2月3日

 最近、我がアパートで微妙に活躍しているのが除湿器。からりと乾燥した太平洋側と違い、北陸の冬ってけっこう湿っぽい。あまり気にしていなかった去年は、普段はあまり使わない北側の部屋の障子や畳にカビが生えまくって真っ黒になってびっくりした。クリーニングに出してそのまま掛けてあったスーツとかも微妙にカビが生えちゃって大被害。

 どうも、バスケチームの黒人選手が居住している隣の部屋のエアコン室外機が北側の部屋の窓に向かい合うように設置されていて、エアコンを付けると風が窓に直撃して冷風が当たりっ放しになるのも一因じゃないかと思う。とにかく、冬になると結露がひどくて、カーテン代わりの障子がふにゃふにゃのしわしわになってもう大変なのだ。

 その対策に買ったのが除湿器。加湿器なら買うかもしれないと思っていたのだが、まさか必要に迫られて買うとは思っていなかった家電製品だ。こいつが強力で、一晩付けっぱなしにしておくと湿っぽい日は1リットルぐらいのタンクが満タンになって自動停止している。うっかりそのまま寝てしまうと、ホテルで一晩を明かしたみたいに口の中がからからになってしまうことも。

 一番、役立つのが洗濯物の乾燥にも使えること。独男の常として、気がついたら次の日に着られるYシャツや下着が一切ないことに夜中に気付くことがしばしば。そんなときは、眠たいのを我慢して問答無用で洗濯。最近の洗濯機はとても静かで、壁を挟んだ1メートルの至近距離にいても、音がほとんど聞こえない。

 8キロも洗えて乾燥機付きで、静音性能が高い高級洗濯機をなぜ独男が所有しているかという問題は、ここでは置いておく。

 真夜中に洗って部屋の中で干し、除湿器を洗濯物干しモードにして風が当たるようにしておくだけで、朝には乾いている。冬だと、たとえ朝に洗ってサンルームに干したって厚手の服だとなんとなく乾きが悪いこともあるのだが、除湿器のおかげで6時間もあればからからさっぱり乾く。

 電気代も目立って高くなるわけじゃない。最近の家電製品って性能が良いんだとなんとなく実感する今日この頃。