昨夜、富山の車屋さんから電話がかかってきた。「明日の走行会にFreedomのケーブルを持っていかないか」というので、もちろん持っていくよ、と伝えた。
あることに気が付いた。忘れてきた、ということはすでに出発しているのである。時間はまだ9時すぎだ。どこに泊まるんですか、と聞くと、「サーキットの前で積載車の中で寝る」と言うではないですか。家に泊まってもらったのは言うまでもない。大変お世話になっているのである。ちょっとでもお返しがしたい。
積載車をとめておけるように駐車場にある兄貴の車とオヤジの車を問答無用でどかす。久しぶりにビールを飲んで、レースでの心構えなどを聞く。
朝から南コースへ。初めてのレーシングスーツ姿でシート合わせや、スイッチ類の操作の説明をしてもらう。昼、走行会の休み時間に1時間。フォーミュラEnjoyとはまた別次元の世界だった。まともなドライビングすらできない自分がもどかしい。これまでのドライビングはまったく通用しない。
世界が分かった、などとおこがましいことは言わない。レースまでに、相当の練習を積まなければならない、ということ。この1点だけを悟った。
レーシングスーツからサラリーマンスーツに着替えて、何食わぬ顔して仕事場に顔を出す。上司から「顔がむくんでいるぞ」と言われた。確かに、頭に血が上ったようになって、頬も腫れぼったい。体もだるい。鍛えないと。