた違った北アルプスがとても美しい。

富山の車屋さんでは異次元の速さを見せるVスペがどんがらになっていた。冬眠の間にスポット増し5000個所だって。どんな車になるのか、想像もつかない。間違っても「僕もやってください」なんて言えない。

夜は高岡の某氏とメシを食うことに。山道で乗ってもらったら、新エンジンはかなり速いことが分かる。

帰りは高速。安房トンネルルートなら、下道で130キロ。高速だと、一度北上してから上越に至り、南下することになるので、240キロぐらいになる。時間もあまり変わらない。冬だから仕方がないけれど。

26日に走り始めて、この日で1100キロ走った。もう良いだろう、と高速で高回転まで回す。8000回転も試す。少し速過ぎて怖い。

自分で組んだエンジンが8000回転まで回ったのに、現実感があまりない。

12月28日

 意味もなく、ロードスターを走らせた。もちろん、仕事をさぼってである。松本は昨日の夜と今日の午後、再び雪が降った。おかしい。いつから雪国になったのだ。

 当然、山に向かえば路面は圧雪。ジムニーで失敗したばかりなので、遊ぼうという気が起こらない。広い駐車場で思う存分遊びたいな。

 最初は乗りにくい車を作っちゃったと、少し後悔したけれど、すでに慣れちゃった。初心者が乗ったらたぶん運転できないけれど。慣らしが進んだためか、走行中にクラッチを切っただけでエンストするという現象は収まりつつある。アクセルワークも慣れた。雪道でも普通に走れる。

 車はどうやら無事に走っているから、早くページを更新しないと。

12月27日

 久しぶりに乗るのだから、やはり開幌状態にしなければならんだろう、とディーラーを出てから屋根を取っ払った。木曽路に入るとやはり凍てついた世界。日が沈むと同時に、凍えてきた。がんばってオープンのまま走り抜こうと思ったのだが、冷たい空気が髪の毛を貫通して、頭皮が痛くなってきたので、閉じることにした。

 コンビニの駐車場でアイドリングと点火時期の調整。オイルをレベルゲージ一杯に入れて、再び出発。発作的に愛知の実家に向かうことにしたのだ。この季節、信州を走り回るのだったら、やはり冬タイヤにせねばならない。スタッドレスは実家に置いてあるのだ。

 気温はマイナス。対向車のヘッドライトが路面に反射する。凍結防止剤がまいてあるから、凍っているわけがないのだが、ぎゅーんだと心許ない。ハンドルに全神経を集中して木曽路を走り抜いた。

 中津川に出れば、路面の心配はいらないので、少しアクセルを踏み込む。最初は3000回転の自己規制をしたので、ストレスがたまる。高速で多治見へ。

 実家の両親はどうやら出掛けているらしい。兄貴とメシに食いに行くことにした。家の駐車場は縦列駐車のように止めないと行けない。クラッチを切るとエンストするセッティングだし、重ステだし、ぎゅーんはスリップサインが出ているし、吹け上がりは見違えるほど軽いしで、大変苦労する。

 兄貴とメシ屋へ。目当ての場所が定休日。焼き肉屋で牛肉を喰らった。駐車場から国道に出るのでさえ、エンストしていたら、笑われた。もうちょっと、工夫しないと乗りにくい。

 松本に戻ってきて少し走ったら、走行距離が500kmになった。ディーラーも今日で年末休業に入ってしまうし、オイル交換に行って来よう。

12月25日

 宗教にまつわる日本人の感覚について、学校の先輩に同じような話をしたら、面白い話がメールで届いた。この人、三重のカトリック系の学校の先生である。以下引用。

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 某カトリック系私学に勤めているI氏は、本業が神主。 傍目からは、明らかに矛盾しているように見える。彼の息子が思春期を迎えたとき、 父親のその生き様に疑問を抱いたのは当然だった。

 「親父よ、その極端な2足のわらじに疑問や矛盾を感じないのか」と。

 父親はその時、軽くこう答えたそうな。

 「そんなもん、神さんみたい何でも一緒やわさ。」

 なにしろ8,000,000いるんですから、神さん。 8,000,001になったって、それは誤差の範囲。

 ちなみにこの神主氏、 毎年、神社でつく鏡餅を上司である神父の住む修道院に届けるそうで、神父は神父で喜んで食ってるそうです。

 上出の某カトリック校には、 本業真宗僧侶という人もいます。

 カオスの時代なのです。

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 以上。馬鹿馬鹿しくていいね。休みだったので一日中作業していた。久しぶりに排気音聞いたぜ。

12月24日

 世間がお祭り気分で華やいでいるときに出勤。どうせ休んでいてもなんの予定も入らないから、仕事をしていた方が気が紛れる、とも言える。ハードに車をいじった若者の、悲しい末路を暗示している気がする。

 クリスマスで騒いで、大晦日に除夜の鐘を付いた直後に、初詣に行く。何の矛盾も考えずに、ただお祭り騒ぎしている国民性が最近まで嫌いだった。だから、今日みたいな日に、街中で幸せそうに手をつないで歩いているカップルを見かけたりすると、わぁ、と叫んで走って間に割って入り、突然の蛮声にひるんだ2人の間で「馬鹿馬鹿しいからやめろ!」と奇声を上げ、どんどんと地団駄を踏んでやりたい気分になったものである。いや、これはただのひがみか。

