慣らし運転のついでに、はかりを借りたり、たくさんお世話になった富山の車屋さんに行くことにした。
昼間なら安房トンネル経由で行っても大丈夫だろうと、山道を登っていった。快晴で、常念岳を始め、北アルプスのパノラマが間近に迫ってくっきり見える。道路に設置された温度計の表示は「−9℃」。路面は圧雪状態である。白い路面ならばのろのろ走っていれば、ロードスターでも何とかなる。
安房トンネルを抜けても圧雪状態。神岡へ抜ける国道は急坂である。下りるのは簡単なのだが、帰りに登ることができるかは不明。夜になるだろうし、帰りは高速を使うことに決めた。
上宝あたりからは、日向では路面も濡れているだけになり、快調に走ることができる。国道41号に合流。走っていたら、路面が乾いてきた。晴れていることだし、これは開幌状態にするしかあるまいと、屋根を開けた。富山の平野に抜けると、こちらも素晴らしい快晴。松本とはまた違った北アルプスがとても美しい。
富山の車屋さんでは異次元の速さを見せるVスペがどんがらになっていた。冬眠の間にスポット増し5000個所だって。どんな車になるのか、想像もつかない。間違っても「僕もやってください」なんて言えない。
夜は高岡の某氏とメシを食うことに。山道で乗ってもらったら、新エンジンはかなり速いことが分かる。
帰りは高速。安房トンネルルートなら、下道で130キロ。高速だと、一度北上してから上越に至り、南下することになるので、240キロぐらいになる。時間もあまり変わらない。冬だから仕方がないけれど。
26日に走り始めて、この日で1100キロ走った。もう良いだろう、と高速で高回転まで回す。8000回転も試す。少し速過ぎて怖い。
自分で組んだエンジンが8000回転まで回ったのに、現実感があまりない。