月: 2001年7月

7月7日

 昨日までの気が狂うような暑さ(松本でも35度ぐらいまで上がった)と打ってかわり、今日は朝から空気がさわやか。こんな日にまじめに仕事をしていたら、バチが当たるってもんだ。ロードスターで出勤である。

 昼過ぎまでにちょこちょこっと仕事を終わらせ、ロードスターに乗って、美ヶ原林道を駆け上る。日差しが強いので、オープンはつらい。リアスクリーンを開けるだけにとどめて置いた。

 片道30キロほどで、標高2000メートルに到達する。曲がりくねった急坂を、1速までたたき込みながら走ったら、水温が99度、油温が120度ぐらいまで上がった。対策しないまま真夏のサーキットに行ったら、3、4周で音を上げてしまうかもしれない。

 2000メートルの高原は、さわやかな風なのだが、やはり日差しがとても強い。気温は20度ちょっとだと思われるものの、じりじりと照りつける日光で、体感温度はそれほど低くはなかった。

 それでも、気持ちいい空気。しばらく駐車場に車を止めて、冷たい缶コーヒーを飲みながら、ちょこちょこっと仕事をした。給料泥棒。

7月6日

 昨日は友達と酒を飲んで午前様。今日は職場の人たちと麻雀で午前様。ただれた生活だ。

 麻雀なんて次、いつやるのかしら。たまになら、いい遊び。麻雀をやりながら、札束片手に気合の入っている常連とみられる人たちを見て、背筋が寒くなった。ちょっと力が入りすぎだぜ。

7月4日

 なぜか東京に出張。6時50分の特急あずさに乗って、旅立ちました。

 霞ヶ関のビル群の、とある建物の6階と別な建物の20階に行った。偉そうにしている人たちばかり。窓外に見える景色と同じように高みに立って、あれこれ指図しているんだろう。キャリア組の試験に受かったからと言って、国民から選ばれてもいない人たちが大きな権力を振るっているのは、とっても疑問。4人合わせて100万人以上の市民を代表している人が訪ねていっているのに、立ち話であしらっていた。ナニサマですか?

 昼食は日比谷公園の松本楼でカレー味のオムライスを食べた。見事なお上りさん。今日は、湿気が高くてくそ暑い中をうろうろと歩き回った。

 暑いのは名古屋で慣れているけれど、ここ3年の松本生活に、見事に順応してしまっていた。昼の気温は高いが湿気が少ない松本に慣れていたので、気温が高く、かつ湿気の高い東京の空気にはちょっと参った。街を歩いていると、「都会臭」のようなものが、やけに鼻につく。都会の空気には適応できない体になっているのかもしれない。

 人も多すぎます。あまり住みたいと思わない。関東方面に、転勤にならなければいいけれど。

 田舎者の戯れ言。

7月3日

 生え放題になっていた髪の毛を処理したら、あらゆる場所で違和感を訴える声が噴出している。はて。

 基本的に身なりには無精な性格。服だって買いに行ったことがないし、あるものを着ているだけ。床屋なんて、数カ月に1度しか行かないのでは。前回いつ行ったか覚えがない。

 とにかく、生え放題でよく言えばマッシュルームカット。悪く言うと鳥の巣。好きで生やしているわけではなくて、床屋に行く手間が嫌なだけだ。

 けれども、いい加減、鬱陶しくなった。何よりも、幌を開けて走ると、髪の毛がばさばさと暴れて、目に前髪が入るほど。風呂に入って良く乾かさずに寝ると、朝起きたら大噴火している。

 床屋で「とにかく短く」と注文したら、かなり短くなった。髪が一気に短くなると、人相まで変わって見えるらしい。皆に「だれか分からなかった」と言われてしまう。確かに、頭の直径が2割ぐらい減った感じなので、変わって見えるのだろう。

 僕としては、いつも通り、鬱陶しくなったから切っただけなんだけれど「何かあったのか」と心配されてしまう。「ちょっと仕事失敗して…」とか「失恋したんです」とかこたえて笑いをとっているけれど、やはり髪の毛って身なりに占めるウエートが大きいんだ、と改めて実感した。

 でも、ドライヤーもほとんどいらないし、オープンで飛ばしてもヘアスタイルに全く変化のないこの長さ。とっても便利ですぞ。

7月2日

 足回りのリフレッシュが緊急課題となった。

 現在の足は、マツダスピードの車高調。1998年11月ごろ、50000キロのときにブッシュ打ち換えなどと合わせて交換した。最近、「抜けかけてきたかな」とこの「日常」の中でも書いたけれど、昨日、ちゃんとした腕を持つ人に運転してもらって、やはり「ほとんど終わりかけ」であることが確認された。

 減衰力がダイヤルで4段階に調整できるこのショック。しばらく、前を3番目の固さに、後ろを2番目の固さにしていた。それでしばらくは良かったのだが、最近はタイヤをぎゅーんに変えたこととも合わせて、やけにワンテンポ遅れるような、ぐにゃぐにゃしたハンドリングになっているな、と自覚していた。

 もともと、ど〜だバーを付けてボディーがしっかりし、ステアリングがアンダー気味になった上、重ステ化が加わって、ロードスター特有の「ひらり感」が全然ないセッティングになっていたのだ。もう少し、ロードスターらしい「味」をハンドリングに持たせたい。昨日3台を運転してみて、今の僕の車のハンドリングが、ただごとではなくなっていることに、改めて気付いた。いい言葉で納得すれば「弱アンダーで運転しやすい。乗りやすい車」。痛い言葉で表現すると「乗用車」。

 「後ろのショックが弱い」との指摘を受け、減衰力ダイヤルを最強の4に合わせた。「かなり良くなった」とのことだったが、へたったショックをダイヤル調整でカバーしたにすぎず、寿命を迎えていることには変わりがない。

 峠道を走ってもらい、僕には今ぐらいの足回りが合っているのだろうと認識したので、同じ感じの足を組みたい。

 方向性は見えた。あとは、突き進むのだ。

7月1日

 起きたら天気が良かったので、ロードスターを簡単に洗って、幌を開けてふらりと出発した。ちょっと富山までオイル交換に出掛けたのだ。

 富山、金沢のロードスター乗りのたまり場となっている車屋さんへ。いろんなロードスターが集まっていて、3台運転させてもらった。

 1台は店長の車。4連スロットルのフリーダム制御。小石をエンジンに吸ってしまい、最初よりパワーが落ちている、とのことだが、異次元の加速だった。同じB6なのにあそこまで違うと、驚くのを通り越して笑うしかない。低い車高で決まった足といい、やる気になっちゃう音といい、ため息が出ます。

 もう1台は3.5キロのフライホイールが入った車。13万キロのノーマルエンジンで吸排気系ぐらいしかやってなのに、とっても回るエンジンだった。フライホイールであそこまで変わるものだとは思わなかった。エンジンもいわゆる「当たり」のものみたい。

 もう一台はハイカムを組んだ車。吸排気とも264度。低回転がすかすかじゃないの? と偏見を持っていたが、ちゃんと太いトルクが出ていた。このあたりのカムを入れても、ぜんぜん問題なさそう。そう言えば数ヶ月前にYahoo!で出てたな。手に入れておけば良かった。

 一日中走り回って疲れたので、この辺で。