2月4日

 仕事する気があんまり起きなかったので、朝のんびりと過ごして、いきなり栄の本屋、マナハウスに行った。

 一応、仕事ということにして、参考になる本をあさっているつもりなのだが、いつの間にか、車本コーナーにいて、真剣なまなざしで物色している自分がいる。F1速報を見る。ルノーの新型車のフロントノーズ周りの形を見て感心する。今や、すべてのチームがフェラーリに限りになく近いエアロダイナミクスを採り入れている中、オリジナリティーがある形である。エンジンも、90度前後が主力な中で、111度という広角バンク角である。低重心となりそうなのだが、振動が多く、また排気管や補機類の取り回しも不自由になってくるらしい。けれども、明らかにライバルと違う形で勝利を目指しているのだから、応援したい。

 今日の収穫は、雑誌AutoWorksの別冊、「出力向上のためのエンジン講座・2」である。マツダのB型エンジンを設計した人で今はチューニング会社代表によるチューニング本である。これがまたなかなか良いバランスで書かれていて、素人が読んでも何となく分かった気になれる本である。エンジンの専門書になってくると数式やら専門用語やらのオンパレードでなかなか手を出しにくいが、この本は素人が読むことを前提としているので、分かったつもりになれる。

 書かれていることは、素人ながらにして抱えていた疑問を解決してくれるものであり、感心することしきりなのであるが、実際、エンジンを組むときにこの本に書いてある技術を生かせるのか、といえば、なかなかそうはならない。素人は、アフターパーツを購入して組み込むしかないのだから。

 共感を覚えたのは、講師の方が、自動車アフターパーツの世界は詐欺的なものが多いと、喝破していること。本物か本物でないか、見極めるためにも、こういった本を読んで素人ながら知識を深めることが大切なのだ。