2月12日

 自宅で使っているサブのパソコンが不調だ。

 メーンで使っているのは会社から奪ったThinkpadX22。質実剛健なノートパソコンで、WEB製作から仕事までをトラブル無しにこなしてくれる。こうやって書いている今も、Thinkpadの前でパチパチと入力している。

 サブパソコンはデスクトップ型自作DOS/Vパソコンである(いまはDOS/Vなんて言わないのか?)。松本にいた時代に作った代物だからかなり古い。マザーボードはPentium2がまだファミコンのカセットのような形だったときのものだ。CPUやビデオカードを交換しながらだましだまし使ってきた。

 大体のことはThinkpadでできるからデスクトップパソコンはほとんど不要なのだが、DVDドライブはこちらにしか付いていない。ホットバージョンを買ったから、一刻も早く見たいのに、こんなときに限って不調になりやがった。

 電源を入れると、ファンやドライブがウォーンと回り始めるのだけれど、いつまでたっても起動しない。ディスプレイは「NO SIGNAL」と表示しているから、マザーボードの不調なのだろうか。

 つい最近まではおまじないのようなことをやると起動していた。マザーボード側と電源側に二つの電源スイッチが付いているのだけれど、ある順番でON、OFFをするとなぜか起動するのだ。こんな感じである。

 マザーボード側の電源(テレビのリモコンの電源ボタンみたいなものだ)を切る。本体裏側の電源スイッチ(テレビ本体の主電源に相当)を切る。マザーボード側の電源スイッチを押す。主電源が切れているから意味がないはずだが、コンデンサーに電気が残っているのか、電源のダイオードが一瞬だけ光る。もう一度、マザーボード側の電源スイッチを押す。

 ここで、本体裏側の電源スイッチを入れると、電源が一瞬入ってまた切れる。最後、マザーボード側の電源スイッチを押すとなぜか何事もなかったかのように起動するのだ。この技を編み出すのに1時間以上は電源を入れたり切ったりした。

 これで半月ぐらいはだましだまし動いたのだが、最近では前触れもなく画面が真っ青になってヨコモジが表示されるような状態になってしまった。そうして、おまじないも通用しなくなって、いよいよ、不動パソコンになっちゃった。

 マザーボードを探すしかないのか。見たいぞ、ホットバージョン。