2月14日

 今年も遠い目になってしまう日が来てしまった。別に言われなければ思い出すこともないのだろうけれど、移動中のカーラジオからはチョコチョコした話がいっぱい流れ出てくるので、いやがおうでも意識してしまう。

 ロンリーな車野郎であることにポリシーを持って突き進んで生きていれば良かったのだが、僕の場合は微妙に寄り道をしたこともあって、遠い目が見ている先がさらに遠く感じられる今日この頃。人生にはリセットボタンがないから、ポリシーがなかろうが、どんな状況も受け止めて生きて行けねばならぬ。

 こう書くと、日々マイナスオーラを噴出させて周りも暗ーくさせて生きているように勘違いされてしまいそうだが、僕はきわめて脳天気に富山ライフを満喫しているのであって、頭はいかに要領よく仕事を片付けて遊ぶかでフル回転していて、ようするに仕事後の飲みか週末の車いじりかで占められているのである。

 で、何となく居心地が悪い日になぜか仕事の会議があった。県内で働く10数人が集まって何が決まった、というわけでもない極めて非生産的な時間を過ごしたのだが、幸運だったのは今日は宿直に当たっていたこと。普通なら、アルコール抜きでお留守番なのだが、ともに働く人たちが勢揃いしているのだから、お留守番よりも、コミュニケーションの方が重要となる。ようするに、飲みに行ける。普段はあまり勧められないことを堂々とできるのって、縁日の日の夜遊びみたいで、うれしいじゃない。

 向川原町の川のほとりの居酒屋へ。酒屋がやっているお店、ということで良いワインを格安で飲めるのだとか。店内もメニューも「正しい居酒屋」なのだが、ワインが豊富なところがちょっぴり粋で良い。

 が、いろいろ飲むと翌日動けなくなるので、もっぱらビールで。いちおう、仕事中だから遠慮しながら飲んでいたのだが、1杯2杯3杯と飲むうちにだんだんどうでも良くなってきた。

 タクシーで1度職場に戻るも、収まりがつかない若い衆たちが再び飲みに行くということだったので、今度は歩いて総曲輪へ。

 気がついたら職場のソファーで朝を迎えていた。