12月31日

 酔っぱらったまま、地下鉄で帰宅し、午前6時すぎにふらふらと玄関をくぐったら(午前様も甚だしい)、父と兄はすでに出勤していた。母も忙しく立ち回っており、ひとりどろどろに酔っぱらってにごった目で帰って来ちゃって反省することしきりだった。

 次に意識を回復したら、すでに昼過ぎ。なにか重要なことを忘れてはいないか、と考えたら、そうだ、年賀状を書いていない。慌ててパソコンを取り出して、デザインして印刷する。

 宛名を書かなきゃ、と思ったら気が付いた。友だちの住所なら分かるのだが、仕事関係の人たちは、仕事場に置いてある名刺を見ないと分からないじゃないですか。すでに年越し気分なのに、相変わらず殺伐とした仕事場に行く羽目になってしまった。年賀状書きは年越しが決定。

 元日からヘッド載せ替えで始まった今年も残すところわずか。とっても速くなったのだが、3月中旬に妙なトラブルでブロー。負けるもんかと、寝る間もおしんでヘッドを加工し、ボアアップに4連スロットルまで取り付けて、復活させたのが2カ月後の5月中旬。よくもまあ、そんなエネルギーがあったな、と振り返って思う。

 筑波を走るために、バネはフロント12キロリア10キロ。エンジンに固めた足、Sタイヤで昨年より6秒以上タイムが上がった(去年のエンジンが遅すぎたという話もある)。そこそこ速い車になったと言えよう。事実、ネオバを付けてワインディングを走らせると、決まった足にチューニングエンジン、恐ろしく速い。

 筑波をあと1秒速くしようと思ったらたぶん可能だ。LSDを組んで、空力もちょこっと手を入れる。お金をかければまだまだ。

 だが、僕の求めているロードスターとちょっとかけ離れつつあることを最近、特に感じる。足回りはバネレートのわりにはしなやかなのだが、やはり普通の車と比べるとひどい乗り心地だ。吸気音も排気音もものすごい。サーキットでの速さを求めれば、犠牲にしなければいけないのだが、僕の欲しいのはサーキットで速いロードスターじゃない。日本全国、あちこちに運んでもらい、人生を豊かにしてくれる道具なのである。

 年初めにまずやることは、デチューンになりそうだ。だが、来年も車三昧の1年であることには変わりがない。