impressのPC Watchで今年の10大ニュースアンケートをやっていたので、答えてみた。ここ3年以上はほぼ毎日見てお世話になっているし、たまにはアンケートぐらい答えてやろうと思ったから。ここを見ているとパソコン雑誌を買う必要性がなくなります。買っているけれど。
アンケートはPC Watchが挙げたニュースの一覧の中から、これと思ったニュース5つまでにチェックする、というもの。ところが、これと言ったニュースがない。
苦悩してようやく挙げたのは、(1)「Sircam、Nimda、CodeRedなどウイルス蔓延」(2)「Microsoft、米司法省と和解」(3)「RDRAM普及せず、DDR
SDRAMが次世代の主流に」(4)「HPとCompaq、合併を発表」(5)「Yahoo! BBの登場を機にADSLが低価格化。ブロードバンドの普及進む」の順番。(1)は、ウイルスのまん延が実際に社会にダメージを与えうる、ということを実感させた、という意味で。僕の給料をドブに捨てている会社も致命的な影響を受けかけた。これは、文句なしの1番だと思う。
(2)(3)(4)は「これまでとはちょっと違うぞ」で、まとめてもいいかも知れない。ITバブルがはじけるなど、IT産業の成長が止まったり、力関係が変わったことを受けた動き。(2)の和解も、バブルがはじけ、アメリカの経済成長が止まったことを受けているし、(3)はIntelの主導権が失われ得つつあることを示しているし、(4)はもろに不況のせいの気がする。
(5)はブロードバンドが普及したから、というより、まだITに幻想を持ってえげつなく儲けようとしている人がいるんだなあ、と思ったから。幻想というときつく聞こえるけれど、本質を見分けないまま、成長神話を盲信している人が未だにいる気がする。少なくとも、現段階では、ブロードバンドは本質じゃない気がする。
でも、ニュースを見るとIT不況だということがよく分かる。ここ何年かは「Windows95発売で家庭にパソコンが普及」「携帯電話が普及」「インターネット接続が一般的に」「iモードが普及」とか、物が売れるニュースばかりだったのに。
でもITはまだ物(または情報)を大量に売り出す余地がある雰囲気がある気がする。
その「何か」が分かれば億万長者なのに。