 無宗教ならかまわないのだが、これだけの短期間に3つもまたいで騒いでいるのは閉口していた。ま、世間が騒いでいるときに、うつむき加減に、無邪気だねえ、と両手を挙げながらニヒルにつぶやいている人間はいやな奴だけれど。

 最近、ふとしたことから、これが日本人の感覚なんだな、と思うようになった。昔の人は北アルプスだとか、御嶽山だとか、ぶっとい大木だとか、巨大な岩だとかを「神」としてあがめていたんだな、と。自然全体が神でたくさんの神がいることが普通だったのだから、仏様がきてもキリスト様が来ても神の一つに組み込んじゃったのね。そう思ったら、さまざまな宗教の節目に騒いでいるにも悪くはないかな、と思い始めた。ホントに、つい最近。

 しかし、クリスマスだけは、騒いでいるのが許せないのである。なぜならば、ただひがんでいるからである。こんなことを言っておいて、来年あたり、無邪気に騒いでいたりして。

 ハードに車いじりしている限り、無理か。

12月23日

impressのPC Watchで今年の10大ニュースアンケートをやっていたので、答えてみた。ここ3年以上はほぼ毎日見てお世話になっているし、たまにはアンケートぐらい答えてやろうと思ったから。ここを見ているとパソコン雑誌を買う必要性がなくなります。買っているけれど。

アンケートはPC Watchが挙げたニュースの一覧の中から、これと思ったニュース5つまでにチェックする、というもの。ところが、これと言ったニュースがない。

苦悩してようやく挙げたのは、(1)「Sircam、Nimda、CodeRedなどウイルス蔓延」(2)「Microsoft、米司法省と和解」(3)「RDRAM普及せず、DDR
SDRAMが次世代の主流に」(4)「HPとCompaq、合併を発表」(5)「Yahoo! BBの登場を機にADSLが低価格化。ブロードバンドの普及進む」の順番。(1)は、ウイルスのまん延が実際に社会にダメージを与えうる、ということを実感させた、という意味で。僕の給料をドブに捨てている会社も致命的な影響を受けかけた。これは、文句なしの1番だと思う。

(2)(3)(4)は「これまでとはちょっと違うぞ」で、まとめてもいいかも知れない。ITバブルがはじけるなど、IT産業の成長が止まったり、力関係が変わったことを受けた動き。(2)の和解も、バブルがはじけ、アメリカの経済成長が止まったことを受けているし、(3)はIntelの主導権が失われ得つつあることを示しているし、(4)はもろに不況のせいの気がする。

(5)はブロードバンドが普及したから、というより、まだITに幻想を持ってえげつなく儲けようとしている人がいるんだなあ、と思ったから。幻想というときつく聞こえるけれど、本質を見分けないまま、成長神話を盲信している人が未だにいる気がする。少なくとも、現段階では、ブロードバンドは本質じゃない気がする。

でも、ニュースを見るとIT不況だということがよく分かる。ここ何年かは「Windows95発売で家庭にパソコンが普及」「携帯電話が普及」「インターネット接続が一般的に」「iモードが普及」とか、物が売れるニュースばかりだったのに。

でもITはまだ物(または情報)を大量に売り出す余地がある雰囲気がある気がする。

その「何か」が分かれば億万長者なのに。

12月22日

 雪の中、諏訪から来た某氏の目当てはいつものショットバーで飲むことであった。朝から飯を喰らっていないことに気が付いたので、とりあえず何か食べに行こうと松本の街中をうろうろ歩き、適当なお店を探して歩くものの、どこも満員の状態。さすが忘年会シーズンだ。

 地元のものを食べさせてくれる店に行ったら、カウンター席が空いていた。この店に来たら、食わねばならぬものは猪鍋である。猪は松本から一番近い山の美ヶ原産である。店にはマスターが狩ってきたときの写真や道具が飾ってある。新鮮なのだ。

 その猪鍋やら鹿刺やらを頼みビールを飲む。猪鍋は一押しの食い物。気に入ってもらったようで何よりだった。猪鍋は僕のおごりで食べてもらい、いつものショットバーへ。もちろん体で払ってもらう。

 極寒の部屋に泊まってもらい、昼前から強制労働に従事させる。車をいじる人の助力のおかげで作業がはかどり、エンジンが車に載った。年内には火が入るかな。

12月21日

松本にしてはちょっと早めの雪が降った。この時期、降水があれば必ず雪にはなるのだが、降水自体が少ない松本。朝方に降っていても午後から晴れて、積雪の半分ぐらいが消えるのがこの時期のはず。

どういうわけか、今日は15センチぐらい積もった。明日、エンジンを積もうと思ったのにこの有様。雪かきやらないと、作業ができないんですけれど…。車の下に潜る作業は雪が解けないうちにやった方がいいかも。

諏訪の某氏はこの雪の中、遊びに来るという。ジムニーだったら楽勝で移動できるけれど、ロードスターだとねえ。感心します。

4年前に100年ぶりと言われる大雪が降った。100センチぐらいの積雪があったらしい。ところが、同じ規模の大雪が去年にも降っている。このときは松本で一晩64センチ積もった。このときはなぜか、ロードスターで名古屋にいて、遭難しそうになりながら8時間かけて帰ってきた。

どうやら、松本でも少々の雪が降ることを覚悟しなくてはいけないらしい。気候が変わりつつあるのかも知れない。