月: 2001年2月

2月27日

 入院したジムニーがなかなか帰ってこない。電装屋にセルモーターの修理を依頼したところ、オーバーホールする部品が欠品になっていて、取り寄せに時間が掛かっているそう。しばらく、ロードスターで仕事をしなくてはならない。

 春になったような暖かさが続き、大雪後、なかなか解けなかった雪も、消えつつある。しかし、油断はできないのである。まだ2月。この先1カ月はまだまだ冬である。4月になるまでは、大雪が降る可能性が残る。

 雪が降ると、ロードスターは役に立たない。パワステも取っちゃったし、街中の運転も疲れる。路上駐車にも気を遣う。その点、ジムニーはぶつけようが傷つけられようが、まったく気にならないので、気楽に運転できる。

 ジムニーよ、早く帰ってきてちょうだい。

2月24日

 仕事が休みだったので、ヘッドカバー磨きをやった。

 現在、エンジンはポート研磨の途中。けれども、ホームページの制作と同時進行で加工を進めたいので、一時休止している。しかし、せっかくの休み、腕がうずうずするので、ヘッドカバーを磨いてみることにした。

 サンドペーパーで削っていたら、時間がいくらあっても足りないので、電動工具の力を借りる。リョービのジスクグラインダである。

 砥石やバフなど、さまざまなディスクを取り付けて回転させ、金属の切断や研磨をするこの工具。使うのは初めて。まず、ヘッドカバーを荒削りするため、120番のペーパーディスクを取り付け、スイッチを入れる。

 12000rpmを、なめてはいけない。スイッチを入れると、ものすごい騒音をたてながら、凶暴な回転を始める。気を付けて使わないと、けがしちゃう。削られたアルミの切り粉が飛んだり舞ったりするため、ゴーグルは必須装備である。軍手も着けないと危険。間違っても夜中はできない作業である。

 軽く当てただけで、見る見る間に削れていく。ちょっと、力加減を間違えると、削りすぎてしまう。最初は慣れないので、でこぼこになってしまった。力加減や、ディスクの当て方がとても難しい。ディスクの届く範囲をだいたい削った後、電気ドリルにフラップホイルの120番を付け、細かいところやでこぼこになっちゃった場所を削る。

 そして鏡面に仕上げるのが、ロードスター好きなら知る人ぞ知る、オフセットサイザルである。研磨剤を付けて、ヘッドカバーに当てると、あっという間に磨かれ銀色で美しい地肌となる。

 今日は夕方から用事があったので途中までで中断。また、次の機会に仕上げようと思う。

2月21日

 ジムニーを入院させた。セルモーターを電装屋さんに出すので、2、3日は掛かるという。息つきの症状も伝え、直してもらうよう頼んだ。さて、どこが悪いやら。

 ロードスターで仕事をしている。今日は暖かかったので、路肩の雪が溶けだし、路面が濡れているところが多かった。融雪剤として塩化カルシウムが大量にばらまかれているため、濡れるとボディが塩で真っ白になってしまう。とても、いやだ。錆が浮いたらとても悲しいので、走るたびに洗車場に行っている。

 ほとんど毎日洗車場に行くのは、異常かしら。

2月19日

 ジムニーの調子が悪い。4000回転ぐらい回すと、突然息つきの症状がでる。1月中旬、B6エンジンを高崎に取りに行ったときに初めて出た覚えがある。住処のある松本から、三才山という峠を登るとき、3速でいくらアクセルを踏んでも、加速しなくなった。帰りに、碓氷峠のバイパス道路を走っているときも、出た。

 碓氷峠はかなりの急坂。エンジンを積んだ上、急坂である。ちゃんと登るかしら、と緊張が走る。登坂車線の看板が出たところで、気合いを入れ、フルスロットルくれてやる。ターボラグの瞬間を経て、エンジンはうなりをあげて回転を上げていく。だが坂にさしかかった途端、がくがくん、とブレーキがかかったように加速しなくなった。その間、スロットルを開けようが閉じようが、なんの反応もしない。しばらくすると、思い出したように加速。再びがくがくとスローダウン。この振動で、荷台のエンジンが踊って、ぶっ倒れた。

 ロードスターだったら翌日にでも修理してしまうのだが、足車のジムニーである。できることなら、あまりお金を掛けたくない。症状は出たり出なかったり。だましだまし乗っていた。プラグコードあたりが怪しい、と踏んでいる。

