12月7日

 富山では、ブレーキパッド交換と、スタッドレスタイヤを新調した。

 ブレーキはプロジェクトμのHCだ。富山の車屋さんが「良い」と言うから考えなしに選んだ。お値段は高くて前後セットで4万円弱。一度、良いと言われているものを付けてみないと、ブレーキングの方向性がよく分からない、と勝手な理由を付けたのである。何となく後ろめたいから、車にお金をつぎ込むときには自己弁解な理由が欲しいのである。

 パッドは1カ月以上前に購入して、自分で交換しようと思っていたのだが、なかなか時間がなくて先延ばしにしていた。5月の軽井沢ミーティングで購入し、6月に取り付けたRSFactorySTAGEのパッドはもう限界まで減っていたので一刻も早く取り替えたかったのだが。ブレーキフルードのタンクの液面がだんだんと下がっていき、「BRAKE」ランプがつきっぱなしになっていたのだから、すでにほぼ終わっていることは分かっていた。

 ブレーキ残量を気にしながらも、いかれた距離を走行していたら、とうとう、パッドがすり切れてしまったようである。富山入りする前日には、前輪からブレーキ時に「ゴー」という音がするようになってしまった。たぶん座金が直接ローターに当たっているんだろう。ローターが偏摩耗すると困るので、サイドブレーキを駆使して、なるべく前のブレーキは使わないようにした。

 さすがに、交換しないで走り続けるわけにはいかず、プロにお任せした。ブレーキホースも変える予定だったから、プロにやってもらった方が安心して踏める。このブレーキホースは、なんとステンメッシュホースから純正ゴムホースへの交換である! フロントだけ。

 ステンメッシュはかっちりした踏み応えになって好感触なのだけれど、ロック寸前のコントロールだと、なかなか微妙に踏みわけることが難しい。どうしてもデジタル的な操作になってしまうのだ。数段階にぎくしゃくとしか踏み分けられない。車屋さん曰く、「ゴムホースの方がコントロールしやすい」。考えなしに交換を選んだ。

 結果、タッチが柔らかくなり、コントロールの幅が増えた気がする。やっぱり限界の走りをしないと、ここら辺は分からない。交換後、ブレーキの効きが良くなった感じはするけれど、STAGEのパッドとそれほど変わった印象はない。あちらは、前後13500円という、走り好き車野郎応援プライスなのだから、素晴らしいパッドである。

 スタッドレスはヨコハマのアイスガード175-65R14。車屋さん曰く「今年はヨコハマのスタッドレスの評価が高い」。考えなしに選んだ。凍結路で素晴らしいグリップを発揮するらしいが、タイヤがよれる感じがものすごい。まるでこんにゃくの上を走っているようである。さすがに山道をハイペースですいすいっと駆け抜けるようなドライビングは不可能であった。

 減るのがもったいないから、今朝、夏タイヤに交換。やっぱり、かっちりとしたハンドリングは気持ちがいい。