2月17日

 さすがに、いくら何でも乗り心地が悪いので、セッティングでごまかすことにした。アイドリングの振動のことである。

 264度2本のカム、オーバーラップ48度のバルタイでシングルスロットルとなると、やはりアイドリングはばらつき、エンジンの振動が多くなる。ちなみに負圧は350mmHgから400mmHgの間をフラフラしている。ノーマルカムだと530mmHgあたりでぴたっと安定する。エンストすることはないのだが、信号待ちでがたがたぶるぶるするのは、とっても不快である。一人で乗っている分には我慢すればよいのだが、間違っても人を乗せられない。

 どうして振動があるか、といえば、オーバーラップが大きくて、せっかくシリンダー内に吸い込んだ空気を吐き出し、ただ吐き出すならまだしも、シングルスロットルなのでほかのシリンダーにも影響を与えているからだと思う。そして余り吸えないため失火する。失火した気筒はまったく力を発揮しない上に、次の行程では、残留した排気もなくまったく新しい混合気を点火するから、燃焼がほかの気筒より良くなる。この繰り返しで、なんとも不快な振動が発生する(と勝手に推測する)。

 とりあえず、アイドリング中の点火時期をいじってみた。ノーマルECUでもFreedomでもアイドリングの点火時期は上死点前10度である。ほかのエンジンでも共通なんだろうか。だれが10度だなんて決めたんだ、と思い16度に設定。これが効果があり、けっこう振動が減った。すばらしい。20度にしたり14度にしたりするも、どうも16度ぐらいがちょうどよい雰囲気(確固たる裏付けはないのである)だった。

 それでもやっぱり気になるぐらいの振動なので、アイドルの回転数を上げる。850回転から900回転に上げるとかなり改善される。それでも、ぶるぶるっとくるので950回転。まだ、振動は出るが、ここら辺で妥協するしかないだろう。あまり回転数を上げると燃費が悪くなってしまう。

 それにしても、ちょいちょいっといろいろいじることができるFreedomって素敵。