月: 2001年3月

3月31日

 この季節にしては大雪が降った。松本は12センチである。

 しかし、季節は春。重く湿った雪である上、暖かいので、見る見る間にかさが減っていく。路面の雪は、午後にはほとんどが消えてしまった。春の雪はぜんぜん困らない。

 ことしは1月に一晩で64センチ降った。松本は内陸気候なので基本的に冬の降雨量は少ない。雪国じゃないのだ。だから大雪に対する備えはない。やっかいなことに、気温だけは低いから一度降るとなかなか解けないのだ。路面に降り積もった雪は車に踏み固められ、がちがちの氷となる。

 国道や県道など、幹線道路は除雪されたのだが、生活道路は放置されたまま。10日ぐらいたっても、圧雪が溶けない道もあった。のみに金槌で、根気よく圧雪を割っていたおばあさんがいて、痛々しかった。

 もう昼になれば10度前後まで気温が上がるのだし、雪かきの必要もない。しかし、標高の高いところは別。パワステを外してからようやく夏タイヤに替えたばかりなのに、山道を走れない。明日は日曜日だから、仕事の合間を縫って走りに行こうと思ったのに、残念。

 早く解けてくれないかな。

3月30日

 仕事をさぼってマツダスポーツファクトリーに行った。

 なじみのアドバイザーから、閉店の事情を聞く。閉店は突然の決定だったそうで、その人も聞いたのは今月15日。土地を地主から借りているのだが平成17年まで借りている契約にもかかわらず、新しい借り手が現れたために閉店しなくてはならなくなったらしい。後に入るのは飲食店。地主とどんな交渉をしたのかは知らないが、「大人の事情」でもあったのだろう。

 店舗自体は採算がとれているのだが、国道に面した立地から、借地代が高いらしい。全国的にディーラーの整理統合を進めているため、松本市南部の店舗と合併することになったという。スタッフはすべて合併後の店舗に移るというものの、なじみのアドバイザーは退職して、他の整備工場に移るという。

 この人、今の職場ではアドバイザー業務が主で、整備などはあまり担当しなかったらしい。だから、一から勉強するために新たな道を進もうと考えた、ということと、やはり閉店の半月前になっていきなり通告してくる社の方針に疑問を持っているという。その他、口には出さないさまざまな思いがありそう。

 基本的に田舎の松本では、気軽に立ち寄れ、専門的なアドバイスが受けられる店はなかなかない。この店には、多くの車好きが集まるたまり場ともなっていた。「ユーノス」のディーラーとして建てられたためだろうか、けっこうセンスのいい造りで、実際に「この建物が好き」と来ていた客もいるようだ。マツダスピード製作のレーシングカーが何気なく(2台も!)置いてあるし、日本にはなかなか根付いていない「車文化」のようなものを感じることができたことは確か。

 僕はなじみのアドバイザーがいたから利用していた。気軽に相談でき、安心して車を任すことができたから。変に新車購入を勧めてこないし。

 いささか土地代が高いとはいえ、こんなディーラーをなくしてしまうのは「長野マツダ」にとってかなりの損失だと思う。僕のように車のために無節操にお金を使う客が新しい店は利用しないかもしれないし、この店があったことでマツダのイメージも上がっていたと思うのだけれど。

 新しく合併したらどんな場所になるのでしょう。しつこく新車を進めてきたり、あまりいやすい雰囲気でなかったら、大幅に遠くなることだし、いかなくなるかも。なじみのアドバイザーが新たに行く工場で面倒を見てもらおうかしら。

 ポート研磨の話などをしていていたら、余っていたパーツカタログをくれた。NA8C(1993.8以降)用だが大部分は共通パーツの上、デフやブレーキはNA8C用が付いている。ありがたい。

3月27日

 行きつけのマツダスポーツファクトリー松本が閉店することになった。

 この店、ついこの間まで「ユーノス信州スポーツファクトリー松本」だった。ユーノスなどという名前が残っているディーラーは全国でも珍しい、というか、ここだけのような気がしていた。

 ところが最近、ユーノス信州が信濃マツダに統合。信濃マツダは長野マツダに名称変更してしまった。スポーツファクトリーは同じ長野マツダのディーラーと隣接しているので、無駄な配置。もしからしたら、整理統合されてしまうかも、と思っていた。

 それが現実になってしまった。スポーツファクトリーは廃止され長野マツダ松本村井店と統合し、「マツダ松本村井店」となるらしい。スタッフはそのまま、新しい場所に異動するらしいので、安心なのだが、心配なことがある。

 異動先の店舗は松本市のかなり南の方。僕は北部に住んでいるので行くとしたら、松本市の中心部を通って横断することになる。今までの3倍以上時間がかかるし、車を入院させたときにタクシーで向かったら料金が異常に高くなっちゃう。

