雪の中を工場へ。すきがあれば走りに行ってしまうのだが、週末になると雪。車も2週間前に準備できているのに、走れない。あきらめるしか、ないけれど。
仕方がないので、雅久号を作るときに、知り合いから分けてもらったエンジンを分解する。雅久号の元のエンジンが想像以上に状態が悪く、目の前が真っ暗になったとき、電話をかけて「B6ちょうだい」と言ったら、翌週に持ってきてくれた。持つべきものは車仲間である。
実際は雅久号に使ったエンジンは、問題発覚の翌日に(仕事さぼって)近くの解体屋で調達してしまったので、エンジン1つがまるまる余った形。せっかく提供してもらったのだから、ありがたくレース活動に使わせてもらうとして、そろそろエンジンがやばそうなオレンジ耐久号向けにオーバーホールに取りかかることにした。
(仕事さぼって)
雅久号のエンジンをオーバーホールしたとき、分解するのも組み立てるのも簡単なのだが、パーツを洗浄して組み立てられる状態にするのにけっこうな手間がかかるものだと痛感した。走行中に怪しげな白煙を吹いているオレンジ耐久号は、もしかすると次のレースまでにエンジンがやばくなる可能性があるので、ばらしてパーツの洗浄までしておこうかと。組むだけならそんなに手間じゃないからエンジン交換するつもりになってからでも間に合うかと。
来期最強のライバルとなるチームのためにエネルギーを使うという、なんともおかしな状態なのだが、いろいろお世話になっているので、まあ体で払う(つもり)ってことで。
ヘッドカバーを外したら予想以上にきれいな状態。オイル管理は5000キロぐらいでちゃんとしてあったみたい。雅久号の元エンジンがこんな状態だったらハッピーだったのに。1度もオイル交換していないんじゃないかという状態だったから。前は手当たり次第にボルトを外して床にぶちまけて激しく迷惑を掛けたので、100円ショップで小物入れを調達して整理しながらばらす。
以前は苦戦していたオイルパンの切り離しも、カッターナイフの刃を犠牲にさくさくっと済ませる。とりあえず、シリンダーの状態を見ると、まだまだ使えそうな感じ。6、7万キロぐらいしか走っていないのかな。
面倒なバルブ回り以外はばらして、灯油を使ってしこしことパーツ洗浄を始めたらお呼びがかかった。晩ご飯に向け、準備をしなさいと。
灯油臭い手を何度も洗い、魚を切り分ける。あり得ない量の刺身をつまみに、ビールを大量摂取して、意識を失った。