12月7日

 日曜日。会社同期の結婚式2次会があるというので、午後から名古屋駅前に向かう。慣らしにもってこい、と、新品エンジンの雅号で。

 火が入った当初、負圧も低いし何となくスムーズでなかったのだが、100キロぐらい走ったところで回り方も変わってきて、ノーマルっぽい負圧も出るようになった。長期間保管してあったエンジン、ということもあるかもしれないが、やっぱり最低限の当たりが付かないと調子よくならないみたい。ここら辺は、一度回したエンジンをばらして、各パーツの面取りを済ませて組み込むチューニングエンジンとは違うところ。最近のエンジンであれば、最初から調子が良いのかな。

 スーパーチョコバナナな足は、車高こそ高いが、高速道路ではとっても楽。固いバネの足や幅広ハイグリップタイヤは、遊びもなく狙ったラインをトレースできる強みはあるけれど、直進性という意味では今の足に負ける。わだちや路面の凹凸が気になるし、遊びがないということはドライバーにもそれなりの緊張感を強いる。気が向いたら太平洋側のコンビニに行って缶コーヒーを買ってくるロングツアラーな僕には、指でハンドルをつまんでいれば走れる今の足回りが良い。

 やはりノーマルエンジンは遅いな、と不満だったのだが、点火時期の調整をしていないことに気がつき、FCSSを広げてみると、やはり全然詰めていないマップだった。フルコンのセッティングの勘所は、全開だけでなく、ハーフスロットルの部分をいかに仕上げるかで気持ちよさが変わる。全開付近はそれなりの数値になっていても、ハーフスロットルの部分の詰めが甘いと遅く感じる。

 B63Hのノーマル点火時期の数値を参考に、がしがしっと進めていく。中回転当たりはB63Hでもそれなりに進んだ点火時期になっているんだ、と改めて発見。そこら辺をかなり進めていったら5速のまま追い越し車線を加速するようなシチュエーションで、トルクが感じられるようになった。ツーリング仕様車として、不満がない感じ。タンクの中にまだハイオクが半分ぐらい混ざっているから、次回の給油後にノッキングが出ないかだけ試す必要あり。たぶん、大丈夫だけれど。

 東海北陸道であっという間に名古屋に到着して、駅前のホテルにチェックイン。実家で泊まれば良いのだが、どうせ終電過ぎまで飲んでいて、タクシーで実家に行くのなら泊まった方が早いし安いということで。時間があったので、名古屋の街をうろうろと歩いたのだが、電飾で飾られた街並みは例年よりも寂しい感じ。やっぱり不景気なんだろうか。

 二次会は、同期の相手がデパート関係者ということで「顔で選んでるだろ!」というぐらいのレベルの高さだったのだが、むさっ苦しい野郎どもばかりが同じ会社だということで同じ席に固められ、特に席替えもなく同期同士で盛り上がっちゃったので、まだ1度も結婚を経験したことのない同期数人は千載一遇のチャンスを逃してしまった。

 2次会の2次会を経て何とかホテルに戻り意識を失う。

 月曜日。午前10時からの仕事に間に合わせるために早朝、ホテルをチェックアウト。昔はへっちゃらだったような気がするのだが、さすがに1日中体がだるくて調子が出なかった。