 

 さらに、エンジンチューンのページでも書いたが、スポーツファクトリーではオイル交換は原則、オイル代だけで工賃は必要なかった。これに甘えて、松本に来てからオイル交換はすべてここに任せていた。

 店舗の統合で工賃がどうなるか不透明。もし、高い工賃を取られるようになったら、再び自らオイル交換をするようになるかも。

3月25日

 スタッドレスタイヤから夏タイヤに替えた。ようやく今シーズンの到来である。

 実はパワステを外して、初めての夏タイヤ。スタッドレスタイヤではスポーツ走行ができなかったので、ようやく外した効果を実感できるようになったのである。

 パワステを外して、最初にロードスターを運転したときは、正直、後悔した。スタッドレスタイヤだったにもかかわらず、異常に重く感じた。気合を入れないと、曲がれない。なんで外しちゃったんだろう、と本気で思った。山道のように、あまりハンドルを切らなくても走れる場所ならいいのだが、街中は最悪。交差点を曲がるのが、苦役のように感じた。

 けれども、「慣れ」というものは、やはりある。普通に運転するのなら、あまり重さが気にならなくなった。さすがに、縦列駐車をするときや、疲れているときなんかは、泣きそうになるが、それでも、ちょっと気合を入れれば大丈夫になった。

 さて、夏タイヤである。ブリジストンのRE711。グリップが大幅に増すので、必然的にハンドルが重くなる。まともに運転できるかしら。

 付け替えて、試走する。拍子抜けするぐらい、余裕で運転できた。少々重くなったようだが、全然問題ない。わだちに乗ったり、交差点を曲がったりするときのステアリングインフォメーションがダイレクトに手に伝わって、面白い。これぞ、スポーツカーを運転している、という実感なんだろう。限界まで走ってオーバーやアンダーステアが出たらやはり、手に伝わるのかな。早く、スポーツ走行がしたい。どんな感触なんだろ。

 でも、まだジムカーナのような走りをする自信はない。非力だから。

3月22日

 今日は休み。せっかくの休み。外も暖かい。ロードスターを久しぶりに洗車することに した。カーシャンプーで水垢を徹底的に落とす。

 ワックスがけは、いつも場所を変えている。家のすぐ裏の山を上ると、美鈴湖という湖がある。標高1000mぐらい。湖のすぐ近くにスケート場があり、近くに木陰があるので、ガレージのない僕には最適な場所。行き止まりになっている道なので、迷い込んできた車ぐらいしか走ってこない山の中、一人でワックスがけを
しているのは端から見たら不気味だと思われる。それでも、下界より空気が澄んでいるし、もう少し暖かくなれば鳥のさえずりなんかも聞こえてきて、作業していてもとても気持ちがいい。買ってきたパンを食べたり音楽を軽くかけたりと、ピクニック気分である。

 ことし初めてこの場所に来た。湖にはまだ氷が張っている。かなり溶け始めていて、白い 湖面の至る所にひび割れのような模様が走っていた。

 そんな中、ワックスがけ開始。10キロぐらい走っただけで、車の上に は黄砂か花粉か粉状の物質がうっすらとついていた。このまま磨いたら、 塗装にひどい傷がついてしまう。雪解け水が溝を景気よく流れていたので、
ペットボトルにすくってボディーにかけ、手で軽く洗い流してからワックスをかけた。

 夜、ある場所に行き、久しぶりに会った人と話を していたら、あっという間に、数時間が経過。ふと、外を見たら、雨が降っていた。

 そして、声にならない叫び声を上げた。

3月19日

普段メインで使っているDynabookがエキセントリックな壊れ方をした。普通に使っていたのに、ふたを閉めてレジューム状態にし、20分後に開けたら、突然プログラムの一つが強制終了した。変だな、と思い、再起動したら、「システムディスクが見つかりません」といった意味のメッセージが出て、起動しなくなった。

パソコンはときどき、お茶目なさぼり方をすることがあるので、しばらく 放置したり、分解してハードディスクを外して振ったりして、様子を見たが、起動しない。結局、これはハードディスクの起動を司る部分が壊れちゃったのだな、と判断した。あくまでソフト的な壊れ方。データはそのまま残っているはずなので、怖がることはない。

どうやって復活させようか悩んだが、結局、ハードディスクだけ摘出してかつてのメインマシンThinkpad535にPCカード経由で接続し、DOSプロンプトからSYSコマンドで強引にシステムを転送した。バージョンが微妙に違っていたみたいだけれど。

ハードディスクを埋め戻して起動。途中で、NortonSystemworksのファイルの一部が見つからない、というエラーが出た。様子が変。エラーを無視して起動してみると、壁紙が現れた直後あたりでエラーが。なにやらWindowsの起動に必要なプログラムが動かない、というエラーが出た。

