月: 2001年5月

5月17日

 ツーリングで同じ趣味の人たちと一緒に走るのは、とても気持ちがよろしい。

 僕の周りには同じ趣味の人がいない。ジムニーと2台持っていることがばれたりして、いつも肩身の狭い思いをしていると同時に、車のことを相談したり、「談義」したりする人がいないので、変なストレスがたまってしまう。

 だって、女の子もいる酒席で、「悩みうち明けタイム」となったときに、

 「僕のロードスター、高回転のパンチ力がもっと欲しいんだよね。カムを変えるほどの回転数まで使うわけじゃないし、いっそのこと、カムスプロケットのキー溝をちょっと削ってオーバーラップを…」

 なんて語り出したら、次から声をかけてもらえなくなっちゃう。いくら、僕が高回転のパンチ力について純粋に真剣に悩んでいても、関係ないのである。やはり「車好き」は、「音楽好き」「映画好き」とは違って、社会的に認知されていない。いや、それどころか「反社会的」な見方さえされることがある。「音楽好き」「映画好き」はマニアックな話をすると周りから尊敬されることが多いから、うらやましい。

 ところが、ツーリングに行って、初めて会った人に、

 「僕、ヘッドを加工しているんだけれど、燃焼室の形状をどうするか悩んでるんだよね」

 とうち明けたら、多くの場合、僕の勝ちである。いくら僕のロードスターが遅かろうが、運転が下手であろうが、「何となく」優位に立ってしまうのである。優位に立つとはいえ「どちらの方がより変態か」という尺度だからあまり自慢にならないんだけれど。所詮、自己満足の世界だから、お互いの自慢をし合って、お互いに「よくぞそこまで堕ちた」と讃え合えばいいのだ。

 このページを作り始めてから、そういう知り合いができはじめたのでうれしい。どんどん仲間を増やさなきゃ。

5月12日

 午前中、仕事をしていたら、前よりも雪化粧が薄くなった北アルプスの峰々がとてもくっきりと見えた。はっとするぐらい。

 ジムニーに乗っていたのだが、ちょうど悪いことに家に近いところにいた。土曜日で暇。1時間ぐらい自由になる時間があったので、ロードスターに乗り換え、いつもの山道へ。往復をちょっとハイペースで走った。満足。おかげで、午後は忙しい思いをしてしまった。馬鹿。

 明日は、他のロードスター乗りとツーリング。初めてなので、とても楽しみ。ホームページをつくり始めたことで、いろいろな人たちと出会いうことができた。バーチャルな出会いが明日、リアルな出会いになる。

 早く起きてロードスターを磨かなきゃ。

5月11日

 兄貴と同い年の後輩(0.11t)のデミオがつぶれた。松本市内で青信号を直進したら、信号無視のエスティマが突然右から現れ、回避行動をする余裕もなく衝突したらしい。

 松本は城下町なので、道は狭く見通しが悪い。あまりスピードは出ない場所なので、後輩にけがはなかった。エスティマの横っ腹につっこんで、そのままもつれて止まった、とのことだったので、正面衝突のように突然スピードがゼロになったわけではなかったらしいのが、不幸中の幸いだったか。デジカメで撮影した写真を見たら、ラジエーターがぐちゃぐちゃになるぐらいまでのダメージ。心なしか、タイヤの位置もおかしい。エンジンを掛けようと、キーを回したら、回らなかったということなので、かなりダメージが大きいと思われる。全損扱いかな。

 このデミオ、昨年1月に後輩が赴任したときに、僕がマツダのディーラーを走り回って見つけた新古車だった。ちょうどマイナーチェンジがあったときで、型落ちの在庫が県内で10数台あったときだったので、ほぼ新車の車をお得な値段で買えたのだ。ちなみに、ディーラーからは「紹介」の謝礼として数千円もらった。

