土日休み。とりあえず、復活した雅号に乗るしかあるまい。これまで雅号はご厚意に甘えまくって富山に来てからの1年半、T.O.Racing Factoryに置きっぱなしにしていた(雅久号はいまでも置きっぱなしだ)。てなわけで、デミオはアパートの駐車場に置いて、電車で大山町に向かう。
西町まで歩いていって、路面電車に乗り、南富山から富山電鉄の上滝線に乗り換える。路面電車は一律、200円という料金設定はこんなものか、と思うのだが、南富山から大庄駅まで400円。高い。
距離にして8キロぐらいだから、JRの倍ぐらいの料金設定。車社会の富山で乗る人がいないから路線維持のためには仕方がないのだろうけれど、それにしても高すぎる。「コンパクトシティー」とか言って、脱車社会の先進地のような宣伝をしている富山市だけれど、まずは公共交通の値下げをしないと何ともならない気がする。
いつも大山町に行くときに使っている道路の横を電車で走る。なんか、新鮮な感じ。田園地帯に入ってからは、立山連峰の白い峰々が目の前に広がってとっても気分が良い。駅の建物のぼろさ加減もとても味がある。というか、ありすぎる。昭和初期って感じな建物ばかりで、割れたガラスも直してない。
大庄駅はなぜか新しい駅舎だった。歩いてT.O.Racing Factoryへ。雅号はワイヤーがぶち切れたパワーウインドーの修理中だった。
パワーウインドーはプロに任すとして、木曜夜にぽちっとしたカーステレオがもう届いていたので、ETCと一緒に取り付け作業。
内装をばらしてカーステレオや追加メーターを引っ張り出して配線作業。同じパナソニック製のカーステに換えるので、作業自体はとても楽に終了したのだが、ラジオを入れてもオートアンテナが伸びないエラー。どうもアンテナがぶっ壊れているらしいので、ストック車両から部品をはぎ取って取り付ける。動作チェックをしたら、アンテナが本体から抜けてしまってもう1度差し込むのに大変な思いをしたけれど、なんとか付いて、ETCも装着完了。ETCのアンテナはメーターフードの中に仕込んだのだけれど、メーターフードを外そうと引っ張ったら、ばきっと音がした。メーターフードを固定する爪3つともが割れてぶっ壊れてしまった。手でぱきぱきと簡単に割れるぐらいにプラスチックが劣化したメーターフード。1992年製だから仕方がないか。
夕方に一通り完成。我慢できないのでセッティングに出掛けることにする。とりあえず、空燃比フィードバックと学習をONにして走り出す。つるしの状態のデーターではぎくしゃくしてまともに走らない。助手席にパソコンを広げて、しょっちゅうエンストしながらぱちぱちとセットしていく。
ETCがきちんと動くかをチェックするため、流杉スマートインターから北陸道へ。アンテナが受信するか心配だったけれど、問題なくバーが開いた。
高速に乗って、まず思ったのは、
スーパーチョコバナナ最高!
ということ。時速ぬふわキロでスラロームテストをしたのだけれど、ノーマルのショックに合わせるバネだから、けっこう柔らかいのかと思ったが、それなりのレートがあるらしく、けっこうクイックに反応する。しかも、フェンダーとタイヤの間、指4本(笑)の車高があるので、サスペンションが動いてグリップをぐいっと立ち上げている感じが良く伝わってくる。しかも、段差とかは軽くいなす感じで乗り心地がいい! 最強のストリート足だな。
滑川で降りて、下道走って魚津で再び高速に乗り、立山で降りて田んぼの真ん中を走って常願寺川左岸のだれも走っていないテストコースへ。時間も遅くなったからいい加減に切り上げて、おおとろ亭に行って、カニを大量に食べて、ビールを大量に飲んで意識を失った。