問題があると指摘されたファイルをコピーしてもう一度Windowsを起動。 しかし、壁紙が出た直後のエラーはなくならない。いろんな策を弄したが、エラーが消えることはなかった。起動すらしないぜ。

仕方なくWindowsの再セットアップ。Windowsは起動するようになった。しかし、いろんなファイルが次々に壊れていく上、仕事で使うソフトが動かなくなってしまった。パワーマネージメントのソフトも、死んじゃった。再インストールが必至な状態に追い込まれた。

それでも、電子メールのチェックなどにDynabookを使っていたが、使えば使うほど、壊れるファイルが増えていく感じ。書いた文章の一部や、デジカメの写真がフォルダごと消えた。NortonSystemworksも、Scandiskも「ディスクには問題ない」と言っているのに。何がおかしいのだろう? これ以上、大切なデータが消えることをおそれ、Dynabookは使わないまま放置しておいた。

仕方なく昨日、再セットアップをした。せっかく手間暇かける(といって も仕事中にやったのだけれど)のだから、ハードディスクの容量を増やしたい、と思ったので、近所のヤマダ電機でIBMの10GBのやつを買ってくる。約15000円。一時期と比べると、夢のような価格。たしかThinkpad535をメインで使っていた1997年ごろ、12.5mm厚の2GBのハードディスクが5万円ぐらいした覚えがある。

使っているDynabookSS3300のハードディスクは8.45mm厚。けれども、この厚さのハードディスクはもう売っていない。東芝の技術力を駆使して9.5mm厚より薄いものを作ったはずなのに、いつの間にか東芝も9.5mm厚しか作らなくなっていた。ポリシーがない。

さて、増えた1mm分を削らないと、本体の中に入らない。ハードディスクを摘出してのぞくと、シリコンのようなものでできた緩衝材のようなもの4カ所でハードディスクを支える形になっていたので、問答無用ではがした。変な角度で落とさない限り、大丈夫だと思う。

さて、内蔵はできるようになったものの、次なる問題が。このパソコン、ハードディスクは8.4GBまでしか認識できないのだ。1.6GBも損してしまうことになる。どこで聞いて知ったのか忘れたが、うすうすそんなようなことを覚えていたので、5000円足せば20GBのハードディスクが買えたのだけれど 10GBでがまんしたのだ。しかし、8.4GB以上の領域を認識させる方法もあるらしいことも聞いた覚えがあったので、希望をつなぐ。さてその方法をどこで調べるか。

刹那的にある友人の顔が浮かび、次の瞬間には携帯に電話していた。案の定、認識させるソフトウエアがあることを聞き出し、インターネットでさっそく入手。

これで解決だわい、と思うのもつかの間、次の問題が。このソフト、フロッピーディスクから起動して、ハードディスクを認識させる仕様なのだが、我がDynabookはフロッピードライブが壊れている。さて、困った。

忘却の彼方に消えかけていたDOSの知識をフル動員し、ハードディスク上から起動できるように設定。英語のソフトなので苦労したが、どうやら10GB全部を認識させることができた。どういう仕組みで認識させているのかはよくわからん。

あとは、バックアップしておいたソフトを次々と放り込んでいくだけである。だけである、とは言うものの、膨大な量のデーターをコピーしなければならない。アプリケーションのインストールや設定をやり終えたのが午前5時すぎ。ビールを飲んで布団に倒れ込んだ。

今日一日、半分寝ながらの仕事でした。

3月15日

明日の朝の最低気温は−4度らしい。昼は10度ぐらいまで上がるようになって、かなり春めいてきたのだけれど、寒波が来ればまだまだ雪が降る可能性が残る。

去年はこの時期、ひどい目にあった覚えがある。

3月上旬に、スタッドレスタイヤから夏タイヤに換えた。松本は寒いわりには雪が少なく、スタッドレスタイヤはあまり必要がない。しかし、高速道路の「チェーン規制」だけは逃れようがないのでこの年、初めてロードスターにスタッドレスタイヤを装着した。

それを去年の今ごろ、夏タイヤに戻した。夏タイヤのホイールは、ブレーキかすや油汚れでどろどろだったので、仕事が終わった午後11時すぎから洗った覚えがある。夜の気温は氷点下。雪もちらついていたと思う。そんな中、1人軒先にしゃがみ込んで、ごしごし洗っている姿は不気味だったかもしれない。1本あたり30分ぐらいかけて洗った。ぴかぴかになってうれしかったので、翌日に装着した。しかし、すべての失敗はここに始まったのである。