 0.11tを乗せて息も絶え絶えがんばっていたのに、1年数カ月2万キロちょっとの命だった。冥福を祈ろう。

 いくら安全運転していても、無法者の相手があれば事故になってしまう。気を付けないと。

5月10日

 なぜか仕事場にあるカラー現像機が先日、ぶっこわれた。予兆はあった。ここ1、2年、フィルムを現像に掛けると、「ぶぉんぶぉん」とものすごい騒音がしていた。こんなものだろうと、だましだまし使っていたのだが、先日、ついに音を上げてしまったのだ。変なエラーが続出。フィルムの乾燥には200Vの電源を使っているのだが、この電源が来てないと言うようなエラーが出る。電話で技術者に聞いてみると「ブレーカーが落ちていないか」とのこと。ねじを外して電源部を見ると、案の定ブレーカーが落ちていた。

 通電すると、エラーがぴたりとやんだ。よかったよかったと、フィルムを現像する。すると、間もなくとんでもなくまずそうな、焦げ臭いにおいが仕事場内に立ちこめた。いまにも燃え出しそうなにおい。これはやばいやばいと、電源の100Vと200Vのブレーカー両方を落として、修理を依頼する。

 修理に来たおじさんは「乾燥部に水を掛けたんじゃないの? よくあるトラブルよ」と言って、ちょいちょいっと調整してテスト現像を始めた。すると「ガガガガガ」と、尋常ではない音が発生。おじさんもようやく事の重大性に気づいた。

 どうやら、現像液をくぐって濡れたフィルムを乾燥する、ドライヤーのようなモーターが焼け付いたらしい。ここ1、2年の騒音はこいつが原因だ。ベアリングにでもがたが来ていたらしく、たたいたり蹴ったりしてだましだまし使っていたのがついに降参して、モーターが焼き付いてしまったのだ。ブレーカーが落ちたのは、焼き付く前兆の過電流のためか。その後の焦げ臭いにおいは、完全にモーターが死亡したにおいだと思う。

 このおかげで、1日中仕事もせずに現像機にかかりっきりなってしまった。まず、スペアのモーターを受け取るために仕事場に待機。ターボチャージャーみたいな形の送風モーターが届くと、すぐ修理のおじさんもやってきたので、修理を手伝う。

 30分もあれば終わりそうな作業。しかし、トラブルが続出する。まず、届いたモーターの寸法が微妙に違って、他の部分と干渉し、取り付けができない。現像液の一部を抜いて、大胆にばらす。このとき、長年現像液の攻撃を受けていたねじが腐って、なかなか外れないものがあった。おじさんは電車で来たのであまり工具を持っていない。仕事場に横付けしてあったロードスターからおもむろに工具を取り出して貸してあげる。車からさまざまな工具が取り出されたのを見ておじさん、びっくりしていた。

 腐ったねじはKNIPEXのウオーターポンププライヤー(アリゲーター)でゆるめることができた。干渉している部分を対策。モーターは付いた。

 やれやれ、と再び現像機を組み立てていく。すると、新しく来たモーターの電源部分のコネクターの形状が違う。仕方なく、配線をぶち切って古いコネクターと付け替えることに。電線を確実につなぐため、半田付けをした。

 ようやく付いて、やれやれと現像機の暖気をする。現像液は39度まで暖めなければならない。スイッチを入れると20度ちょっとしかない。30分以上待つ。

 現像液もあたたまり、テスト現像をしようと思ったら、先ほど外した現像液のタンクの中身が少なくなっていることに気づいた。開けてみると、現像機の中は洪水状態。タンクに穴が開いていた。ちょうどロードスターに積んであったバンパー用パテで修理。どうやら、腐って穴が開きかけていたのが、修理でいじった拍子に開通してしまったらしい。

 ようやくテスト現像。うまくいった。やれやれと、仕事で使うフィルムを現像する。すると、また変なエラーが。ヒーターのヒューズが切れていた。それの修理も終わって、気が付くと午後3時すぎ。機械を相手にしただけでなんの仕事もできなかった。

 おじさんの話によると、この現像機は他のものより故障が少なかったらしい。機械って、1カ所が壊れると、同時多発的にいろいろな部分が壊れる。

 で、なんでこんなわけのわからないことを長々と書いているのかというと、連日あまり仕事をしていない後ろめたさに対する、いいわけなのです。

5月7日

 11万キロ以上の走行に耐えてきたクラッチが音を上げ始めた。ほんの少し(遊びの部分ぐらい)ペダルを踏むと、「キーッ」という音が出るようになった。ときどき「ピーヨロロロロ」というお洒落な音が出る。

