今日は休み。エンジンを仕上げねばならない。が、やらなきゃならない仕事もあった。
最近無理をしているので、8時に起床。配線やら配管やらをどんどんつないでいく。11時に仕事があったので、着替えてそちらへ。終わったらすぐにまた舞い戻り、作業を続行する。スーツ姿でハードに車をいじっている姿は異様で周辺住民は恐怖を感じたに違いない。
昼過ぎ、どうやらやることがなくなった。まずは、クランク角センサーのコネクターを抜き、スターターを回す。プラグは付けていないので、シュココココココとものすごい勢いで回る。セルモーターが空回りしているのかと思った。しばらくすると、純正と後付の油圧計が同時に反応。2kg/cm2ぐらいまで、ちゃんと油圧がかかった。
さて、興奮の始動である。はやる気持ちを抑えて、手をぷるぷるふるわせながらプラグを装着。深呼吸して、スターターを回す。
ぎゅんぎゅんぎゅんぎゅん、と圧縮が上がったため苦しそうな音がする。
ぎゅんぎゅんぎゅん…。始動しない。クランク角センサーのコネクターをつなぐのを忘れていた。
気を取り直して再びセルを回す。ぎゅんぎゅん、ぶぶぶん。回転が上がらずエンスト。もう一度、ぎゅんと回したら、ぶうううんと始動した。思わず、ガッツポーズ。
カカカカカカカカ、とHLAのタペット音がものすごい。そのうち、収まるだろうと思いながら、冷却水のエア抜きのためラジエーターを見ていると、エキマニあたりから煙が…。あわててエンジン停止。オイルのにおいでもないし、一瞬ガスケットが吹き抜けちゃったのかとも思ったが、漏れた冷却水がエキマニにかかって蒸発した煙だった。
室内のヒーターに冷却水を導く管がとっても薄く、ホースを外すときにつぶしてしまっていた。管はなんとか形を整えて、ホースを付けるときに漏れ止めを施してやったのだが、やはり漏れた。もう一度、念入りに組む。再び仕事があったので、作業を中断して向かう。
2時間弱で戻り、エンジンを始動。漏れた個所をじっと観察。どうやら、水漏れは止まったみたい。冷却水を何度か替えて、クーラントを入れ、エア抜きをして作業は終了。もう煙は上がらない。タペット音も収まった。完璧。
そのまま試乗に出発。ぜんぜん問題ない。ヘッドを替える前と変わらず走る。拍子抜けするぐらい。パワーが上がったのかさえ、あまり感じない。1mm面研だけのチューニングじゃ、がらりとは変わらないのか。
腰下のオーバーホールと違って、それぞれなじんだ部品を同じように組み立てただけだから、回しても問題はなかろうと判断。というか、我慢できずに、いつもの山道で高回転にチャレンジ。6000回転ぐらい回しても、まったく問題ない。物足りなかったので、えいと8000近くまで回しちゃった。車を止めてエンジンをチェックしたが、問題はなかった。
全体にトルクが出ているけれど、期待したよりは変化が少なかった。ROMを書き換えて、点火時期や空燃比を調整すれば、また違うのかな。