自分の車の下回りがあそこまで汚いとは想像すらしなかった。
クラッチ回りを直そうと久々に雅号をリフトアップ。雅久号も滅茶苦茶汚かったのだが、それ以上に汚い雅号。オイルまみれになっている上に、道路じゃない場所を走った影響で泥も付いていて、本当にばっちい。こてこての汚れが乗っていてはトラブルがあっても気付くことができないので、落とすことにする。
パーツクリーナーでは追いつかないから洗剤を吹いてずばずばっとスチームがけ(してもらう)。汚れを狙って水をぶっかけるには汚れに近づく必要があり、まるで大雨の中に自ら飛び込んでいる感じ。とりあえず、入庫してくるほかのロードスター並みの汚れレベルになった。みなさん、オイル漏れがデフォルトなロードスターに乗るのならば、車検のときにはスチーム洗浄をやってもらいましょう。
クラッチレリーズを外して新品に取り替え。クラッチマスタもオーバーホールして21万キロ使ったクラッチ回りの不安をなくそうと思ったら、シリンダー回りがさびさびのぼろぼろ。とりあえず、インナーの取り替えだけじゃなく、サンドブラストをかけないと組めない感じ。う〜ん、と一瞬悩んでいたら、工場の奥から新品が出てきたのでシャシブラ塗装をしてから組み付ける。
「クラッチのエア抜きって大変なんだよね」とおおとろ氏。確か、雅久号でも大変だった覚えあり。すかすかのクラッチを何度踏んでもフルードが送り出されていかないので、注射器みたいなヤツでブリーダーに負圧を掛けたら、踏みごたえがでてきた。プライベーターが一人でやったら、いつまでも切れないクラッチにびびってしまうかも。
壊れていた45パイ大森水温計を新品に取り替え。以前、「電子式は接触不良の場合がある」と掲示板でアドバイスをもらったのだが、確認してみたら機械式だった…。どうせ、壊れているのでニッパーでぶちぶちと配線を切って、新しい電子式の配線を通す。マルハの水温センサー取り付け用のブロックからあまり目立たない場所をはわせて、他の配線とまとめる。車内へと通すのに一苦労。前は大穴が空いていたのだが、ガソリン臭が車内に侵入するのがいやだったので、自分でゴムを切って当ててあった。ガムテがばんばんに張ってあったので、ちまちまとはがしてメーター側のコネクターをぐりぐりと車内へ押し込む。
メーター本体側をばらして絶句。配線ってこんなに滅茶苦茶だったっけ? 電気系は苦手なのでメーターとかはお店に頼んで取り付けてもらっていたのだが、付けたり外したりした痕跡がそのまま残っていて、さらに僕がオーディオを取り替えたりしてわけが分からない感じ。どうみても余分なコードがたくさんあったので、ぷちぷちと切ってやり直す。
大森の電子式油温計の配線と一緒にして水温計の配線を取り付ける。動作確認。スモールを付けるとメーターの電源が落ちる。あれ、と思ったらアースの配線が外れていた。つないでばっちり動作。1つだけ新品だからなんだか目立つ。
それにしても、大森メーターが営業しなくなってもう生産していないので、壊れたらもう終わり。センサーとか予備を買っておこうかな。オークションを見たらけっこういい値段が付いている。
配線も終了し、Freedomのセッティング。なぜか、スロットルポジションの全閉レベルが始動のたびに変わってしまい、アイドリングが検出できなくて絶不調になる症状が出たので、全閉レベルの学習を切った。Dジェトロなので、アイドリング検出と、加減速のときの補正ぐらいにしか使わないのに、意外とトラブルメーカー。
とりあえず放り込んだマップは、264度のカムのときのモノだったらしい。今回は256度のカムを普通のバルタイで組んでノーマルに近いぐらい負圧が出ているので、噴射量マップを読む場所が全然変わってしまっていて、しかも吸気圧のピッチを50mmHgから25mmHgにしてあるので、書き換えに大変苦労する。50mmHgに戻そうかなあ。細かくしても、シングルスロットルではあまり意味がない。
とりあえず、アクセル踏み始めぐらいの点火時期がやばめなので、ぱちぱちと修正。実際、走ってみないとなかなかセッティングは取れない。
とりあえず、あとは車検を通せば走れるぐらいまでになった。一人で車検がある車3台所有ってもう言い訳ができない立派な自動車マニア。最近気付いた驚愕の事実は、3台合わせると走行距離が47万キロだということ。新車買ったのってFJ1600しかないからなあ。