 くせで、走っているときは、クラッチペダルに軽く足を載せているのだが、足を載せたぐらいの位置がもっとも音が出る。始めなんの音かわからず、他の車のベルトが鳴く音かとも思ったが、どうやら自分のロードスターから出ているらしいことが分かった。最近、サイドブレーキが戻りにくくなったことがあり、ブレーキを疑ったのだが、走行中にフルブレーキしても、サイドブレーキだけかけても、音は出っ放し。なんだなんだ、といろいろ試しているうちに、クラッチであることが分かった。

 クラッチレリーズシリンダーあたりだろうか。グリースアップで直ればありがたい。クラッチを変えるのは、組み直した腰下を積むときにしたい。あと1年ぐらいは持ってほしいな。

5月6日

名古屋でクレージーな食べ物を喰らうところを見学した。正確には津島市というところ。「キャッツカフェ」という喫茶店に置いてある「ネバーギブアップ」と名付けられたパフェである。

このパフェ、容器が半端でない。何と、ビールのピッチャーにチョコレートアイスやら生クリームやらを満載したイカレた食い物なのである。生クリームの上にはケーキや果物が突き刺さっている。

普通は、数人でつついて喰らう食い物らしいのだが、 男数人が一つのパフェを喰らっているのは、どう見てもいい景色ではない。カップルで仲良く食べるには大きすぎ。こんなものをペロリと食べるカップルなんて、見たくない。

こんな異常な食べ物に、仲間2人が挑戦した。2つ注文しちゃったわけ。こんなもの1人で平らげたら、凍死しそう。

と文章で引っ張っておいて、ようやく実物の披露である。2つ並んだ姿は空恐ろしい。ああ、考えた人間はなんて罪な人なんだ。それを2つ頼む集団も、罪深い。

これです↓

僕は一目見ただけでギブアップなんだけど、いかがでしょう? ちなみに、頼んだ2人は平らげちゃいました。人間じゃない。1人は45分ほど(馬鹿)。「夕食をおかわりしちゃったから」といいわけを言っていたもう1人は2時間ほどですべて胃袋に収めていた。最後は片手にピッチャーを抱え、一気のみのような仕草で溶けたチョコレートアイスを飲み込んでいた。見ているこちらの方がトラウマになっちゃうぐらいすごい光景だった。

 愛知県近郊に来たらぜひ、キャッツカフェでネバーギブアップに挑戦を。名神高速の一宮インター北にも1軒あります。

5月4日

 仕事が長引いて、松本を出発したのが午後11時。途中で買い物をして、午前1時すぎに飲み会会場に到着して、飲む。いつの間にかぶっ倒れて変なところで寝ていた。

 朝。ロードスターを運転して実家へ。駐車場に止めたら変な音が後ろからした。コンクリートブロックにバンパーをこすっちゃった。見ると、バンパーの下側に激しく何本もの筋が(涙)。

 とりあえず寝て、昼過ぎに起床。バンパーの処置を考える。このバンパー、事故車からはぎ取って付けたもの。こちらの方がきれいだったから。色も微妙に違うし、きれいに塗り直してもらおうかな、などと考えるが、下側であまり目立たない場所なので、自分で直すことにする。

 オードバックスで、補修用のパテやらを買う。マツダの緑色のスプレーがなんと200円で特売していた。

 家に帰り、ささくれだった傷をサンドペーパーで削り、パテを盛る。乾いたら再びサンドペーパー。実家に戻っても、やっぱりサンドペーパーが手放せないらしい(涙)。現在、作業途中でほったらかしてある。

5月3日

 ゴールデンウイークにもかかわらず、仕事。仕事だっていったにもかかわらず名古屋で開かれる飲み会に誘われた。早めに終えて来い、だって。

 高速道路が込んでいるだろうからかなり時間がかかりそう。めんどくさいことこの上ない。

 午後7時に出て10時までには着くかしら。呼ぶ方も呼ぶ方だが、行く方もかなりアホかな。