 平成元年式で走行距離46000kmのものを2年半前に買い、以来2万キロ乗った割にはトラブルもなく、快調に走れていた。しかし、一度トラブルが出だすと、次々と続くものである。今度は、セルモーターがいかれた。

 ある朝、出勤しようと、ジムニーに乗り込み、鼻歌なんかを歌いながら、快調にクラッチを踏み込み、おもむろにキーを回したものの、クン、と少し鳴いただけで、エンジンは沈黙したまま。バッテリー上げちゃった、と思い、ライトのスイッチなんかを確認するが、ちゃんとOFFになっている。おかしい。

 もう一度回すと、今度は、モーターが回る音だけがした。さらにもう一度回すと、今度は、シャリシャリシャリ。ピニオンギアがむなしく空回りする音がする。諦めずにもう一度回すと、きゅぅおん、と正常にかかった。

 その後も、何度か同じような症状が出て、本格的に壊れると不動車になってしまうので嫌だな、と思いつつも、やはり面倒くさいので捨て置いた。

  今日は午後11時ぐらいまで仕事場でうだうだ過ごし、帰宅するとき、同期のやつと一緒に、ジムニーの調子が悪いんだよね、などと話しながら駐車場に向かう。さっそうとジムニーに乗り込み、勢いよくキーを回すと、シャリシャリシャリ。焦ることはないさ、と数回、キーをひねるが、ピニオンギアがリングギアに食い込むことはなかった。同期のやつは、比較的新しいインプレッサ。一発始動に決まっている。悔しさがふつふつと胸の底からわいてきた。薄暗い場所ながらも、満面の笑みを浮かべていることぐらい気配で分かる。

 仕方なく、懐中電灯を取り出してエンジンフードを開け、外に出る。同期のやつもインプレッサから降りてきた。のぞきながら、セルを回してもらう。シャリシャリという音とともに、加熱されたケーブルから焦げた怪しげなにおいが漂ってきた。あまり、長い間セルを回しているのはまずい。

 残された手段はただ一つ。押し掛けしかあるまい。オートマチックしか乗っておらず、押し掛けを知らない同期のやつに、クラッチの操作法を教え、運転席に座らせる。車の方向を変え、ギアを1速に入れると、フルパワーでジムニーを押す。軽自動車のくせに重いぜ。頭の血管が切れそうになりながら押し、少しスピードが付いたところで、同期のやつに合図。クラッチをつないでもらうが、つなぎ方がゆっくりすぎて、失敗。
もう一度、挑戦すると、今度はクラッチをつないでも止まらない。ギアを入れ忘れちゃった。

 同期のやつも悪いと思ったのか、失敗後、バックの方向に車を押してくれた。二人で押すと、さすがに、スピードの付き方が違う。そのままフルパワーで押し、走るぐらいのスピードになったところで運転席に飛び乗り、ギアをバックに入れ、クラッチを、がつん、とつないでやる。どん、という音とともにブレーキがかかって車は停車。
クラッチを切ると、アイドリングしていた。成功である。何とか、車で帰宅することができた。

  明日にでも工場に持っていこう。また、掛からなくなってたりして。

2月17日

2月17日(土)

 ホームページをつくってみたい、という思いは、かなり前から持っていた。仕事では、杓子定規な文章ばかり書かざるを得ず、絶えず欲求不満だった。ストレスが溜まる。自由でのびのびと、好き勝手な表現ができる場が欲しかった。勝手なことを書ける場所、とはいえ、日記のような閉じたものではなく、他人が読む可能性のある緊張感のある場所だ。インターネット、という場はこの欲求のはけ口にうってつけの場所だと思う。

 自らが何のテーマもなしに思うところを書き連ねたところで、だれも興味を持って読みはしないし、書く側も長続きもしないと思う。どうせ貴重な時間を使ってつくるホームページ、何かテーマが欲しい。

 ロードスター好きが高じてこの1年、だんだんと深みに落ち込みつつある。ROMチューンに始まり、解体車を買ったり、エンジンを買ったり。一般の車好きよりは、ちょっぴりおかしな経験を重ね、面白そうなことが書けそうなくらいの変人になったと思う。書かぬ手はあるまい。

 このページを作る目的は、完全に自己満足のため。この文章だって、永久にだれも読まないかもしれない。それでも、他人に読まれる可能性のある場所に向けて書く、ということだけで満足なのだ。

  とりあえず、こういうページを作ろうと、表紙だけは作成した。中身はまだない。これからどんどん充実していこうと思っている。

 さてどうなることやら。