2月18日

糖質制限ダイエットで知られた作家が62歳で急逝し、糖質制限との因果関係を疑うような質の悪い記事が出回っている。長年、正しいと考えられてきた常識を否定する考え方だけに、「効果ある派」と「体に悪い派」で議論が真っ二つに分かれているから、「それみたことか」という記事はいかにも書きやすい。検証もなく、イメージだけで作文してしまうのはいかにも危険だ。

なんでこんなことを書いているか、といえば、この冬、11月以降に7キロぐらい痩せた一つの原因が、糖質制限にあると考えているから。でも、正直言って、いくつも思い当たることがあるので、「これで痩せた!」とまでは言えない。

内視鏡検査の体験のつもりで、12月に人間ドックを予約していた。会社の健康診断もサボっていたので、まとめて検査してもらう狙いもあった。で、お酒を控えてみた。成人になって以降、飲まない日が例外というぐらい、継続的にアルコールを摂取してきた(まさに中毒だ)のだが、最近、血液検査の数値も悪くなってきたので、人間ドックに向けて「血液検査の偽装工作」を始めたのだ。

家で一人で飲む酒をやめてみた。やはり落ち着かないので、ハーブティーをがぶ飲みして気を紛らわす。夜、寝られないのが飲酒の動機の一つだったのだが、「寝られなくてもいいや」と思うことにした。読書が進む進む。つきあいのお酒、実家で親父と飲む酒はこれまで通り。仕事の都合で人間ドックは1月に先送りになり、2カ月ほどそういう生活をしていると体も慣れてくるようで、人間ドックが終わった今も、一人ではなるべく飲まないようにしている(飲むときもある)。これだけでも体重に変化が起きそうだ。

昨年8月に異動があり、変速付きのママチャリを買って自転車通勤を始めてみた。藤が丘から丸の内まで、片道12キロ。さすがに、毎日だと体力がもたないので、週に2、3回ほどにしている。最初はふらふらになったけれど、特に苦もなく走りきれるようになり、時間も早くなった。どうしても重たいギアでスピードを上げがちだったのを、軽いギアでピッチを上げて走ると快調になった。これも、減量につながりそう。

そして、もっとも大きいと考えているのが糖質制限。細かいことは書かないけれど、米、小麦、芋類、大豆以外の豆類、砂糖などの糖質をなるべく食べないようにする。とはいえ、朝ご飯は出されるパンやご飯は普通に食べているし、人とご飯を食べるときには「糖質制限中なんで…」と残すようなことはせずに、普通に食べている。いわゆる「プチ糖質制限」だ。

お昼ご飯で、うどんやラーメン、コンビニのおにぎりと野菜ジュース、というようなことはなくなった。おなかがすいたときのランチは、ガストに行ってチキンステーキダブルを単品で頼んで豆腐サラダを付けたり、すき家の牛丼ライトを食べたり。晩ご飯は、この季節に多い鍋料理であれば、糖質を外しやすかった。

制限でストレスをためることもないぐらい、軽い気持ちでやっていたのだが、体重がぐんぐん減っていった。おなか回りがぱんぱんで、ホックを破壊してしまったズボンも、いまやぶかぶかでウエストに拳が2つ入る。

大好きなビールとパスタも糖質に含まれてしまうのがつらいところだが、1杯だけ飲んでハイボールにし、パスタは全粒粉のものを買ってきて調理したりと工夫している。

春先までにもう少し減らして、シーズンインとしたい。雅久号は、ついにヘッドライト撤去をしてしまったので、オーバーハング部分の10キロが軽くなっている。これだけでも激変しそうだが、さらに、ドライバー自身も軽量化して、タイムアップを狙ってしまおうと企んでいる。