忘れもしない、ちょうど1年前、名古屋から松本へ帰ろうと、高速道路に向かう途中に目に入ったのは、電光掲示板にこうこうと光る「雪チェーン規制」の文字。駒ヶ根から先は雪が降っているらしい。チェーンなどつけるのはまっぴらだったので、高速を降りる。下道ならなんとかこのまま行けるだろう、となめていた。しかし、路面は圧雪。当時のFM901はまったくグリップしない。アクセルをほんのちょっと踏んだだけで、お尻を振る。ハンドルとは違う方向に車が進む。万策尽きて、吹雪のような雪の中、びしょびしょになりながら、インター入り口で初めてロードスターにチェーンを着けた。

松本に帰ったとき頬が濡れていたのは、雪で濡れたまま乾かなかったためではなかった。

3月12日

 日曜日は久しぶりの休暇だったので、朝早くからロードスターでドライブ。3月になったというのに、真冬並みの寒さ、国道の峠部分はまだまだ凍っている。今日も雪が降っているし。早く峠道を思う存分走りたいぞ。

 軽く200キロちょっと走って、帰宅。部屋にこもって、ポート研磨を久しぶりに再開する。インテークポートが80%ぐらいの仕上がりになった。あとは、細かい部分の修正と、鏡面仕上げだけ。本当は、ホームページと同期させたいのだが、なかなか暇がなくて、制作が追いつかない。がんばらないと。

 しかし、研磨時のアルミの粉がものすごい。電気ドリルで削ると、どんどんと粉塵が舞う。最初やったときは、ゴーグルさえ着けていなかったので、目の中がざらざらした。今回は、ゴーグルの上、タオルを口と鼻とに当てながら作業したのだが、終わってから鼻をかんだら、銀色の鼻水が出た。かなりまずい状態かも。アルミが体内に蓄積したらいかにも体に良くなさそう。それより以前に、塵肺になって肺がぼろぼろになるかも。

 きっちりしたマスクを買ってきた方が良さそうである。

3月8日

 一太郎11を買ってインストールした。

 なんか、一太郎のバージョンアッ プばかりしているような気がする。売れないもんだから、バージョンアップ代で儲けようとしているのか。一太郎のパッケージを買うのだが、用があるのはATOKだけ。「パーソナ
ル編集長」という素晴らしいDTPソフトを愛用しているので、前の一太郎10は起動すらしたことがないのじゃないかしら。少なくとも、一太郎上では一文字も入力していないことは確か。エレガントではないソフトは使いたくない。

 しかし、今回のバージョンアップはタイミングが良かったのである。実はATOKで入力していると「不正な処理」で文字を書いているエディタを道連れにして消えてしまう不具合が出ていたのだ。

 なぜが決まって「こう」と打った後に「K」を入力すると、 突然エディタがお亡くなりになっちゃう。公開、交換、好景気、貢献…、普通に使う言葉なのに、「こう」の後に「K」を押した途端にバグっていた。原因不明。何度か被害に遭った。

 とりあえず、一太郎の再セットアップをしようと思っていたので、バージョンアップのタイミングはちょうど良かった。

 でもやはり、一太郎は一回も起動しないんだろうな。

3月5日

 ジムニーがようやく帰ってきた。セルモーターの修理が20600円。脱着に3000円。依頼しておいた点火プラグの交換は、部品代が550円×3で1650円、技術料が1200円。勢いで交換を頼んだが、自分でやっておけばよかったかも。

 息つきの症状については「オイルがひどく汚れていた」との説明。かなり粘度が低下していた、という。しかし、オイルは交換してまだ2000キロちょっとしか走行していない。ターボエンジンだからとはいえ、2000キロ走っただけで、「ひどく」などと言われるぐらい汚れるものかしら? 交換を依頼したガソリンスタンド(会社から経費が出るため、指定の場所で交換している)が、ひどいオイルを入れたのか? それとも、高回転まで回しすぎなのか。

 結局オイルが1L1000円×2.8Lに、オイルフィルター1000円に交換工賃800円が追加された。オイルについては交換工賃がついていなかったので、よしとする。結局、合計で32600円の修理代となった。セルモーターの修理は手が出ないので、仕方がない。

 1キロほど走ってみたが、息つきの症状は出なかった。オイルよりも、点火プラグを変えたからかも。また症状が出たら、今度こそはプラグコードを疑おう。

 ジムニーのステアリングが軽くて驚いた。買った当初、腐ったタイヤを着けていたときには、重くて気が狂いそうだったが、スタッドレスタイヤに変えたとたん、軽くなった。重ステ化したロードスターに比べたら、パワーアシストがあるんじゃないか? と疑うぐらい軽い。

 しかし、2台車を持っていて、基本的に二台とも二人乗り、パワステが付いていないのか、偏りすぎか?